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2013.06.18

【全日本選抜選手権・特集】女子63kg級・伊調馨(ALSOK)

(文=渋谷淳、撮影=矢吹建 夫)  《決勝VTR》


■伊調馨の試合結果
決  勝 ○[Tフォール、2P2:49(8-0)]渡利璃穏(至学館大)
準決勝 ○[Tフォール、1P2:17(8-0)]歌田圭純(東洋大)
2回戦  ○[Tフォール、1P1:12(7-0)]渡部沙織(神奈川・横浜青陵総合高教)
1回戦   BYE

 オリンピック3連覇、女子63kg級の伊調馨(ALSOK)が、ロンドン・オリンピック以来約10ヶ月ぶりにマットに上がった。冬には足首の手術をしており、けがの治り具合とブランクによる影響が心配されたが、終わってみれば全3試合でテクニカルフォールを奪い、無失点という完璧な内容だった。

 「久しぶりの試合で疲れた。まだ自分では納得できない部分が多い。ロンドンのあと、組み手に取り組んできたけど、今日の試合ではうまく出すことができなかった」

 無失点ながら、攻め込まれる場面があったことも不満の理由なのかもしれない。ただ、多少危ない場面があってもポイントを許さない体の強さと柔らかさ、何よりも攻守にわたる反応のよさは、相変わらず“別格”という印象を見る者に与えた。

 ロンドン。オリンピック以降は、心身ともにオーバーホールの期間だったはずだが、今年に入って降ってわいたようにレスリングのオリンピック種目除外問題が浮上。内心穏やかではないことは想像に難くないが、伊調の言葉からは、何か超越したものを感じさせる。

 久々にマットに上がった気持ちを問われ「試合というより、練習をしにくるような気持ちでここに来た。練習でやってきたことを試合で試す。自分にとって、試合とはそういう場所です」と、日常の一環であることを強調。

 「これで新たなスタートが切れたか?」と問われ、「目標はレスリングそのものなので、新たなスタートというよりは、ロンドンからの延長というか、ロンドンの前と変わらない気持ちです」と答えた

 外野が騒々しいこんな時だからこそ、1人の選手として、真正面からレスリングと向き合い、ひたすらトレーニングに打ち込むしかない。オリンピック3連覇の女王からそんな気迫が伝わってきた。

 








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