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2017.09.21

【2017年世界選手権・レビュー(5)】女子58kg級/決勝・表彰式・メダリスト略歴

【女子58kg級・決勝】Maroulis, Helen(米国)○[Tフォール、2:55=11-0]●Amri, Marwa(チュニジア)

5試合連続のテクニカルフォール勝ちで優勝、オリンピック女王の強さを見せたヘレン・マルーリス=撮影・保高幸子


左から2位=マルワ・アミリ(チュニジア)、優勝=ヘレン・マルーリス(米国)、3位=アイスル・チニベコワ(キルギス)、ミッシェル・ファッザリ(カナダ)=撮影・保高幸子

【女子58kg級・優勝】Maroulis, Helen(ヘレン・マルーリス=米国)

 1991年9月19日生まれ、25歳。父はギリシャ人。8歳からレスリングを始める。ミシガン州の高校を経て、ミズーリ・バプティスト大でレスリングを続け、カナダのサイモン・フレージャー大へ移って打ち込んだ。2008年世界ジュニア選手権51kg級3位のあと、ワールドカップのメンバーに加わったり、NYACホリデー・オープンで優勝するなどして実力をつけ、2011年世界選手権55kg級5位、同年のパンアメリカン大会優勝など。

 2012年ロンドン・オリンピックは逃したが、同年の世界選手権55kg級2位。決勝は吉田沙保里に完敗だった。2014年世界選手権も浜田千穂に敗れて3位どまり。しかし、そのあとの国際大会では優勝を重ね、2015年世界選手権で初優勝。

 その後、オリンピック階級の53kg級へ落としても優勝を継続し、2016年リオデジャネイロ・オリンピックでは決勝で吉田を破って優勝した。国際大会で10大会連続優勝となり、米国女子として初のオリンピック・チャンピオンに輝いた。

 オリンピック後は、今年2月のウクライナ国際大会60kg級で3位。階級を58kg級に定め、7月のポーランド女子オープン優勝に続き、世界選手権は5試合すべてを失点0のテクニカルフォール勝ちという素晴らしい内容で2度目の優勝を飾った。

《1回戦~決勝の成績》
決  勝 ○[Tフォール、2:55=11-0]Amri, Marwa(チュニジア)
準決勝 ○[Tフォール、2:44=10-0]Fazzari, Michelle(カナダ)
3回戦  ○[Tフォール、3:23=11-0]Oviedo Perez, Yesica Coraima(ドミニカ共和国)
2回戦  ○[Tフォール、3:16=10-0]Nilsson, Elin(スウェーデン)
1回戦  ○[Tフォール、0:49=10-0]Kim, Hanbit(韓国)


【女子58kg級・2位】Amri, Marwa(マルワ・アミリ=チュニジア)

 1989年1月8日生まれ、28歳。13歳からレスリングを始める。2008年アフリカ選手権55kg級2位などアフリカでは上位へ顔を出しても、2008年北京オリンピックを含めて世界の舞台ではなかなかトップレベルには行けなかった。

 それでも2012年ロンドン・オリンピック55kg級で8位入賞。2014年世界選手権7位など徐々に力をつけ、2015年ポーランド・オープンで優勝。アフリカ選手として初めて世界レスリング連盟(UWW)のランキング1位を獲得したりした。

 2016年リオデジャネイロ・オリンピックは58kg級で3位となり、アフリカ女子選手として初のオリンピックのメダル獲得。2017年は2月のパリGP63kg級、6月のドイツGP60kg級優勝、7月のスペインGP優勝と実力を見せていた。


【女子58kg級・3位】Tynybekova, Aisuluu A(アイスル・チニベコワ=キルギス)

 1993年5月4日生まれ、24歳。15歳からレスリングを始める。17歳の2010年にはアジア大会に出場、早くからシニアでもまれ、2012年ロンドン・オリンピックのアジア予選で2位となり、19歳でロンドン大会に出場した(初戦敗退)。

 2013年はアジアと世界のジュニア選手権でともに3位となり、シニアの世界選手権では7位に入賞。2014年はアジア選手権60kg級で2位へ。同年のアジア大会は55kg級で3位。世界選手権ではなかなかメダルに手が届かなかったが、2016年のアジア選手権とオリンピック・アジア予選の58kg級で優勝し、リオデジャネイロ大会へ。5位入賞を果たした。

 2017年は1月のヤリギン国際大会(ロシア)、5月のアジア選手権とイスラム諸国大会で勝ち、好調を維持した。


【女子58kg級・3位】Fazzari, Michelle(ミッシェル・ファッザリ=カナダ)

 1987年7月10日生まれ、30歳。16歳からレスリングを始める。2006年パンアメリカン選手権59kg級3位、2007年コモンウエルズ選手権59kg級優勝などの実績を持つが、2008年北京オリンピック、2012年ロンドン・オリンピックはともに出場できず。

 その後、2014年パンアメリカン選手権60kg級優勝や各種の国際大会で上位入賞を重ね、2016年のオリンピック・パンアメリカン予選58kg級で優勝し、リオデジャネイロ大会に出場した(初戦敗退)。

 2017年は1月のパリGP、5月のパンアメリカン選手権、6月のドイツGPで優勝し、世界トップの地位を確保した。







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