現在、オーストリアで行なわれている世界レスリング連盟(UWW)の審判クリニックにて、男子グレコローマンの消極性に対するペナルティーの取り方について、下記の通り適用されることが分かった。
パーテールポジションは、防御側の選手は腹と胸を完全にマットにつけたうえで両腕を伸ばす体勢となり、攻撃側はその横から攻撃することが通達された。
伝えられていたことと違う部分がかなりあるため、全日本選手権の開幕を翌日に控えた12月19日の監督会議で沖山功・日本協会審判副委員長から要旨が伝えられ(審判委員長はUWWクリニック参加のため不在)、そのあと審判団の緊急ミーティングが行なわれた。
20日の第1日は、試合開始前にマット上でルールの説明があり、パーテールポジションの体勢などが実演される予定。
新たに適用されるルールは下記の通り。
■1回目のパッシビティ
・2分間はスタンド・レスリングを行なう。0-0の場合は、積極的な選手に1ポイントを与え、スタンドかパーテールポジションかの選択を行なう。
(例1)1-0、1-1、2-1、2―2の場合でも、明らかに消極的な選手に対してはパッシビティを与え、積極的な選手に1ポイントを与え、スタンドかパーテールポジションかを選択を行なう。
(例2)4-0の場合でも、最初の10秒、20秒で4点を獲得した選手が、その後、消極的な場合にはパッシビティを与え、同じ対応をする。
(例3)3-1、5-3などの接戦の場合は。第1ピリオドでパッシビティを与えなくてもいい。
(注意)
*しかし、この場合は4分30秒前にどちらかの選手にパッシビティを与え、積極的な選手に1ポイントを与えて、上下(スタンドかパーテールポジションか)の選択を行なう。
*この場合は、さらに4分30秒にも消極的な選手に2回目のパッシビティを与え、積極的な選手に1ポイントを与えて、上下(スタンドかパーテールポジションか)の選択を行なう。
■2回目のパッシビティ
4分30秒すぎに、消極的な選手にパッシビティーを与え、積極的な選手に1ポイントを与えて、上下(スタンドかパーテールポジションか)の選択を行なう。
■3回目のパッシビティ
その後も積極的な選手に対して1ポイントを与える。(試合は止めない)
■その他
消極的な選手に指導について、以下のような場合は、1回目注意、2回目は○+1点を与える。
・ヘッドダウン
・指つかみ
・ブロッキング
・エルボー
・ヘッドバット、パンチ(ひどい場合はダイレクトに○+1点)