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2012.10.05

【ぎふ清流国体・特集】地元の声援に後押しされて優勝、世界を目指す!…山口剛(岐阜・早大クラブ)


(文・撮影=保高幸子)

 「ぎふ清流国体」の後半戦、フリースタイルの主役となったのは、開催地である岐阜県中津川市出身の96kg級・山口剛(早大クラブ=右写真)だ。決勝で全日本選抜選手権王者の山本康稀(北海道・日大)を圧倒し、2-0で勝利。全試合でクリンチなしの失点0で、初の国体(成年の部)王者となった。

 優勝した瞬間は地元の大歓声を受け、両手を高く掲げて応えた山口。「優勝しホッとしました。地元の応援に応えたかった」。生まれ育った地で文句なしの日本一に登り詰め、岐阜県団体優勝の立役者となった。

■出身幼稚園の園児たちのかわいい声援がパワーに

 山口の試合には、「ターケーチャン! ターケーチャン!」と独特の応援が送られた。山口が通っていた母園、誠和幼稚園の園児達の幼くかわいい声だ。幼稚園の園長先生も先生方もみんな当時からいる人だったり、同級生だったりで、この日は総出で応援に来ていた。

 かわいい横断幕も掲げられていた(左写真)。山口は「子供たちの声を聞いて、頑張らなきゃ!と思いました。今まで練習してきた成果を地元で出せて本当に良かったです。団体優勝もできて、こんなにうれしいことはありません。これまで応援してくれた皆さんや関係者の皆さんのおかげです」とはにかむ。地元の力を受けて成し遂げた優勝だった。

 もともと84kg級の山口は、6月の全日本選抜選手権で2位になったあと、階級変更も視野にいれ増量に励んできた。この優勝で手応えをつかんだ山口は「96kgでリオデジャネイロ五輪を目指すと決めました」と自信を見せた。

■今大会の優勝で96kg級へのアップをしっかり決意

 昨年の国体は96kg級に出場し、決勝で今夏五輪のマットに立った磯川孝生(山口・徳山大職)に決勝で敗れ、悔しい思いをした。しかし84kg級か96kg級かの答えは出せなかった。今年、男子フリースタイルで日本が14年ぶりに出場した国別対抗戦、ワールドカップ(アゼルバイジャン)では、国体の実績などから84kgの選手ながら96kg級の代表に抜ってきされた。

強豪のみが集まる世界最高レベルの大会で、殊勲の1勝をあげたが、体重の違いからくる力負けを痛感した。「ばてないで攻め続ける自信と技はあっても、体が小さいとその持ち味も出せないと知りました」。しかし、ワールドカップの時は89kgしかなかった体重が、今は95kg。

 「今回試合をやってみて、手応えがありました。これからもっと体を作っていきます」。次の目標は12月の全日本選手権での優勝だ。「日本一になって、2月のワールドカップ(イラン・テヘラン)で前回のリベンジをしたい」と意気込む。

 9月からは、大学に在籍しながらも株式会社ブシロード(新日本プロレスの親会社)の契約社員となった。アマチュアレスラーの育成プロジェクト、ブシロードクラブの第一期生として午前中は仕事をしている。週末にはイベントで一日中仕事をすることもあり、生活は一変した。

 しかし、それが集中した練習をするためのいい刺激になったようだ。「勝たなければというプレッシャーもある中、自分がしてきた練習を信じて自分の攻めのスタイルの試合ができました」という。

 地元国体と、とりまく環境に背中を押された。岐阜から世界へ。山口の大きな挑戦が始まった。

優勝し、地元の声援にこたえる山口

山口を軸に、団体優勝の岐阜県チーム

 







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《オリンピック・レスリングNo.62》

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