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2012.07.26

【全国少年少女選手権・特集】全国展開を目指す東京・高田道場(高田延彦代表)

(文=増渕由気子)

全国少年少女選手権大会で一際目を引いたのが、白地に手書き風の書体で「高田道場」と書かれたTシャツをまとう人たち。元プロレスラー&格闘家の高田延彦氏が率いる高田道場のクラブ会員だ。

 今大会は、3年男子36㎏級の五十嵐文弥が大会3連覇を達成。5年生男子26㎏級の大久保匠真、3年男子24㎏級の井上甲太、2年男子+32㎏級の菊地一瑳が準優勝と好成績を収めた。

 高田道場は近年、全国大会での躍進だけでなく、道場経営やイベント開催などでも威力を発揮している。昨年は東京・武蔵小山に構える道場のほかに、福岡県にブランチをオープンし、指導の幅を広げている。

 高田道場主催のイベントと言えば、レスリングを取り入れた子供の体育教室「ダイヤモンドキッズカレッジ」のイベントが有名だ。高田氏の「子供達は体をぶつけあうことで、自分の可能性・相手の痛みを知り多くを学ぶ」という持論を多くの子供たちに伝えるために、武蔵小山の道場の枠にとどまらず、これまで計39回も全国各地で展開してきた。

 昨年は今までで一番多く、年間10回もイベントを打ち、東日本大震災で被災した福島・南相馬市など東北地方での教室も大成功させた。被災地での活動は引き続き行われ、5月に岩手県宮古市で同イベントを開催。約400人の子供たちが集まった。

■強豪大学のOBが高田延彦代表をサポート

 そのイベントで、高田氏の両脇を固めるのが学生レスリング出身の指導者たちだ。中京女大(現至学館大)出身でプロレス団体「ハッスル」で活躍した石井千恵(現姓=岩見谷)、日体大出身で総合格闘家の岩見谷智義、全日本選手権優勝の経歴を持つ佐藤亮太、全日本学生2位の志土地翔大の4人が常勤のレスリング指導者として活躍している。経歴十分でさらに若さが売りの指導者がズラリと名を連ねているのが特徴だ。

闘う選手を応援する高田道場の選手と保護者

 高田道場の道場スタッフである和田宏一氏は、「レスリングはオリンピックがある度にルールが大きく変わる競技で、20年前のルールとはかなり違いがあります。ポイントの取り方、技も変わってきますので、新しいものを取り入れなければならないのです。新しい指導者を迎えるならば、最近まで現役だった選手が適任だと思い、この顔ぶれとなっています」と説明する。

 普段の道場練習はこの4人が主体となって指導が行われるが、ダイヤモンドキッズカレッジになると、頼もしい仲間が加わる。石井は吉田沙保里と同門、佐藤らは日本のレスリングを支える日体大出身。これらのネットワークを生かし、多くの一流選手が特別コーチとして参加し、イベントの大きな力となっている。

 6月に鹿児島で行われた同イベントでは、2006年ドーハ・アジア大会男子フリースタイル66㎏級2位の小島豪臣や、男子グレコローマン66㎏級で全日本学生王者に輝いたことがある藤山慎平(現九州共立大コーチ)らが参加。和田氏は「鹿児島のイベントは6月で、小島選手は全日本選抜選手権の直後だったにもかかわらず、二つ返事で指導を引き受けてくれた。世界で闘ってきた選手がお手伝いしてくれるのは本当に助かるし、うれしい」と話す。

 今後のダイヤモンドキッズカレッジの目標は、47都道府県での開催だ。「イベントの知名度が上がってきて、先方から『開催してほしい』と依頼が来ることもあります。6月の鹿児島は3度目の開催でした。それでもまだ四国や北海道、沖縄は未開拓。近いうちに開催したいですし、私も現地に行くことを楽しみにしています」と抱負を話した。

6月に鹿児島で行われたダイヤモンドキッズカレッジ(撮影=増渕由気子)

 







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