日本レスリング協会公式サイト
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2017.12.22

【全日本選手権/第2日・特集】優勝選手の声

(2017年12月21日/文=増渕由気子、布施鋼治、渋谷淳、斎藤葵)


初優勝の小柳和也(山梨学院大)

 ■男子フリースタイル61kg級・小柳和也(山梨学院大=学生最後に初のタイトル獲得)「大学4年間で、学生の大会でも1個もタイトル取れず、3位止まりでした。最後の最後で優勝できてよかったです。ホッとしました。(普段は57kg級で今回61kg級を選んだ理由は)海外遠征、全日本大学選手権と57kgでの試合が続いたので、減量がきつくて61kgに出ました。今回は優勝できたけど61kg級のチャンピオンの中村倫也選手がいないので、ちゃんとした優勝とは言えないです。

 今、山梨学院大には年下にも強い選手がいて、負けたくないと思って、厳しめにやったんで、優勝できてよかったです。卒業後は、自衛隊体育学校でレスリングを続ける予定です。自衛隊に入ったら57kg級でやると思うので、目標は高橋(侑希)先輩を倒してオリンピックいきたいですね」

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2階級目を制覇した乙黒圭祐(山梨学院大)

 ■男子フリースタイル70kg級・乙黒圭祐(山梨学院大=2年前の61kg級に続いて2度目の優勝)「優勝できてうれしい。木下(貴輪)先輩は毎日練習をバチバチやっているので、勝負はどちらに転ぶかわからないと思っていた。リードしていたときは、早く時間がすぎないかなと思っていました。同門対決用に隠していた技はあったんですが、使いませんでした。

 同門対決がよくあるので、普段の練習から闘いが始まってます。それが山梨学院大の強さの秘密です。10月の国体優勝は自信になりました。今回は1階級上げたため、減量がなくなって試合ですごく動けるようになりました。このルールと階級は僕に合っていますね」

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 ■男子フリースタイル92kg級・石黒峻士(日大=決勝の鈴木聖二戦は最後の最後にタックルを決めて勝利)「自分は97kg級では小さい方なので、ぴったりの階級ができたという感じです。優勝できてよかったです。初戦でひざをけがして、タックルに入りずらくなったけど、最後は思い切って入ってよかったです。これからは世界で闘えるような体づくりをしていきたい」

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3年ぶりの栄冠を獲得した荒木田進謙(青森県協会)

 ■男子フリースタイル125kg級・荒木田進謙(青森県体育協会=3年ぶり6度目の優勝)「6月の選抜で復帰して、今回の全日本で何とか優勝できてほっとしています。6月の試合前は追い込むことができませんでしたが、選抜以降は全日本の合宿に参加できるようになって、多くの選手と練習できたことがよかったと思います。今後は所属を見つけてレスリングに集中できる環境を整えたいです。来年3月で30歳になりますが、減量のない重量級なので35歳くらいまではトップでできると思っています」

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 ■男子グレコローマン55kg級・田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教=4年ぶり3度目の優勝)「4月から教員をやりながらだったので、優勝できて正直ほっとしています。(無失点で他を寄せ付けずに優勝だが)今回出場している選手は大学生も多かったですし、自分もまだまだです。今日の出来なら世界選手権では1回戦負けでもおかしくない。優勝してまた世界で戦ってみたいと思いますが、いまは教員が本業なので、職場と相談しながら今後のことは決めていきたい」

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 ■男子グレコローマン63kg級・井ノ口崇之(自衛隊=学生時代は無名の存在ながら、うれしい初優勝)「素直にうれしいです。グラウンドには自信があるので、決勝で0-7になっても逆転できると信じていました(終盤に豪快な投げを決めて逆転勝ち)。高校時代は全国大会ベスト8が最高成績です。自衛隊を薦めてくれた高校時代の恩師、自衛隊に入れてくれたコーチのおかげで全日本を取れました。まだ世界で闘ったことがないので、来年は世界に挑戦したいです」

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派手なパフォーマンスで優勝をアピールした奈良勇太(日体大)

 ■男子グレコローマン97kg級・奈良勇太(日体大=決勝でリードされるも最後は勝利)「優勝することが当然だと思って、そこを目指して無失点で全勝してテクニカルフォール勝ちを目標に戦ってきたつもりでした。決勝では少し押し込まれてしまって、パーテール・ポジションからローリングを1つ回されてしまったのは、いけないなと思うところ。課題が見つかりました。自分が1-3で負けていても、スタミナに自信があり、追いつけると思い、落ち着いて試合運びができました。

 優勝後のパフォーマンスは大会前から考えていたもので、このシングレットで試合をするのがこれで最後ということで、感謝の意味を込めてNSSUを前に出させていただきました。卒業後は警視庁の方にお世話になる予定で、父も警視庁でレスリングをやっていたので、父の記録に追いつけるように頑張りたいと思っています」

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姉のセコンドのもと初優勝の川井友香子(至学館大)

 ■女子59kg級・川井友香子(至学館大=決勝を接戦の末に制する)「今は本当にうれしい気持ちなんですけど、振り返ると決勝は内容が全然ダメでちょっと悔しい気持ちもあります。今回はエントリーが出た時からチャンスだと思い、勝ちにこだわって闘いました。姉(梨紗子)とは今回も一緒に(タイトルを)取ろうという話をしていたので、まず自分が優勝することができてよかったです。姉は誰よりも自分のことを気にかけてくれているので、(勝ったあと)泣いているのをみて、少しは恩返しできたかなって、自分も泣いてしまいました。

 姉妹なのですごく身近な先輩なんですけど、レスリングの実力とかはまだまだ天と地の差なので、姉妹でレスリングできていることをプラスに変えて、少しでも追いつけるようになりたいです。姉は本当に圧勝すると思うので、試合前のモチベーションの作り方や、どういう風にアップしてどういう風に試合に臨んでいるのかとかを勉強したいなと思います」

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 ■女子65kg級・源平彩南(至学館大=決勝で激戦の末に初優勝)「優勝はとてもうれしいんですけど、世界一の場所で練習しているのに、自分の力を出し切れなくて、もっと練習して、次はもっといい内容で優勝したいなと感じました。自分は気持ちが弱くて、いつも最後の30秒とか10秒で、勝っているのに逆転負けしてしまうことが今まで多かったのですが、今回は強い気持ちで最後まで戦えたと思います。

 (11月のU-23世界選手権でも優勝し)その時はうれしいんですけど、天狗になったりしないように、チャンピオンとしての誇りを持ちつつ常にチャレンジャーだと思っていつも取り組んでいます。次はシニアで世界選手権に出場して優勝できるようにしっかり頑張りたいです。国内大会で優勝しないと、世界大会にも出場させていただけないですし、国内の方が激戦区なので、全日本のチャンピオンはすごく自分にとって価値のあることだと思います。」

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 ■女子フリースタイル76㎏級優勝・鈴木博恵(クリナップ=順当に勝ち、4度目の日本一)「決勝は(自分からほとんど)何もしていない。世界選手権で3位になる前の自分に戻ってしまった。練習中、タックルをやると首に電気が走ることが多くなったので、両腕や肩にテーピングをして臨みました。でも、試合でタックルに入れなかったのはそのせいではなく、自分の心の問題だと思います。世界選手権で初めてメダルを獲ってから、少し気が緩んでしまったのかもしれない。来年からは自分からタックルで入れる試合をやっていきたい。(東京オリンピックを狙うか?)今日の反省も含めて、自分に一番いいと思える結論を出したい」







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