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2017.12.24

【全日本選手権/最終日・特集】優勝選手の声

(2017年12月23日 / 文=増渕由気子、布施鋼治、岡野希春、斎藤葵)


序盤リードされたが、地力を発揮して優勝の高橋侑希(ALSOK)

 ■男子フリースタイル57㎏級・高橋侑希(ALSOK=世界選手権金メダリストが凱旋勝利)「世界チャンピオンになったから、僕の試合を楽しみに見てくれた方もいると思うけれど、いい試合はできなかった。前半に得点を取られてしまうくせが抜けなくて、決勝でも前半に失点したことは反省点。試合直前になるとプレッシャーに押されてしまうこともあるので、メンタル面を強化したいです。(早朝計量については)マイナス面は感じなかった。計量後も食事が摂れたし、減り過ぎた分を摂取したくらいなので、むしろ良かったくらいです。

 山梨学院大の練習環境で切磋琢磨しながら日本のレベルをどんどんアップさせていきたい。そして、世界で金メダルという花を咲かせたいです。リオデジャネイロ・オリンピックの時は、先を見過ぎて失敗したなと思っているので、まずは目の前の目標である明治杯(全日本選手権)で世界選手権の出場資格を取って、世界2連覇を達成したいです」

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優勝を決めて兄ゆずり(?)のパフォーマンス

 ■男子フリースタイル65kg級・高谷大地(自衛隊=涙の初優勝&兄弟優勝)「けがをしたりして、高谷の弟と言われてきたけど、自衛隊に入り、高谷大地として名前を世に出すことができてよかった。当日計量のルールが決まってから、ずっと食事制限をしてきた。半年間かけて71kgを68kgくらいにして、体脂肪率も11パーセントから6パーセントくらいにして、やることは全部やってきて結果が出てよかった。

 当日計量がしんどいという声がある中、自分は楽だった。けがが多かったけど、今回はどこも悪いところがない状態で臨めた。自衛隊にきて変わったなと言われる。秋からは米満コーチ(達弘=2012年ロンドン・オリンピック金メダリスト)も加わって、いろいろアドバイスをしてもらった」

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優勝し、応援席にガッツポーズの白井勝太(日大)

 ■男子フリースタイル86㎏級・白井勝太(日大=学生二冠王者がその勢いで全日本の頂点へ)「素直にうれしいです。明治杯(全日本選抜選手権)の決勝で、今日と同じ相手(松坂誠應)に負けていたので、まずは全日本選手権で優勝することを目標に、東京オリンピックに向けての通過点だと思ってこの半年間やってきました。今回の決勝で点差が開いたのは、相手が焦っていたこともあったと思うので、もう一回闘ったら分からないと思います。

 (JOCエリートアカデミーの1期生として)本当なら大学1、2年で全日本選手権を優勝するべきでした。4年もかかってしまって申し訳ないです。きのう優勝した後輩の石黒(峻士=フリースタイル92kg級)とは同じ部屋。合宿所で『頑張ってください』と言われたことで火がつきました。まだ自分は世界レベルではないので、来年、また一から作り直していきたいと思います」

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逆転勝ちし、マットに座り込んで喜ぶ太田忍(ALSOK)

 ■男子グレコローマン60kg級・太田忍(ALSOK=世界選手権金メダリストにリベンジして2年ぶりの優勝)「ここまで来るのが長かった。今回は自信があって、ずっとこだわってきたがぶり返しができてよかった。(この夏、文田選手が世界王者になったという知らせを聞いて)健一郎はしっかり優勝してくれるなと思っていたので、この階級の代表として金メダルを取ってきてくれたことはうれしかった。それと同時に、自分が(世界選手権の舞台に)立っていないことを情けなく思った。今回、負けたら階級を上げるつもりでした。これからも勝ったり負けたりがあると思うけど、最終的に、東京オリンピックの舞台に立って金メダルを取るのは自分だ、という意識で頑張っていきたい」

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 ■男子グレコローマンスタイル77㎏級・屋比久翔平(ALSOK=決勝は世界選手権代表同士の対決を制す)「今年最後の試合だったので優勝できてよかったです。決勝の相手は日頃から一緒に練習したり、ご飯を食べているので、やりづらかった。この階級の日本のチャンピオンだったので、下の階級から上がってきた選手には負けられないなという気持ちで闘いました。

 (計量について)体重を落とすことは楽だったけど、試合をするとなると全然駄目でした。試合の動きを考えて体重を落としていかなければならないと思います。(世界の77㎏級は)80㎏級にいた選手が階級を下げてくると思うので、負けないようなパワー、スタミナ、技を身につけたいです」

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3連覇達成の前田祐也(鳥取・鳥取中央育英高)

 ■男子グレコローマンスタイル82㎏級・前田祐也(鳥取・鳥取中央育英高職=仕事と両立しながら全日本3連覇)「めちゃめちゃ嬉しいです。国体で大けがをした高校の教え子に『金メダルを取る』という約束をしていたので、その約束が果たせ、いつも以上に嬉しい気持ちでいっぱいです。(相手は拓大の同期生で)すごくやりづらかったし、負けたくないという思いでとても緊張していました。(地方で仕事をしながら、なぜ強さを維持できるのか?)分かりません(笑)。でも、勝つとやっぱり嬉しいので、勝ちたい気持ちは誰にも負けないと思います。来年の明治杯(全日本選抜選手権)で優勝して、世界の舞台で闘えるようにしっかりトレーニングを頑張りたいと思います」

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 ■女子50㎏級・入江ゆき(自衛隊=準決勝で新鋭の世界女王、須崎優衣をテクニカルフォールで下す殊勲)「優勝できたので嬉しいです。(準決勝は)勝ち負けを考えずに、自分のやるべきことを集中しました。(須崎選手の台頭は)すごい選手だなと思う部分はあるが、自分が成長できていなかったところを発見できたのでよかったです。対策は何もせず、集中して試合を運べたことがよかったと思います。(今大会の結果で)東京オリンピックで金メダルを取りたいという気持ちが強くなりました」

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世界チャンピオンの強さを見せた奥野春菜(至学館大)

 ■女子53㎏級・奥野春菜(至学館大=全日本を初制覇し、世界チャンピオンの貫録を見せる)「優勝できたことはうれしいけれど、タックルが取れなかったところが良くなかったと思います。決勝の相手の宮原選手は、返し技や投げ技などの大技がうまいので、勇気が出ない部分がありました。ここで優勝できず、世界選手権を『まぐれだった』と言われるのが嫌だった。自分が53㎏級で優勝するんだ、という強い気持ちを持っていたので、常にチャレンジャーの気持ちで臨むことができました。(体重に関して)少し調整はしましたが、53㎏級が自分の体格に合っていると思うし、この階級でやっていきたいです。(来年は)世界選手権で2連覇して、東京オリンピックにつなげていきたい。まずは明治杯(全日本選抜選手権)で優勝して日本代表になりたいです」

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 ■女子フリースタイル62㎏級・川井梨紗子(ジャパンビバレッジ=妹・友香子との初の全日本同時優勝を達成)「決勝は、自分からプレッシャーかけることができたかな、と思います。1回しか試合できなかったので(準決勝は不戦勝)、やり切ったという感じはないけど、とりあえず優勝できてよかった。試合は、思い通りとまではいかなかったけど、自分の持ち味は出せたと思います。(妹の)友香子とは『ふたりで一緒に優勝しようね』と約束していた。友香子が先に優勝してくれたので、『あとは私が優勝するだけ』と思っていた。ちょっと緊張したけど、続けて優勝することができて良かった。来年の世界選手権は62㎏級で目指しますけど、それからの階級は妹とも相談しなければならない」

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 ■女子フリースタイル68㎏級 ・土性沙羅(東新住建=全日本選手権で通算7連覇を達成)「今大会で優勝し、全日本選手権で7連覇することができてうれしい。階級が増えた分、自分の階級には人が少なくなってしまったので、もうちょっと試合がしたいという思いはあります。東京オリンピックまでは、世界選手権3連覇を達成して臨みたい。(国内では練習相手がいないのでは?)強化合宿もあるので、重量級の選手とスパーリングをして強化をはかりたい。追われる立場ではあるけど、抜かれないようにしっかりと練習を頑張っていきたい」







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