日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2017.11.29

U-23世界選手権(ポーランド)出場の男子フリースタイル・チームが帰国

闘いを終えて帰国した男子フリースタイル・チーム

 U-23世界選手権(ポーランド)に出場した男子フリースタイル・チームが11月28日、成田空港着の日本航空で帰国した。61kg級の中村倫也(博報堂DYスポーツ)が金メダルを獲得し、意地を見せた。

 シニアの世界選手権と同じく3スタイルでの金メダル獲得に、赤石光生チームリーダーは「男子でもう1つずつメダルが欲しかったところですが、いい出来だったと思います。各選手に足りない部分もあり、課題が持てていい勉強になったと思います」と総括した。

 男子フリースタイルの井上謙二監督(自衛隊=同強化委員長)は「中村は全試合、終始攻めて結果を残してくれました。他の選手は中村のように最後まで攻撃を貫くことができなかった。できそうな選手もいたんですけど、攻撃を貫く自信がない」と振り返った。自信をつけるためには、「全日本合宿はもちろん、各所属での練習を質の高いものにすること。各代表は今回得たものを所属に持ち帰って練習に取り組んでほしい」と話した。

 収穫のひとつに、97kg級の園田平(拓大)の奮戦があるという。ウクライナ戦で惜しい試合を落としてしまったものの、「意地でも勝つというか、食らいついてでも勝つという気持ちがあった。今後に期待する」と言う。

成田空港での最後のミーティング

 太田拓弥コーチ(早大監督)は「あと1つ2つで勝てるところまで来ている。0-10で負けた選手に関しても、闘い方と経験を積むことによって差は縮まる。少しずつ経験値を上げ、大差が惜敗になって、次に接戦で勝てるようになる」と期待した。

 園田の健闘に関しては、自身が担当している重量級ということで満足そう。「カザフスタンの大会に出場した赤熊(猶弥=自衛隊)が3位になり、97kg級は明らかにレベルが上がっている。ハードワークをやっているだけのことはあると感じました」と言う。

 鈴木豊コーチ(自衛隊)は「中村は持ち味であるスピードある展開ができ、得意なグランド技を出して闘えた」と評価。チーム全体としては、「強豪国に勝っても、強豪相手に2試合、3試合と勝ち切れない。レベル的には上がってきているけれど、このままでは世界で勝てないので、しっかり強化して全体のレベルアップにつなげたい」と話した。

“リンクル”爆発! 「世界は怖くない」と手ごたえをつかんだ!

 国際大会で初優勝の中村は「8月の世界選手権(フランス)に出て、世界の広さを知りました。今大会は、やってはいけないことと、やるべきことを整理して臨み、それがばっちりはまりました」と言う。

 リンクル(得意とする独特のアンクルホールド)を出し惜しみせず、実力を出し切っての優勝に、「グラウンド技は、初顔合わせの選手なら誰にでもかかることが分かりました。強豪選手が多くいて、自分が出られなかった世界ジュニア選手権のチャンピオンなども出ていた中で優勝できたことは大きい。世界は怖くない、闘える、と手ごたえをつかんだ大会でした」と言う。

金メダルを持って帰国した中村倫也(博報堂DYスポーツ)

 大会前半の男子グレコローマンでは、専大時代の同期生の河名真寿斗(クリナップ)が優勝した。「目の前で優勝されて、自分も優勝したくなってしまいました。カッコいいなー、って思い、モチベーションが上がりました」と、同僚の活躍に感謝した。

 来月の全日本選手権は別の階級(57kg級)にエントリーしている。「今回の金メダルで、全日本を勝ち抜く自信はつきました」と言う一方、「(61kg級から)4kg下の階級は超過酷です」とも。それでも、以前は57kg級でやっており、「本来の階級は57kg級です。食事と練習に気を使って、うまくピークを合わせられたらと思っています」と気を引き締めた。

 コーチ陣から最大級の評価をもらった園田は「全日本合宿と所属の練習の成果が出た結果です。(日本在住の)オレグ・ボルチン選手やバグダウレット・アルメンタイ選手と練習することで外国人に対して怖さがなくなり、力を出し切れるようになりました。国際大会も慣れてきました。まだ体力面が駄目だったので磨きたい」と言う。

 11月の全日本大学選手権は年下選手に負ける不覚を喫し、「ショックだった」と言うが、「今回はいい感じで集中できた。天皇杯(全日本選手権)は優勝したいです」と結んだ。







JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に