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2011.04.04

【特集】日本女子重量級のニューフェース、土性沙羅(愛知・至学館高)

(文=増渕由気子、撮影=保高幸子)

 全国中学生選手権を連覇し、昨年4月、鳴りもの入りで愛知・至学館高に進学した土性沙羅が、ジュニア初参戦となったジュニアクイーンズカップの67kg級で初優勝を遂げた。
 
 今回からは同大会優勝で世界ジュニア選手権代表に内定される。「行きたかった大会なので代表になれてうれしい」と話した。栄和人監督も土性の優勝に「よくやった!」と手放しで喜んだ。普段は厳しい監督から思わぬ褒め言葉に、土性は「やっぱり、うれしいです」と思わず笑顔。努力が報われた瞬間だ。(右写真=土性と栄監督)
 
■昨年は全国中学チャンピオンの“おごり”が、優勝を遠ざけた
 
 吉田沙保里(ALSOK)と同じ三重・一志ジュニア教室出身で、吉田の後を追うように至学館高に進んだ。高校1年で臨んだ昨年はカデット60kgに参戦。初戦の準決勝をフォールで終え、余裕で決勝に駒を進めたが、伊藤彩香(至学館高)にストレートで敗れた。敗北の裏には中学チャンピオンとしてのおごりがあった。「(変な)余裕があって、気持ちで負けちゃって…。悔しくて、今年は優勝したいと思っていた」。
 
 世界選手権を見据えてジュニアに上がったことをきっかけに、階級も67kgに固定し、世界ジュニア選手権にとどまらず、全日本選手権優勝という高い目標も掲げた。(左下写真=決勝も快勝した土性)
 土性がシニアで勝ち抜くためには、いかに攻撃的になれるかにかかっている。生命線のタックルの向上に至学館は最高の環境だ。それは五輪V2の吉田が練習環境にいることは言うまでもない。さらに、得意のタックルを磨き上げるために、おのずと組み手の強化も必須要素となってくる。吉田も、得意のタックルを生かすために、アテネ五輪後は組み手や崩しなどの強化に取り組んで今のスタイルを確立させた。土性もその姿勢を見習って、今季の飛躍を目指す。
 
 「憧れの吉田さんみたいタックルを出したい」-。吉田の妹分・土性が日本が苦戦する67kgの救世主になれるかー。
 






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