日本レスリング協会公式サイト
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2013.08.15

フリースタイルとグレコローマンで階級が違う可能性も…FILAネナド・ラロビッチ会長

 【ソフィア(ブルガリア)、ビル・メイ】国際レスリング連盟(FILA)のネナド・ラロビッチ会長は8月14日、世界ジュニア選手権の行われている会場で記者会見し、2016年リオデジャネイロ・オリンピックに向けた新しい階級について、「(FILAの)テクニカルコミッションが決める。彼らは専門家だ。9月の世界選手権の時から約1ヶ月をかけて論議し、11月に国際オリンピック委員会(IOC)に報告する」と話した。(注=FILAは現在、各委員会のメンバーを再構築中で、テクニカルコミッションのメンバーが確定するのが9月の世界選手権時の予定)

また、「現在は(正式には)何も言えない」と前置きしたうえで、「フリースタイルととグレコローマンは必ずしも同じ階級でなくてもいいと思う」との私見を披露した。

 同会長は「アジアの選手は体の小さい選手が多く、かつフリースタイルが盛んなことを認識している」とコメント。具体的な説明はなかったが、この言葉からは、フリースタイルの最軽量級はグレコローマンより低い可能性もあることが推察される。「妥協することによって解決しなければならないこともある」と話した。

 同席した欧州レスリング連盟(CELA)のチェノ・チェノフ(ブルガリア)は「各スタイル6階級はオリンピックでの実施階級だ。世界選手権や大陸選手権では、他の階級を実施していいことを意味する」と話し、従来の女子のようにオリンピック以外で実施される階級ができる可能性を示唆した。

 「男子の階級を減らしてまで女子の階級を増やしたことに不満を持つ人がいる。どう説明しますか?」という質問に、ラロビッチ会長は「では、私の方から質問します。ロンドン・オリンピックで、男子14階級すべてで出場した国がいくつありましたか? 1ヶ国もなかった(注=最高はロシアなどの13階級)。男子のレスリングは長年にわたって衰退し、多く人の関心を失ってきた。一方、女子は見栄えがし、魅力的になっている。私は、今回の決定は男子レスリングの質の向上のためのチャンスでもあると思っている」と持論を展開した。

 ラロビッチ会長はソフィア入りする前、今月10日からモスクワで開かれている陸上の世界選手権を訪れ、多くのIOC委員とロビー外交を行っている。「モスクワでは34人のIOC委員と会談し、多くの委員が『レスリングは残る』と言ってくれた。もちろん、『レスリングは残らないよ』と言いに来る委員はいないだろうが…」と笑いながら、「いい感触を持っている。この6ヶ月間、やるべきことはすべてやった。ただ、ブエノスアイレス(9月のIOC総会の場所)では何が起こるか分からないので、気を引き締めたい。私達のゴールはオリンピックの中核競技に戻ることだ」と話した。

 会見の最後に「私達のやっていることは、すべてレスリングのためだ。そこには、世界中のレスリング・ファンの支援が必要だ」と結んだ。

 ラロビッチ会長はこの日、チェノ・チェノフCELA会長、ブルガリア・レスリング協会のバレンチン・ヨルダノフ会長とともに、ブルガリアのロセン・プレベネリエフ大統領と面会。同大統領は2月のIOC理事会のレスリング除外の決定のあと、IOCへ存続を求める書簡を送ったほどで、同国のメーン競技でもあるレスリングの支持をあらためて伝えられたという。


 







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