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2017.09.11

世界カデット選手権(ギリシャ)出場の女子チームが帰国


昨年に匹敵する好成績で帰国した女子チーム

 ギリシャ・アテネで行なわれた世界カデット選手権に出場した女子チーム9月10日、羽田空港着の日本航空で帰国した。昨年は9階級に出場して「金8個・銀1個」。今年も10階級に出場して「金7個、銀2個」の好成績で、吉村祥子監督(エステティックTBC)は「メダルの色が1個変わったことについては残念でしたが、選手は十分に力を発揮してくれたと思う」と選手の健闘を評価した。

 「テークダウンしても、相手が動いていたり、スイッチしている間はノーポイント。しっかりコントロールしないと2ポイントにならないことが多かった。負けた選手は、そこでポイントが入っていれば、、、というシーンがあった。きっちりポイントを取らないと駄目ということを実感した」と話し、取り切る力が今後の課題だという。

 ジュニア、シニアになると「10分の7の金メダル」「10分の9のメダル」は取れないことは事実。「その現実を認識しないとならない。経験の差で(カデットでは)勝っているが、外国選手は必ず追いついてくる。この好成績をジュニア、シニアにつなげるための方法を考えていかなければならない」とも話した。

 2日間計量については、「時間に追われ、正直、大変でした」と振り返る。例えば、朝起きて計量までの間に練習する時間がないことなど。「起きたときにリミットの体重でなければならない。計量のあと、どのくらい食べていいのか、どのくらい(体力と体重が)回復するか、どのくらいのアップが適当かなどに神経をつかった」そうだ。

羽田空港での最後のミーティング

 ホテルと会場が35km離れていて、シャトルバスは1日3本のみ。決勝に残った選手は、2日目の朝9時半に会場で計量したあと、午後6時のファイナル開始まで体育館で過ごすことになった。「気が滅入ることのないよう気を配った。どの国も同じ条件だが、ホテルに帰ることのできない状況では、選手への負担は大きい」という。

 選手たちは自覚を持っており、「コーチの手を煩わせることなくやってくれた」のも事実。ラインやメールによって、その選手の監督と連絡を取り合い、コンディショニングについてのアドバイスを受けることもできたそうで、「日本にいる指導者を含め、みんなで勝ち取った勝利だと思います」と話した。

 吉田栄利コーチ(三重・一志ジュニア教室)にとっては、13年前、妹・沙保里選手が初めてオリンピックの金メダルを取った思い出の体育館だった。「あそこに座って応援したんだよ」などと選手に話したそうで、「選手も、先輩の闘った会場で先輩に追いつこうと思ってくれたみたいだ」と話す。

 遠征前から「去年の成績を超えなければならない、とプレッシャーをかけた」とのことだが、「みんな堂々と闘ってくれた印象がある。その中でも、世界のレベルが上がって簡単に勝たせてもらえなかったのは事実。決勝で負けた選手は、もう一歩前に出られれば(勝てた)、と思った。経験の差だと思うが、そこを勝ち抜かなければ、世界で勝てる選手にはなれない」と話した。


メダル獲得選手の声

金メダル獲得の7選手

 ■40kg級優勝・櫻井はなの(高知・高知クラブ)「すごく緊張したけど、自分のレスリングをしっかり出せたと思います。姉が去年優勝していて、絶対優勝しないといけないプレッシャーがありましたけど、練習してきたことを出せば優勝できると信じてやりました。インドの選手がやりにくかった。世界選手権を(動画などで)見ていて、自分もあのようになりたいと思った。これからも国際大会で優勝したい」

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 ■43kg級優勝・伊藤海(京都・網野町少年教室)「試合前、思ったより緊張してしまったけれど、やりたいことを意識してやったら、いつも通りに勝てた。準決勝のルーマニアの選手がヨーロッパ・チャンピオンで、名前でびびってしまった。力が強くて一番てこずりました。ローリングやアンクルホールドで回せない場面があったので、今後の課題になりました。来年も世界大会で活躍できるように練習したい」

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 ■46kg級優勝・吉元玲美那(埼玉・埼玉栄高)「前の日に同門の吉村涼菜選手が優勝していたので、自分も勝ててよかった。今回から試合日程が2日間の当日計量でしたが、それも含めてうまくできました。1日目が終わってあまり体重が増えていなかったので、2日の計量は楽でした。来年はジュニアの部になるので、その中で勝ち上がれるようにしたい」

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 ■49kg級優勝・吉村涼菜(埼玉・埼玉栄高)「(昨年の46kg級に続き)2連覇できてうれしい。3回戦まで順調だったけど、準決勝の相手が思ったよりも力が強くててこずった。決勝の相手は、去年この階級の2位だった選手で、警戒していましたが、タックルの処理など、やろうとしたことがうまくできて勝てました。2回計量は初めてでしたが、両日とも動けました。今回やってみて、1日では体重があまり戻らないことが分かったので、よかったなと思っています」

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 ■52kg級優勝・稲垣柚香(愛知・至学館高)「(1日目に)金メダルを多く獲っていたので、自分も頑張ろうと思い、優勝できてよかった。初めて世界カデット選手権を経験して、攻めないと勝てないことをあらためて思いましたし、内容は、これでは駄目だと思っています。(2日目の)決勝は体力を回復して臨めました。2日間計量の方が、自分にあっているような気がします。インターハイで痛めた肩がまだ治っていないので、きちんと治したい」

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 ■56kg級2位・永本聖奈(愛知・至学館高)「悔しい銀メダルです。決勝の敗因は手首をずっと持たれてしまって、その対応ができず、攻めもワンパターンになってしまったことです。相手は全然攻めてこないので、メンタル的に自分が先にやられてしまった。日本ではあまり経験しない相手に戸惑い、負けてしまいました。また国際大会に出られるようにしたいです。来年こそ“世界一”になりたいです」

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 ■60kg級2位・類家直美(愛知・至学館高)「決勝は勝たなければならない試合。勝てずに、情けない気持ちでいっぱいです。タックルに入っていけなかった。緊張し、弱気になっていました。準決勝までも課題はありました。組み合ってくる相手に合わせてしまい、タックルにしっかり入れなかったことです。自分の力ではまだ世界に通用しないことが分りました。練習をしっかりして、強くなりたい」

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 ■65kg級優勝・中井ほのか(愛知・至学館高)「現地では緊張感でいっぱいでしたが、今はホッとしています。他の(優勝)選手は圧勝続きでしたけど、自分だけ危ない試合が続き、悔しい気持ちもあります。外国選手は力が強く、攻め切れなかった。自分のレスリングが海外で通用しないことを実感しました。ただ、優勝というのは自信になり、今後につながると思います」

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 ■70kg級優勝・鏡優翔(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)「全試合とも無失点のテクニカルフォールで勝ててうれしいですが、これはあくまでもカデットでの成績。ジュニア、シニアと目指していくので、通過点として考えています。準決勝で相手の力にてこずってタックルにいけなかったことが反省点です。外国選手のパワーは日本選手より上。技術を覚えてきたら怖い存在になります。優勝したといっても気を抜けません」







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