日本レスリング協会公式サイト
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2013.02.22

スウェーデン遠征の高校・中学選抜チームが帰国

スウェーデンへ大会出場と合宿で遠征していた高校・中学の選抜チームが2月21日、成田空港着のスカンジナビア航空で帰国した(右写真)。「クリッパン女子国際大会」は、シニア・ジュニアで「金1・銀1・銅3」、カデットで「金5」を取り、日本の強さを見せた。

 成富利弘監督(東京・安部学院高教)は「着いた日に五輪競技からの除外勧告のニュースが入り、選手に動揺はあったが、気持ちを切り替えて頑張ってくれた。動揺させないようにか、どの国からもその話題は出ず、選手にはマットの上で全力を尽くさせる配慮をしたし、配慮があった」と振り返る。

 昨年まで以上に厳選したメンバーで臨んだ遠征。「去年までは時たまあった極端に差のある試合はなかった。選抜されたというプライドもあったと思う。とてもいい経験だったと思う」と言う。

 シニアは優勝1選手に終わったが、ジュニア世代の選手が参加したことを考えれば上出来と言える内容。「決勝で負けた香山()も、2ピリオドともクリンチで負けた試合。差はなかった」と振り返り、参加したどの選手も、もう一押し、二押しがあればシニアでやっていけるレベルということが分かった評価した。

 ただ、練習では外国のシニア選手にはやられることが多かったという。地力という点はこれからといったところだが、カデットとシニアに分けて行われた合宿では、外国選手が1日2セッションに参加したのに対し、日本は4セッション、計6時間に参加し、最後まで動き続けた。

 日本選手の体力と気力が外国選手に上回っていることが証明され、「頼もしい選手たちでした」と振り返った。

■3・2~3ワールドカップへ向けて弾み…51kg級優勝・宮原優

 吉村祥子コーチ(エステティックTBC)は「試合ではみんなよく動き、タックルも仕掛けていった。外国選手の力に負けないような練習をしていたけれど、その通りに闘ってくれた」と言う。

 大会と合宿にはロンドン五輪72kg級チャンピオンのナタリア・ボロベワ(ロシア)や2009年51kg級チャンピオンのソフィア・マットソン(スウェーデン)も参加。練習した選手もいたという。「日本でも吉田沙保里選手や伊調馨選手と練習することがありますが、それとは違った気持ちで世界の強豪の強さを肌で感じることができ、課題が見つかったと思います」と振り返った。

 シニアで唯一優勝を遂げた51kg級の宮原優(JOCエリートアカデミー)は、3月2~3日のワールドカップ(モンゴル)の代表にも選ばれており、勢いを持ち込めそう。「優勝を目指していましたが、ワールドカップに向けてどう外国選手相手と闘うかを課題として臨みました。外国選手は腕が長く、そんな選手に正面から向かっていたら切られてしまうことを感じました」と言う。

 その対応策として、横から攻めたり、崩してから攻めるレスリングを心がけたそうで、試合ではうまく決まったという。国際大会でかなりの優勝を重ねているが、シニアの大会での優勝は昨年9月のゴールデン・グランプリ決勝大会(アゼルバイジャン)に続いて2度目。「まだ確実に勝てるという段階ではありませんが、階段を着実に上がっていっているかな」という実感があるそうで、世界の強豪が集まるワールドカップは「自分のレスリングを120パーセント出して、日本の団体優勝に貢献したい」と話した。

カデット優勝選手。左から五十嵐未帆(46kg級)、加賀田葵夏(49kg級)、向田真優(52kg級)、古市雅子(65kg級)、斎藤未来(70kg級)。

シニアの3位入賞選手。左から阿部(72kg級3位)、香山芳美(59kg級2位)、宮原優(51kg級優勝)、広瀬瑠実(55kg級3位)、須崎麻衣(48kg級3位)。

 







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