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2017.10.12

全日本女子チームが東京・味の素トレーニングセンターで合宿スタート


秋の3大国際イベントへ向けて合宿をスタートした全日本女子チーム

 11月のU-23世界選手権(ポーランド)と12月のワールドカップ(ロシア)の代表選手を含む全日本チームが10月11日、東京・味の素トレーングセンターで合宿をスタートした。

 例年、この時期はモチベーションを上げるのに苦労する時期だが、今年は10月29日に行なわれる日米対抗戦「Beat the Streets Los Angeles」を含めて3つの国際イベントがあるため、選手の気持ちの持ちようも違う。笹山秀雄・女子強化委員長(自衛隊)は「最初から攻撃し、最後まで攻め抜くことを徹底させたい」と合宿のテーマを話した。

 脳裏に浮かぶのが、8月の世界選手権(フランス)における53kg級の向田真優(至学館大)の決勝戦。早いうちに6-0とリードしながら、追い上げられ、ラスト数秒で逆転負けした試合だ。「6-0にしたのなら、テクニカルフォールしなければならない。その気持ちがあれば10点差はついたはず」と話し、何がなんでもテクニカルフォールにいく気持ちが欠けていたことを指摘する。

 「最後まで攻め抜く、ということをふだんから練習しておくことが必要だ」と話し、世界選手権前と同じ課題を選手に課し、ひとつひとつ強化していきたいという。合宿は16日まで。今月26日からは熊本市で、来月中旬には今回と同じ味の素トレセンで合宿し、U-23とワールドカップに臨むという。

世界一奪還へ向けて再スタートした向田真優(至学館大)

 同委員長が言及した向田は、試合に負けたあとはショックのため寝ることができず、直後の3日間は合計で5時間くらいしか眠っていないという。今はかなり落ち着いたが、それでも試合の写真やビデオを見ると悔しさが込みあげてきて、眠ることができなくなるという。

 「でも、ビデオを見て研究しないと前に進めない」と、悔しさを乗り越える努力をしている。バネッサ・カラジンスカヤ(ベラルーシ)との決勝は、6点を取ったことで「大丈夫」と思ってしまい、最後は守りに入ってしまったという。相手の攻撃の圧力がすごかったのは確かだが、かわして攻めることなく、すべてを正面から受けてしまった。「最後に守ってしまうという練習での悪い部分が出てしまいました」と反省した。

 12月のワールドカップの代表に内定しており、その大会が再起戦となる。ベラルーシは出場しないが、「チームの一員として勝利に貢献したい」と話し、ここで気持ちと闘い方をどう立て直すか。

 来年3月にも高崎市でワールドカップが予定されており、こちらにはベラルーシが出てくる。カラジンスカヤが参加するかどうかは不明だが、「(出てきたら)リベンジしたい。そのためにも天皇杯(全日本選手権)に勝たなければならない」と話し、年末決戦に向けて気持ちが上がっていきそう。

伊藤彩香(東新住建)、栄希和(ジェイテクト)も復帰ロードへ

 向田以外にも復活を期する選手の姿があった。世界選手権の代表に決定していながら、3週間前にアキレス腱を断絶し、手術と出場辞退を余儀なくされた63kg級の伊藤彩香(東新住建)は、短い距離なら装具なしで歩けるようになり、合宿に参加。この日はロープ昇りに挑むなど上半身の強化に挑んだ。「けがしたところ以外は元気です」と笑う。

笹山秀雄強化委員長(背中)らコーチによる技術指導

 このあとは、12月頃にランニング、年明けにダッシュ、2月頃にはマットワーク復帰を計画しており、「(6月の)全日本選抜選手権には出場したい」との気持ちを持っている。「もうちょっとしたら、マットワークをやりたい、という気持ちが出てくるかもしれないですが、今は歩くのがやっとなので、焦る段階じゃないです」と話し、復帰ロードを突き進む。

 2015年世界選手権60kg級の代表で、昨年の全日本選抜選手権で優勝した栄希和(ジェイテクト)もマットに復帰した。昨年の全日本女子オープン選手権で優勝しながら右肩を負傷。手術を受け、今年2月の終わりから8月までハワイで治療に専念していた。

 どうせレスリングができないなら、環境を変えてリハビリとトレーニングに励むのもいいと考えたことと、英会話を習得したいという気持ちがあったことで、ハワイへ短期留学。「午前中は学校に通って英会話の勉強をしていました」と言う。

 英語もかなり話せるようになって帰国。過去の実績が認められて10月29日に米国・ロサンゼルスで行なわれる日米対抗戦「The Beat the street of Los Angels」の59kg級(注=来年1月からの新階級で実施)に出場することになった。約1年1ヶ月ぶりの実戦。「ハワイではまったくレスリングの練習していなかったので、不安はあります。でも、ワンマッチですので、普通の大会よりは緊張しないかな?」。

 もう一度世界選手権に出場し、2020年東京オリンピックを目指すための再起の道が始まった。

川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)ら世界選手権金メダリスト4人も参加

12月に初対決が予想される登坂絵莉(右=東新住建)と須崎優衣(JWA=東京・安部学院高)







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