ドイツ・レスリング連盟は5月7日、ホームページ上でレスリングのオリンピック競技存続を願う署名が10万人に達したことと、サッカーの元西ドイツ代表で「皇帝」と呼ばれたフランツ・ベッケンバウアー氏(現ドイツ・サッカー連盟副会長)がレスリング存続支持を表明したことを発表した。
ベッケンバウアー氏は「私は個人的にレスラーの努力をサポートし、この魅力的なスポーツが永久的にオリンピック競技であるために動く。レスリングはオリンピック競技に残らなければならない」と話した。同氏は、レスリングは長年にわたって世界の多くの国でスポーツの基幹として重要な役割-子供や若者が力関係を学ぶ役割-をになってきた美しいスポーツと主張している。
ベッケンバウアー氏のバイエルン・ミュンヘン時代のチームメートのでフランツ・ロート氏も同様の主張をし、「レスリングはオリンピック精神を持つスポーツ」としている。
ドイツでは他に、女子走り幅跳びでオリンピックを2度制覇し“女性版カール・ルイス”と言われたハイケ・ドレクスラーや北京オリンピックの柔道金メダリストのオーレ・ビショフ他競技のオリンピック・チャンピオンもレスリングの存続をサポートしているという。
国際オリンピック委員会(IOC)の理事会には、トーマス・バッハ副会長とクラウディア・ボケル氏の2人のドイツ人理事がいる。