世界カデット選手権・第5日は9月8日、ギリシャ・アテネで女子5階級決勝などが行なわれ、40kg級の櫻井はなの(高知・高知クラブ)、46kg級の吉元玲美那(埼玉・埼玉栄高)、52kg級の稲垣柚香(愛知・至学館高)、70kg級の鏡優翔(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)の4選手が優勝、60kg級の類家直美(愛知・至学館高)が銀メダルを獲得した。
40kg級の櫻井はの米国とロシアの選手を破ったあと、準決勝でアジア・カデット選手権2位のシムラン(インド)を8-0で撃破。決勝も欧州カデット選手権優勝のペトヤ・デルチェバ(ブルガリア)にテクニカルフォール勝ちし、無失点で優勝した。2月のクリッパン女子国際大会(スウェーデン)に続く国際大会優勝。
46kg級の吉元は初戦の2回戦からテクニカルフォール勝ちを続け、決勝も2015年40kg級優勝のエカテリナ・ミハイロワ(ロシア)にテクニカルフォール勝ち。4試合すべてで第1ピリオドで勝つ内容で、2016年アジア・カデット選手権に続く優勝を飾った。
52kg級の稲垣は2試合に勝ったあと、準決勝でロシア選手に3-2で勝利。決勝は昨年46kg級2位のアンドリース・ベアトライス・アナ(ルーマニア)を3-0で下した。昨年のアジア・カデット選手権49kg級、今年2月のクリッパン女子国際大会49kg級に続く国際大会優勝。
70kg級の鏡は初戦の2回戦でアフリカ・ジュニア選手権優勝のチュニジア選手を破ったのを皮切りに、決勝までの全4試合を無失点のテクニカルフォールで勝ち抜いた。2月のクリッパン女子国際大会に続き、国際大会2回目の優勝。
60kg級の類家は決勝に進んだものの、昨年3位のアンシュ(インド)に0-2で敗れ、初の国際大会を優勝で飾れなかった。
この日で女子が終了。日本は昨年の8階級制覇には及ばなかったものの、「金7・銀2」を獲得。国別対抗得点は94点をマークし、2位のインド(69点)を大きく引き離して4年連続優勝を達成した。3位はロシア、4位はウクライナ。
男子フリースタイルが始まり、58kg級の榊流斗(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)が4試合を勝ち抜いて決勝に進出。42kg級の田南部魁星(第六機動隊少年)が準決勝で敗れて3位決定戦へ回り、69kg級の佐藤匡記(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)は敗者復活戦へ回ってメダル獲得の望みをつないだ。
各選手の成績は下記の通り。
《7日開始階級》=小文字は6日の試合
【40kg級】櫻井はなの(高知・高知クラブ) 優勝=11選手出場
決 勝 ○[Tフォール、3:03=10-0]Delcheva, Petya(ブルガリア)
準決勝 ○[8-0]Simran (インド)
準々決勝 ○[Tフォール、1:46=10-0]Miller, Regina(ロシア)
1回戦 ○[フォール、1:21=6-0]Walker, Caitlyn Ann(米国)
(注)準決勝は、公式記録は「12-4」になっていますが、動画で確認し、「8-0」で間違いありません。
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【46kg級】吉元玲美那(埼玉・埼玉栄高) 優勝=20選手出場
決 勝 ○[Tフォール、1:15=10-0]Mikhailova, Ekaterina(ロシア)
準決勝 ○[Tフォール、0:42=10-0]Manisha(インド)
準々決勝 ○[Tフォール、1:52=10-0]Torres Rubio, Ana Maria(スペイン)
2回戦 ○[Tフォール、1:14=10-0]Tumenbaayar, Tseenyam(モンゴル)
1回戦 BYE
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【52kg級】稲垣柚香(愛知・至学館高) 優勝=22選手出場
決 勝 ○[3-0]Ana, Andreea Beatrice(ルーマニア)
準決勝 ○[3-2]Sidelnikova, Anastasia(ロシア)
準々決勝 ○[Tフォール、3:22=12-2]Boldsaikhan, Khonogorzul(モンゴル)
2回戦 ○[フォール、2:52=13-2]Tomczyk, Amanda(ポーランド)
1回戦 BYE
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【60kg級】類家直美(愛知・至学館高) 2位=23選手出場
決 勝 ●[0-2]Anshu, Anshu(インド)
準決勝 ○[6-2]de Vita, Morena(イタリア)
準々決勝 ○[フォール、3:11=8-0]Dudek, Patrycja(ポーランド)
2回戦 ○[4-2]Sazykina, Kristina(ベラルーシ)
1回戦 ○[Tフォール、3:31=10-0]Aak, Laura Sofia(ノルウェー)
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【70kg級】鏡優翔(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高) 優勝=17選手出場
決 勝 ○[Tフォール、1:22=10-0]Timofeeva, Alena(ロシア)
準決勝 ○[Tフォール、2:32=11-0]KCorbett, Kelani Sara Tsugie(米国)
準々決勝 ○[Tフォール、0:45=10-0]Nagy, Bernadett(ハンガリー)
2回戦 ○[Tフォール、0:38=10-0]Jeljeli, Nour(チュニジア)
1回戦 BYE
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《国別対抗得点》
[1]日本 94点、[2]インド 69点、[3]ロシア 58点、[4]ウクライナ 44点、[5]米国 39点、[6]ベラルーシ 30点
《8日開始階級》
【42kg級】田南部魁星(第六機動隊少年) 19選手出場
3決戦 (未定)
準決勝 ●[Tフォール、1:43=1-12]Amirli, Alihasan(アゼルバイジャン)
準々決勝 ○[Tフォール、3:31=10-0]Ulan Uulu, Samagan(キルギス)
2回戦 ○[フォール、2:26=14-1]Bilichuk, Andrey(ウクライナ)
1回戦 BYE
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【50kg級】竹下雄登(千葉・日体大柏高) 16位=26選手出場
1回戦 ●[3-6]Stechele, Niklas(ドイツ)
※敗者復活戦に回れず
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【58kg級】榊流斗(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高) 27選手出場
決 勝 Bayramov, Turan(アゼルバイジャン)
準決勝 ○[Tフォール、3:37=12-1]Pilidis, Georgios(ギリシャ)
準々決勝 ○[フォール、3:02=8-1]Rahul, Rahul (インド)
2回戦 ○[Tフォール、1:21=10-0]Orban, Norbert Gabriel(ルーマニア)
1回戦 ○[Tフォール、2:32=10-0]Kiss, Karoly(ハンガリー)
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【69kg級】佐藤匡記(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高) 23選手出場
敗復戦 Khrab, Mikhail(ウクライナ)
2回戦 ●[0-7]Ibraimov, Daud(アゼルバイジャン)
1回戦 BYE
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【85kg級】白井達也(千葉・日体大柏高) 16位=25選手出場
1回戦 ●[1-4]Agtas, Oemer(トルコ)
※敗者復活戦に回れず