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2019.02.14

若手女子選手がスウェーデン遠征に出発

 中高生を中心にした若手女子選手が2月13日、クリッパン女子国際大会(15~17日、スウェーデン・クリッパン)と現地での合宿に参加するため成田空港から出発した。大会のシニア(ジュニアと合同)の部には、2016年リオデジャネイロ・オリンピック金メダリストや昨年の世界チャンピオンもエントリーしており、極めてハイレベルな闘いが予想される。

 そうした事情もあり、日本協会の西口茂樹・強化本部長が「世界の女子の現状を知りたい」として監督で参加。ドクターとして、スポーツ医科学員会の中嶋耕平委員長(国立スポーツ科学センター)が帯同して選手の健康管理に携わる。協会の首脳2人が参加する過去に例のないスウェーデン遠征となった。

スウェーデンに向かった若手女子選手

 西口本強化部長は「毎年、シニアの強豪選手が数多く出てくる大会。その中で、昨年の須﨑選手(優衣=強豪アゼルバイジャン選手を破る)のように、勝つことで自信がつき、世界に飛躍することができる。最後まで攻め抜くことを心がけさせたい」と言う。

 大学生として唯一参加する古市雅子(日大=76kg級)は、同本部長が男子のみならず女子でも重要課題として掲げる重量級強化の一環での抜擢(ばってき)。「古市が好成績を挙げれば、皆川(博恵=全日本チャンピオン)も頑張るはず」と話し、重量級の起爆剤となる健闘を期待した。

 2005年に、それまでのフランス遠征からスウェーデン遠征に変わって以来、15年連続で監督かコーチとして参加している吉村祥子コーチ(エステティックTBC)は「この大会は、世界カデット選手権や世界ジュニア選手権と並ぶ選手の目標になっている大会。合宿もあり、この遠征を機に急激に伸びた選手は数知れない」と話す。

 2月には世界レスリング連盟(UWW)公認のシニア女子の国際大会がドイツなどで6大会もあり、出場がばらけて「参加選手は少なくなるかな」と思ったそうだが、大会サイトのエントリー表には強豪選手の名がずらり。「それだけ価値ある大会なんだと思います。ひとつでも多くの金メダルを取って帰ってきたい。試合で当たらなかった選手とも合宿で闘える。力試しをするにはとてもいい遠征です」と話した。

 教える側にとっても、試合と合宿を通じて外国選手の戦力や勢力を肌で感じることができる大会とし、「学ぶことが多い大会です」と言う。

ハイレベルな76kg級に挑む古市雅子(日大)

 “お姉さん役”として参加する古市は、「強い選手がエントリーしています。今までは、そうした選手と闘うことに喜びを感じたりもしていたけど、今は勝つことを目標にやっていきたい」と言う。出場する76kg級には、オリンピック・チャンピオンのエリカ・ウィーブ(カナダ=昨年世界3位)のほか、世界5位の2選手、U23世界チャンピオンのパリハ(中国)など強豪がずらりエントリーしている。「どこまで闘えるか。しっかり勝負したい」と話した。

 シニアの永本聖奈主将(愛知・至学館高)は「去年はふがいない結果に終わった(3位決定戦で敗れて5位)。力負けでした。今年は最低でもメダルを取って帰ってきたい」と言う。この1年の間にアジア・ジュニア選手権で国際大会初の金メダルを獲得しており、場慣れもしているはず。「いい闘いをしたい。キャプテンとして(すべてのことを)率先してやっていきたい」と気を引き締めた。

 カデットの尾﨑野乃香主将(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)は「去年優勝だったので、今年も優勝が目標。自分から攻めることと、練習してきたことを出せるよう頑張りたい」と、目指すは2連覇。昨年の優勝のあと、5月にアジア・カデット選手権、7月に世界カデット選手権、10月にユース・オリンピックと優勝を重ね、向かうところ敵なしだが、階級を57kg級から61kg級に上げて初の大会となる。「力負けしないようにし、チャレンジャー精神を忘れないようにしたい。(主将として)責任をもってみんなをまとめ、全員がいい成績を残せるようにしたい」と話した。

 大会スケジュール、日本チームは下記の通り。


大会スケジュール

2月15日(金) カデット全階級
   16日(土) カデット全階級/シニア全階級
   17日(日) シニア全階級


役員

【監督】西口茂樹(日本協会強化本部長)、【コーチ】吉村祥子(エステティックTBC)、冨田和秀(自衛隊)

【ドクター】中嶋耕平(国立スポーツ科学センター)、【帯同審判】藪中(和歌山・新宮高教)


選手

 【ジュニア・シニア】
▼50㎏級 吉元玲美那(埼玉・埼玉栄高)
▼53㎏級 今井佑海(京都・海洋高)
▼55㎏級 永本聖奈(愛知・至学館高)
▼57㎏級 高山凛子(愛知・至学館高)
▼65㎏級 類家直美(愛知・至学館高)
▼68㎏級 宮道りん(愛媛・今治工高)
▼72㎏級 鏡 優翔(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)
▼76㎏級 古市雅子(日 大)

 【カデット】
▼40㎏級 小幡未羽(兵庫・芦屋学園中)
▼43㎏級 植松夏鈴(東京・安部学院高)   
▼46㎏級 坂本由宇(JOCエリートアカデミー)
▼49㎏級 伊藤 海(京都・網野高)
  〃  清岡もえ(高知・高知南中)
▼53㎏級 大野真子(熊本・北稜高)
  〃  藤波朱理(三重・いなべクラブ)
▼57㎏級 山内奏美(大阪・堺リベラル中)
▼61㎏級 尾﨑野乃香(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)
▼65㎏級 中井ほのか(愛知・至学館高)
▼69㎏級 寺本 鈴(岐阜・中京院中京高)
▼73㎏級 菅野藍衣(埼玉・埼玉栄中)







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