日本レスリング協会公式サイト
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レスラー列伝 宮原厚次

「ルールの“いたずら”で起こった不公平決勝戦 6時間では回復しなかった肉体」

文=樋口郁夫(日本レスリング協会広報委員)

 1988年ソウル・オリンピックの決勝の舞台で相対した宮原厚次とヨン・ロニンゲン。宮原は午前中に2試合をこなしていたのに対し、ロニンゲンはこの試合はこの日の最初の試合だった。こんな“不公平決勝戦”にオリンピック2連覇の夢は消えた。


(本文より)

 今もクリッパン女子国際大会(スウェーデン)のカデットの部で実施されている勝ち点方式の組み合わせ。基本的に2敗するまで闘うことができ、残った選手間で組み合わせが決まっていくレスリング独特の組み合わせ方式だ。

(中略)

 とんでもない“運命のいたずら”をも引き起こす。その頂たるものが、ソウル・オリンピックにおける宮原厚次さん(自衛隊=グレコローマン52㎏級)だろう。当時は3日をかけて試合が行われていたが2日目が終わった段階で、宮原さんはブロックの3 位以内を確保していた。最終日の午前中に他の2 選手と闘い、勝ち抜くことによって決勝進出が決まる状況だった。

 反対側のブロックは、と言えば、2日目を終わった段階で、ヨン・ロニンゲン(ノルウェー)が決勝進出を決めており、最終日の午前中はBYE(試合なし)があるだけ。すなわち、最後の日には予選の試合を行うことなく決勝に進むようになっていた。

 同じ決勝進出者でありながら、片方はその日の午前中に試合がなく、片方が2 試合をこなして勝ち抜かねばならない…。こんな不公平な組み合わせが起こりうるのも、勝ち点方式ならではの現象だ。

 

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