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2017.12.23

【全日本選手権/第3日・特集】優勝選手の声

(2017年12月22日/文=増渕由気子、布施鋼治、斎藤葵、坂口こよみ)


74kg級に上げて全日本を制した藤波勇飛(山梨学院大)

 ■男子フリースタイル74kg級・藤波勇飛(山梨学院大=70kg級世界3位の実力見せる)「優勝できたことに、とりあえず満足しています。初戦で失点したことで火がつきました。当日計量というこの方式、今はあっています。気を抜いたら体重増えちゃうので気をつけたい。あごひげはゲンかつぎ。去年の大学選手権の時に生えていたけど、剃って臨んだこの大会で減量失敗してしまって恥ずかしかった。去年の失敗はトラウマ。やめてしまいたい、死んでしまいたいと思った。それがあったから成長できて今回勝てました」

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 ■男子フリースタイル79kg級・高谷惣亮(ALSOK=階級を上げても強さ変わらず)「階級変更、当日計量ということもあって緊張もしていたが、自分の思い通りの展開に試合を進めることができたので気持ち良かった。(浅井選手とは)決勝での対戦となると、お互いに手の内を知り尽くしているので、なかなか攻められなかった。浅井選手は防御力が高く、いかに攻めるかがポイントになった。

 (世界に目を向けると)新ルールになり、当日計量を自分の武器にして、相手のばてたところをタックルに入るとか、そういう戦術もできてくると思う。自分に有利な闘い方も今後やっていきたい。この今年の締めの大会で優勝の形で終われたので、自分自身も東京五輪に向けて体を作り、来年は飛躍の年にしたい」

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“定位置”に戻ってきた山口剛(ブシロード)

 ■男子フリースタイル97kg級・山口剛(ブシロード=復帰して全日本制覇)「レスリングから一度離れてみて、自分がどれだけ支えられていたかっていうのが本当によく分かった。今回こうやって結果として恩返しができてよかった。国体で(今回の決勝の相手の)園田平に負け、何日か眠れないような悔しい思いをした。今大会でリベンジをするということで、誰よりも練習してきたと思うので、最後の粘りもしっかり勝てたのだと思う。

 これに満足せずに、東京オリンピックまでやっていきたい。まず国内ナショナルチームに入るっていう今年の目標が達成できた。来年はアジア大会、世界選手権とあるので、そこでいかに世界に勝ちにいけるか。もう経験とかは十分してきたので、次は結果にこだわってやっていきたい」

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国内でも実力を発揮した“世界王者キラー”下山田培(警視庁)

 ■男子グレコローマン67kg級・下山田培(警視庁=決勝は鮮やかな逆転勝ち)「ずっと負け続きだったので、勝ててうれしいです。11月のデーブ・シュルツ国際大会で、決勝で世界チャンピオンと闘って勝つことができ、モチベーションへの影響や絶対に負けられないという思いが、今回の優勝のきっかけとなったかと。(相手の)川瀬克祥選手にはここのところ負け続けていたので、久しぶりに勝ててうれしかった。

 昨日の(同門の)髙橋昭五選手との試合は、もう喧嘩腰でやってやろうという気持ちで臨んで、自分の中で1番面白い試合だったなと思っている。自分の得意とするグラウンド技、パーテール・ポジションが復活したので、これをきっかけにもっと上を目指していきたい。(冬の全日本遠征は、推薦などではなく)初めて自分で手にした国際大会出場になるので、しっかり闘っていきたい」

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 ■男子グレコローマン72kg級・井上智裕(富士工業=ベテランの味を発揮して衰えぬ実力を披露)「泉武志選手が上の階級に上がって、勝てると思う選手だけだったけれど、勝てて安心した。ルールも変わって、今までスタンド戦がメーンだったのがグラウンドも入ってきて、僕の得意な形になった。決勝は最初に突かれて焦りも少しあったが、まだまだ時間もあり、どんどん攻めようっていう気持ちでいた。体力の面はそこまで上がってこなくとも、技術の面はまだまだ上がると思うので、30歳になりましたが、まだ同じくらいの年齢の選手が頑張っているので、僕も頑張りたい。来年は、明治杯(全日本選抜選手権)にも勝って、まだ出たことのない世界選手権を決めたい」

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同門決戦を制して日本一の角雅人(自衛隊)

 ■男子グレコローマン87kg級・角雅人(自衛隊=同門の岡太一を破って初の日本一)「ずっと表彰台の一番上に乗っていなかったので、今回立ててとてもうれしい。岡先輩とは多く試合をやってきて、最近やっと並んできたと思っていたので、こういう大舞台で、テクニカルフォールではないものの、勝てたのでよかったと思う。正直、2位や3位は1回戦負けと対して変わらないと思っているので、今回は絶対に優勝するつもりでやってきた。

 11月のデーブ・シュルツ国際大会(米国)で一足先に新ルールの計量方法を経験し、今回初めて当日計量をした選手がほとんどの中で、一日の長があったのではないかと思う。絶対的な87kg級のチャンピオンになれるように練習を重ねて結果を出していきたい」

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 ■男子グレコローマン130㎏級優勝・園田新(ALSOK=貫録の4連覇達成)「スタンドでテークダウンを取ることを目標にしていたけど、それができて良かった。とりあえず全日本選手権で優勝できたということで、来年の海外遠征のメンバーに選んでもらえると思う。海外遠征は、日本にはいない力の強く気持ちの強い選手と接することができる。この階級だと日本では練習相手が少ない。海外に行って練習相手がたくさんいるところで練習する方が強くなると思う。自分の長所は粘り強さと最後まで諦めない気持ち。今取り組んでいる練習で体力もついてきている。そういう面で海外でも勝負できたらいいなと思う。日本代表の名に恥じぬように世界で胸を張って闘いたい」

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 ■女子55㎏級優勝・向田真優(至学館大=世界チャンピオン転落後の再起戦を飾る)「(非オリンピック階級の55㎏級出場だったが)どの階級に出ても優勝するつもりで臨みました。先制点をとったあとに腰を痛めてしまって、取り切れなかったことが悔いが残る。今の課題は最後まで攻め着ること。それができなかったことは悔しい。内容としては悪かったけど、どんなにドロドロとした試合になっても私が優勝したいという想いは変わらなかった。今後(オリンピック階級の)53㎏級にするか、57㎏級にするかはまだ決めていない。正月が明けたら、どっちに行ってもしっかり勝てるように身体を作りたい」

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キッズ時代からのライバルを破って優勝の坂上嘉津季(至学館大)

 ■女子57kg級・坂上嘉津季(ALSOK=キッズ時代からのライバルの浜田千穂を破って優勝)「8月の世界選手権は初戦で負け、自分の心の弱さを改めて痛感し、これから東京オリンピックに向けてここで勝たないと終わりだなと思っていたの。今日は勝ちたいという気持ちで闘えてよかった。浜田千穂選手とは小さい頃から何十回も試合してきて、1回しか勝ったことがない。以前の全日本選手権でも負けている相手なので、リベンジっていう気持ちで臨んだ。

 (世界選手権で自身だけ初戦敗退は)落ち込むっていうより、情けないという気持ち。もう二度とあんな思いしたくないと思っていたけど、きのうの1回戦もそれを思い出してしまい、ちょっと怖く感じてしまうところもあった。それでも勝ちたいっていう気持ちだけで勝てて、今日も勝てたので、常にそういう気持ちで試合に臨めるようにしていきたい。来年はワールドカップが日本であるので、まずそれで全勝し、(日本の)57kg級も世界で闘えるんだぞっていうところを見せていきたい」

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 ■女子フリースタイル72kg級・松雪成葉(愛知・至学館高=実績では上の相手を破って初優勝)「階級が変わり、72kg級になってオリンピック選手とかもいないので優勝を狙っていた。勝ててよかった。今までの試合は、気持ちで負けていると言われていた。今回は最初から気持ちで負けずにできたと思う。今回の優勝がまぐれと言われないように、次に向けて頑張っていきたい。

 大会に出てもなかなか成績が出なかったので、11月のU-23世界選手権でようやくメダル(銀)を取ることができ、全日本選手権でも勝てたらいいな、とここに向かって頑張ってきた。(双子の姉の)泰葉の方が今まで成績が良い中でも、今回のチャンスをいかし優勝できたことはうれしい。オリンピックの実施階級ではないので、今後の階級についてはこれから決めていきたいが、姉妹2人で東京オリンピックに出られるように頑張る」







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