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レスラー列伝 伊調馨(1)

「女子で史上初のオリンピック3連覇 伊調馨、その強さの秘密は?」

文=樋口郁夫(日本レスリング協会 広報委員)

 女子で史上初のオリンピック3連覇を達成した伊調馨。初出場となった2004年アテネ・オリンピックの計量の時、ニコニコ顔で話しかけてきた。その天真らんまんさこそが、強さの一端か? 


(本文より)

 計量会場というのは、独特のムードが漂っている。翌日には決戦が始まる。ライバルの姿を見れば、だれもが緊張する。減量によって選手のピリピリ度は極限まで達しており、親しい選手であっても、おいそれとは声をかけられない。

 計量が終わり、軽食をとってひと息ついたのを見計らって、遠慮がちに「ひと言、いい?」と声をかけるのが、取材する側のマナーだ。したがって、取材するのは選手が計量機に乗ってから20分くらい経ってからだろう。

 その間、何をやっているかといえば、組み合わせをメモする仕事だ。

(中略)

 女子4階級、間違いのないようにとノートに書いていると、伊調選手がニコニコ顔で「必死に書いてますね~」と声をかけてきた。一瞬、だれかと思ったが、間違いなく伊調選手。

 計量会場で選手の方からこんなニコニコ顔で声をかけられたことなど、前にも後にもこの時だけだ。翌日から決戦を控えているプレッシャーなど全くなし。まさに“いつもの伊調選手”。

 結果の出せない選手なら、「そんな緊張感のなさだから、勝てないんだ」と批判されそうなケースだが、その段階で2年連続世界チャンピオンに輝いている選手なので、実力はお墨付き。「こうした余裕が、彼女の強さなのかなあ」と、ばく然と思った記憶がある。

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