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2017.10.19

10・21~22全日本大学グレコローマン選手権・展望

 全日本大学グレコローマン選手権は10月21日(土)~22日(日)、神奈川・平塚市総合体育館で行なわれる。昨年は日体大が4階級を制覇し、3年ぶり16度目の団体優勝を遂げた。今年も勝って、黄金時代再建の足がかりとするか。見どころをさぐった。( 大会要項

※エントリーに基づく予想であり、直前の負傷による欠場や戦力ダウンは勘案しておりません

《大会日程》
10月21日(土) 59・71・80・98・130㎏級
   22日(日) 66・75・85㎏級


団体戦(大学対抗得点)展望

 昨年4選手が勝って団体優勝を遂げた日体大だが、その約2ヶ月前の全日本学生選手権で6階級制覇であり、優勝候補と目された選手が落とすなど、内容的に満足いく優勝ではなかったはず。

3年連続優勝とチームの団体優勝を目指す奈良勇太(日体大)

 今年の全日本学生選手権は、世界選手権の代表が欠場したため昨年を下回る4階級優勝に終わったが、ベストメンバーなら、昨年と同じ6階級で優勝できた戦力を持つ。

 したがって、今大会は59kg級・北岡佑介、66kg級・文田健一郎、71kg級・山本貴裕、75kg級・林雷、85kg級・塩川貫太、98k級・奈良勇太の6階級で確実に勝ち、80kg級・勅使川原延明も加わって7階級制覇での優勝が目標となろう。取りこぼすことなく勝ち抜けるか。

 昨年2位だった拓大は、昨年75kg級王者の櫻庭功大130kg級に出場する園田平の2階級を確実に取り、全日本学生選手権98kg級2位の山下拓也、フリースタイルの選手だが80kg級・浅井翼、85kg級・吉田隆起らの奮戦で日体大に食らいつきたい。

 山梨学院大は130kg級に全日本学生選手権優勝の貝塚賢史を擁するほか、75kg級の藤波勇飛らフリースタイルの強豪が並ぶ。フリースタイルで確固たる地位を築いているだけに、グレコローマンでも存在をアピールしたいところだ。

 早大、国士舘大、専大、青山学院大にも優勝を狙える選手がおり、日体大の独占を阻止するとともに、自チームの浮上につなげたいところだ。

(得点は、各階級とも優勝=12点、2位=9点、3位=6点、5位=3.5点、7位=2点、8位=1点)


各階級展望

《階級別エントリー選手》=正選手のみ / 《大学別エントリー選手》

 【59kg級】

 全日本学生選手権66kg級を制し、国体で2年連続2位の北岡佑介(日体大)が一歩抜け、昨年の世界ジュニア選手権2位で今年の全日本学生選手権2位の難波陽(青山学院大)が挑む状況。昨年2位で9月のアジア・インドア&マーシャルアーツ大会(トルクメニスタン)出場の経験を積んだ桑山裕貴(専大)が優勝争いに加われるか。

 山梨学院大は昨年の東日本学生秋季新人選手権優勝の丸山智也と今年の全日本学生選手権3位の高橋三四郎のどちらが出てくるか。どちらでも上位入賞の実力はある。グレコローマンでも同大学の存在感を示すことができるか。

 全日本学生選手権3位の片桐大夢(拓大)、昨年の全国高校生グレコローマン選手権55kg級王者で今年の西日本学生新人戦を制した神田優人(中京学院大)、フリースタイル中心の選手だがグレコローマンでも新人選手権優勝の実績を持つ吉村拓海(早大)らも上位を狙う実力を持つ。


 【66kg級】

世界チャンピオンの強さを1階級上でも見せられるか、文田健一郎(日体大)

 59kg級で世界選手権(フランス)を制した文田健一郎(日体大)がエントリー。66kg級では2014年東日本学生秋季新人選手権優勝の実績があるが、この階級でどう闘うか。対抗は、昨年優勝で今年もJOC杯と東日本学生春季新人選手権優勝、アジア・インドア&マーシャルアーツ大会(トルクメニスタン)3位の宇井大和(早大)か。66kg級選手の意地を見せられるか。

 JOC杯ジュニア60kg級と全日本学生選手権59kg級を制した成國太志(青山学院大)が、チーム事情でこの階級に出てくる。グレコローマンでこの階級での闘いは初めてとなるが、階級の違いを乗り越えた健闘が期待されよう。

 全日本学生選手権2位の神田航也(大東大)、同3位の高野長英(中京学院大)の躍進はあるか。フリースタイルの選手で国体65kg級を制した乙黒圭祐(山梨学院大)がエントリーしている。グレコローマンでも力を見せるか。


 【71kg級】

 全日本のメンバーとして海外遠征もこなし、全日本学生選手権を制した山本貴裕(日体大)の優位は動くまい。国体も全日本トップ選手が参加する中で3位に入賞する実力を見せた。

 全日本学生選手権3位の大平稜也(国士舘大)、昨年3位の伊藤駿(早大)、2016年東日本学生秋季新人選手権優勝の下地恵永(専大)、フリースタイルで多くの実績を持つ木下貴輪(山梨学院大)らが、その牙城を崩せるか。

 新人では、昨年の全国高校生グレコローマン選手権と国体少年の74kg級を制し、今年は東日本学生春季新人選手権2位と実力を示した北條良真(神奈川大)の健闘が注目される。


 【75kg級】

 全日本学生選手権で5試合すべてをテクニカルフォール勝ちした林雷(日体大)と昨年優勝の櫻庭功大(拓大)の争いか。林は全日本チームの遠征に帯同し、アジア選手権出場の機会も得た成長株。櫻庭は全日本学生選手権は初戦敗退と不調だっただけに、巻き返したいところ。

 全日本学生選手権3位の奥田海人(明大)斎藤隼佑(早大)、JOC杯ジュニア74kg級優勝の大賀遥(神奈川大)らが優勝戦線に浮上できるか。

 山梨学院大からはフリースタイル70kg級世界3位の藤波勇飛がエントリー。グレコローマンでも新人選手権で優勝したことがあり、一昨年のこの大会は5位。上位進出を成し遂げる地力はある。


 【80kg級】

日体大の59~98kg級の独占を阻止するか、藤井達哉(青山学院大)

 全日本学生選手権の決勝を争った藤井達哉(青山学院大)勅使川原延明(日体大)が再度、覇権を争うか。その時は藤井が2-1で勝っているが、6月の全日本選抜選手権での対戦では勅使川原が2-1で勝っており、実力は互角。

 最近はフリースタイルに専念し、全日本学生選手権74kg級で優勝した奥井眞生(国士舘大)は、昨年2位で2014年にはグレコローマンの学生王者(1年生王者)に輝いたことのある選手。優勝を狙ってこよう。同じくフリースタイル中心選手だが、昨年75kg級3位の松尾侑亮(専大)はどうか。


 【85kg級】

 昨年の学生二冠王者で、今年の全日本学生選手権は98kg級で優勝した塩川貫太(日体大)が大きくリード。冬の全日本遠征のほか、9月にはアジア・インドア&マーシャルアーツ大会(トルクメニスタン)に出場し、国際舞台ででも実力を磨いている。

 昨年2位で今年の全日本学生選手権でも2位の平才巧晃(中京学院大)、全日本学生選手権3位の松雪泰成(専大)らが、どこまで食いつけるか。


 【98kg級】

 世界選手権代表の奈良勇太(日体大)が優勝候補の本命。3年連続優勝を目指す。9月のアジア・インドア&マーシャルアーツ大会(トルクメニスタン)で銅メダルを獲得と昇り調子。しっかり勝って全日本王者の強さを見せられるか。

 全日本学生選手権2位の山下拓也(拓大)、同3位の二ノ宮寛斗(明大)松本直毅(早大)がどこまで食いつけるか。


 【130kg級】

 貝塚賢史(山梨学院大)が全日本学生選手権に続く優勝を勝ち取れるか。同2位の藤田悠矢(中京学院大)、3位の伊藤昌(国士舘大)山本泰丈(日大)と強豪がそろっており、4強による優勝争いとなるか。優勝争いにからめるか。

 2016年JOC杯ジュニア120kg級優勝の伊藤匠汰(青山学院大)は、6月の全日本選抜選手権では貝塚を破って3位に入賞した。その再現なるか。拓大からはフリースタイル125kg級学生王者の園田平がエントリー。優勝戦線を荒らすことができるか。JOC杯ジュニア96kg級2位の出口滋文(日体大)も、チームの団体優勝に貢献したい。







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