日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
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2013.09.08

レスリングのオリンピック存続をかけた約7ヶ月間の闘い

 国際レスリング連盟(FILA)は、2月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会で中核競技からの除外されたあと、オリンピックでの存続を目指して、数多くの改革を行い、全世界から支持・支援を受けてきた。

 そのかいあって存続はかなり有望とされている。約7ヶ月間の闘いを振り返った。(カッコ内は報じたニュース媒体。何もないのは、数多くのメディアが報じたか、本ホームページでの取材)


 ■2月12日 スイス・ローザンヌで行われたIOCの理事会で、2020年オリンピックで実施する25の中核競技を選び、レスリングがはずれ、候補7競技とともに最後の1枠をかけて争うことになった。AP通信は、IOCが発表する約30分前に情報をキャッチし、「ビッグ・サプライズ」の注釈をつけて報じた。

 ■2月12日 FILAがIOC理事会がレスリングを除外したことに驚愕の意を示すとともに、「IOC理事会の異常な行動に対して必要なすべての措置をとる」との声明を発表。(FILAホームページ)

 ■2月13日 日本協会の福田富昭会長らが記者会見。「外れることが決定したわけではない。今後の努力、私たちの動き次第だと思う」と話し、存続へ向けて活動を明言。

 ■2月13日 IOCのジャック・ロゲ会長が理事会後に記者会見し、「(レスリングが)今回の投票結果でオリンピックから除外されるわけではない。FILAはこの厳しい知らせに機敏に反応し、改革を行い、2020五輪に採用されるよう努力することを誓った」ことを明らかにした。(共同通信ほか)

 ■2月13日 米国レスリング協会のリッチ・ベンダー専務理事が、レスリングのオリンピック競技への復活を「間違いなく勝ち取ることができる」と断言。「私たちに与えられた期間は短いが、総力を結集して闘う」と宣言し、政敵でもあるイランとも共闘してこの難局に臨む決意を示す。(米国協会ホームページ)

 ■2月14日 レスリングが2020年オリンピックの除外競技候補となったことに対して、多くのIOC委員から非難の声が挙がっていることが報じられ、理事には選ばれていないある委員は、9月の総会でのレスリングの復活を予想し、「選定過程のすべてが悪い冗談だったとなる可能性もある」と語った。(AFP通信)

 ■2月15日 ロシア・レスリング協会が世界のレスリング協会に対し、レスリングの五輪競技からの除外勧告と闘うことを呼び掛ける声明を発表した。(ロシア協会ホームページ)

 ■2月15日 オリンピック発祥の地ギリシャのオリンピック委員会(EOE)が「オリンピックの歴史に対してだけでなく、スポーツの根幹と逆行することが明らかな決定であることは疑う余地もない」との声明を発表し、IOC理事会決議を非難。その後、ヤニス・イオアニディス体育担当副大臣がIOCのジャック・ロゲ会長に対し、レスリングの存続を求める書簡を送った。(ロイター通信、日本関連のニュースを扱うギリシャのサイト「Greecejapan.com」)

 ■2月16~17日 タイ・プーケットでFILAの理事会で、不信任決議を受けてラファエル・マルティニティー会長(スイス)が辞任し、ネナド・ラロビッチ理事(セルビア)が会長代行へ。会長代行の指名理事として、オリンピック3連覇を達成したアレクサンダー・カレリン氏(ロシア)と1988年ソウル・オリンピック代表で2016年シカゴ・オリンピック招致の中心的人物だったビル・シェール氏(米国)、ブラジル・レスリング協会会長のペドロ・ガマ・フィロ氏が理事メンバーに加わる。

 ■2月18日 ネナド・ラロビッチ会長代行(セルビア)が声明。これまでのFILAのやり方にIOC理事会決定の一因があるとし、新しい組織に生まれ変わるいい機会であり、オリンピック競技に残るために全力を尽くすと宣言。(FILAホームページ)

 ■2月19日 愛知県レスリング協会の会長でもある谷岡郁子参議院議員(当時)が参議院予算委員会で、レスリングが2020年五輪で除外勧告を受けたことに関連し、安倍晋三首相に対して、「五輪競技として守るために、他国と協調しながら総力を挙げてほしい」と訴えた。安部首相は「政府として国際オリンピック委員会(IOC)に政治的な影響力を行使はできない」と話した。

 ■2月20日 イラン・テヘランでの男子フリースタイル・ワールドカップで、参加国の代表による除外反対の決起集会。政治的に対立している米国とイランが対抗戦の実施で合意。

 ■2月20日 ロシアのプーチン大統領がIOCのジャック・ロゲ会長と5月にも会談し、レスリングをオリンピック競技に残すよう直接要請することを計画。(ロシア「イズベスチヤ」紙)

 ■2月20日 FILAが2015年世界選手権の開催地を米国・ラスベガスにすることを発表。世界のエンターテインメントが集まるラスベガスで世界選手権を開催できるスポーツであることをアピール。(FILAホームページ)

 ■2月20日頃 1996年アトランタオリンピックのほか7度の世界選手権で優勝しているブルガリアのバレンチン・ヨルダノフ協会会長が、抗議の意思として五輪の金メダルをIOCに返上。(ブルガリア協会ホームページ)

 ■2月21日 ロシアを訪問した森喜朗元首相がプーチン大統領と会談し、同大統領がレスリングのオリンピック競技からの除外勧告に「心外だ」と不満を表明。日ロが協力して巻き返しを図ることに強い意欲を示した。(共同通信ほか)

 ■2月22日 大韓体育協会の新会長に柔道の1967年ユニバーシアード銀メダリストの金正幸(キム・ジョンヘン)氏が選出され、レスリングがオリンピック競技に復活するよう、IOCに働き掛ける意向を示す。(韓国「朝鮮日報」)

 ■2月21日 オリンピックに関する研究・教育などを行う国際オリンピックアカデミー(IOA)のイシドロス・クベロス会長がIOCに書簡を送り、レスリングを2020年オリンピックの実施競技から除外しないよう求めた。「レスリングはオリンピックの理念から切っても切れないもの。この歴史ある競技が含まれないオリンピックはあり得ない。IOCが世界中の声に耳を傾け、今回の決定を再考し、間違いを正すと確信している」との内容だ。(AFPほか)

 ■2月21日 インドのスポーツ省はインド・オリンピック委員会(IOA)に対し、レスリングが五輪競技から除外勧告を受けたことを再考する必要があるとの書簡を送った。IOAのランディール・シン事務総長はIOC委員(インド・アジア・ニュースサービス)

 ■2月26日 有志による団体「レスリングを五輪競技に復帰させる会」が中心となってレスリングのオリンピック競技存続を嘆願する署名活動をスタート。当初は日本協会が主宰する予定だったが、2020年東京オリンピック招致などへの影響も配慮し、有志団体が指揮をとることになった。

 ■3月1日 2000年シドニー・オリンピック金メダリストのサギド・ムルタサリエフ氏(ロシア)が金メダルをIOCへ返還。(ロシアの通信社)

 ■3月2日 ネナド・ラロビッチ会長代行がドイツ・フランクフルトで国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ副会長と会談。バッハ副会長はルールの公平さ、FILAへの選手の参画、女子の普及を含めた世界的な発展を促すプログラムの必要性などを強調。5月のIOC理事会で行うプレゼンテーションの重要点をアドバイスした。(FILA公式ホームページ)

 ■3月2日 女子ワールドカップ開催地のモンゴル・ウランバートルで、参加国やアジア連盟による緊急ミーティングが行われ、レスリングのオリンピック競技の存続へ向けて一致団結して難局に取り組むことが確認された。

 ■3月5日 シドニーで開催された各国オリンピック委員会連合(ANOC)の理事会で、アルファラド・シーク・アハマド会長(クウェート)がレスリングを2020年オリンピックの実施競技に残すため、FILAや各国オリンピック委員会、大陸オリンピック委員会とともに全力を尽くす旨の声明を発表した。ANOCの総意であり、同会長は「IOCの手順は尊重するが、レスリングの除外を変える自信はある」と続けた。(イラン協会ホームページ)

 ■3月7日 オリンピックV3を含む12度の世界一に輝いたアレクサンダー・カレリン氏の「オリンピックの金メダルをIOCに返上するといった間違った役に立たない抗議はしないように」との声明を掲載。FILAもホームページ上で金メダル返還は逆効果になるとして、やめるように訴えた。(ロシア協会ホームページ)

 ■3月7日、FILAのネナド・ラロビッチ会長がスイス・ローザンヌでIOCのジャック・ロゲ会長と会談。同会長はFILAがIOC理事会からの勧告を真摯に受け止め、近代化へ向けて努力を始めていると伝え、「会談は有意義で、私たちの主張を聞いてもらえた」と話した。(FILAホームページ)

 ■3月10日 ウクライナ・レスリング協会のエルブレス・テデエフ会長とIOCのセルゲイ・ブブカ理事(ウクライナ)が会談。ブブカ理事は「決定には驚いている。レスリングは最古のスポーツであり、伝統あるスポーツ。多くの国で実施されている」と話した。決定はFILAの組織改革の遅れであることを指摘しつつ、「9月のIOC総会で、レスリングは実施競技として残ると信じている」とコメント。その後、インドのメディアの取材に対し、IOC理事会での投票の前に行われた論議で、FILAが重要なガバナンス(自らを健全に統治すること)構造を欠いているとの報告がなされたことを明らかにした。(ロシア協会ホームページ、インドの通信社「インド・アジアン・ニュース・サービス」)

 ■3月12日 夏季五輪国際競技連盟連合(ASOIF)がIOC理事会のレスリング除外決議を、「IOC、およびオリンピック・ムーブメントの観点からして最善のやり方ではない」とし、別のプロセスで行うようIOCに“建設的な書簡”を送る声明を発表。

 ■3月10日頃 アジア・オリンピック評議会(OCA)のシェイク・アーマド・アルハファド会長(クウェート)は、9月のIOC総会でのレスリング支援を明言。(フィリピン「デイリー・インクワイアー」紙)

 ■3月14日 埼玉・自衛隊体育学校に小野寺五典防衛大臣が視察に訪れ、レスリングの2020年オリンピック存続へ全面協力することを表明。

 ■3月18日 国会の超党派議員によって「オリンピック種目からレスリングの灯を消させない議連」が結成され、参議院議員会館内で設立総会。代表は自民党の野田聖子議員。全国会議員に活動参加と署名を呼び掛けるとともに、外国の友好議連にも書簡でレスリングの存続を訴え、世界規模の運動を目指す。

 ■3月19日 大韓テコンドー協会・金泰煥会長の就任式に出席した金雲竜・元IOC副委員長が「レスリングが近くオリンピック舞台に復帰するとみられる」と発言。レスリングはオリンピック競技に残るために総力戦を展開していることを報じ、同氏の「すでにIOC理事の間で意見が一致したという話が出ている」とのコメントを掲載。(韓国「中央日報」)

 ■3月27日 米国の上院は、IOC理事会による2020年オリンピックでのレスリングの除外勧告を覆すための法案を可決。(USA協会ホームページほか)

 ■3月下旬 ブルガリアで他競技の金メダリストが集まり、「レスリングは最古のスポーツである」などとコメントし、レスリングのオリンピック競技の存続を訴えた。その中の一人、1976年モントリオール・オリンピックのボートの金メダリストのズドラフカ・ヨルダノバは「IOC理事はFILAの会長に不満を持っていた。理事会の目的は会長の交代だったのではないか」と発言。(ブルガリア・レスリング協会ホームページ)

 ■4月 ブルガリア(ロセン・プレブネリエフ大統領)、ドイツ(ヴォルフガン・グショイブレ大蔵大臣)、トルコ(スワト・キリクム・スポーツ大臣)、ナイジェリア(連邦政府)などで政府高官がレスリング支援を表明。国際オリンピック委員会(IOC)の理事や委員に接触するなど、ロビー外交を活発に行う。(各国ホームページほか)

 ■4月10日 スイスでサッカーの指導者としての勉強をしている宮本恒晴氏が、現地でIOCのデニス・オズワルド委員から得た情報として、レスリングのオリンピック復帰の可能性が高まっていることをレポート。IOCはオリンピックの肥大化抑制のため出場選手数を減らす方針を打ち出しており、以前からFILAに対してグレコローマンとフリースタイルの統一を求めていたが、FILAの反応は鈍く、これがレスリングの除外勧告につながったことを明らかにする。一方で、IOCの空気は変わってきており、同委員は追加競技を正式に決める9月のIOC総会で「レスリングが復帰する可能性は高まっている」との見方を披露した。(日本経済新聞)

 ■4月9日 IOCのクリストファー・デュビ競技部長(スイス)が、レスリングが除外勧告となった理由に「グレコローマンが男子7階級、女子0階級」という状況が一因であることを語った。「a big part of the reason」という言葉を使っており、かなり大きな要因だったとしている。女子のグレコローマンが実施されていないことは、IOCの中で常に議論されていたことだったという。(AP通信)

 ■4月17日 FILAが世界的なスポーツコンサルト会社「TSEコンサルティング」と契約。現在に受け入れられるスポーツへの改革を目指すとともに、IOC理事会・総会へ向けてのアドバイスを受ける。(FILAホームページ)

 ■4月17日 FILAのネナド・ラロビッチ会長がロシア・ソチで行われた国際スポーツ記者会(AIPS)の総会でロシアのプーチン大統領と会談。ロシアのスポーツ界の首脳はレスリングを五輪競技に守るために全力を尽くし、FILAに対して必要な支援を惜しまない姿勢を受け取った。(ロシア協会ホームページ)

 ■4月20日 アジア選手権に来場したFILAのネナド・ラロビッチ会長代行が「FILAはオリンピックにおけるレスリングの試合方式についてIOCと話し合っている。男子フリースタイル、男子グレコローマン、女子を各6階級にすることを提案した。他にも多くの改正点を提示した」と話した。各6階級を実施する時期については明言していない。(インドの「ザ・タイムス・オブ・インディア」)

 ■4月29日 IOCのジャック・ロゲ会長がペルー・リマで、「レスリングはオリンピックから除外されているわけではない。2020年オリンピックに含まれる機会を持っている」とコメント。「将来、25の中核競技に含まれるだろう。5月29日のIOC理事会のあと、オリンピックのプログラムに含まれる可能性がある」とも話した。(ロシア、ブルガリアなどのメディア)

 ■5月2日 FILAのネナド・ラロビッチ会長代行が、5月29日にロシアで行われるIOC理事会が大きな山とし、FILAはその時までにルール、階級、シングレット、FILA内における女性の役割の増大など多くの新しいアイディアを出すと報じている。IOCが「すべての競技・種目で男女をやる」という理念のもとで男子のみにグレコローマンが行われていることを問題視している点に関しては、「女子がグレコローマンをやることは賛成できない。女子にとってグレコローマンは危険である。オリンピックに残すために、グレコローマンを犠牲にはしない!」と話し、女子グレコローマンの導入は考えずに男女の階級差を埋めていく意向を示した。(スウェーデンの「Bladet」紙)

 ■5月2日 日本協会が東京・岸記念体育会館内で会見し、2月下旬から有志団体「レスリングを五輪競技に復帰させる会」が進めていたレスリングの五輪競技嘆願の署名が、同日現在で82万1342人分に達したことを発表し、協会に手渡されたことを発表した。最終的に94万268人分が集まり、FILAに郵送してIOCに伝えられた。

 ■5月7日 ドイツ・レスリング連盟は、オリンピック競技存続を願う署名が10万人に達したことと、サッカーの元西ドイツ代表で「皇帝」と呼ばれたフランツ・ベッケンバウアー氏(現ドイツ・サッカー連盟副会長)ほか、他競技の往年の名選手がレスリング存続支持を表明したことを発表した。(ドイツ協会ホームページ)

 ■5月15日 レスリングのオリンピック競技存続をアピールするため、米国レスリング協会が政治的に対立しているイランとロシアを招いての親善対抗戦をニューヨークのグランド・セントラル駅構内で実施。「レスリングは世界をひとつにまとめることができる」というアピールを行った。(USA協会ホームページほか)

 ■5月18日 ロシア・モスクワでFILA臨時総会が177の加盟国のうち111ヶ国が参加して開催。新会長にネナド・ラロビッチ会長代行(セルビア)の就任を決めたほか、新ルールの採用、憲章改定などを決めた。ラロビッチ会長代行は信任125票、不信任7票で会長就任が決定。試合のルール2分3ピリオドのピリオド先取制から、3分2ピリオドのトータル・ポイント制へ変更。FILA史上初という43ヶ国から94のメディアが取材に訪れ、世界の関心の高さをうかがわせた。

 ■5月23日 IOCのジャック・ロゲ会長が「FILAは、2月にIOC理事会が決めた2020年オリンピックからの除外勧告の問題について取り組み、いい反応をし、オリンピック競技に残るための必要な改革をした」とコメント。説得力のあるルールの改正と、女性委員会と選手委員会を新設するなどの組織改革を行ったFILAの行動を称賛し、「FILAは(IOC理事会が)レスリングを除外勧告した理由をしっかりと理解し、やるべきことをやった。とてもいい仕事をした。IOC理事会が候補8競技を絞る判断を見守ることになるが、私は、レスリングはよく反応したと言いたい」と話した。(AP通信)

 ■5月29日 IOCがロシア・サンクトペテルブルグで理事会を行い、2020年オリンピックに実施される競技の最終候補にレスリング、野球&ソフトボール、スカッシュの3競技を選んだ。

 ■5月31日 IOCのジャック・ロゲ会長がIOC理事会後に会見し、2月の理事会で除外勧告を受けたレスリングが3ヶ月後に追加競技候補に戻ってきたことに対し、「過ちはない。レスリングは2月に中核競技を外されたものの、組織を改革し、ルールを変えたことによって追加競技候補に戻った。IOCのリクエストに対して非常にいい対応をした」と話した。9月にレスリングが採用されることが決まれば、ロゲ会長の推し進めてきたオリンピック競技の見直し・入れ替えに反して新競技がないことになるが、「オリンピック競技の見直しとは、新競技を入れることではない。除外が目的ではなく、質が問題。目的はオリンピックを最高のプログラムにすることだ」と説明。2020年大会で実施する残り1競技は、新競技にこだわらず、質の高さで選ぶ方針を示した。(AP通信、共同通信ほか)

 ■6月26日 IOCの会長選挙に立候補するセルゲイ・ブブカ理事(ウクライナ)が「オリンピックにおけるレスリングの見直しはプラスの効果につながった。世界のレスリング界は極めて短い時間でよりより改革を実行。多くの改革が完了した。私は、IOCがFILAとともに、オリンピック・ムーブメントとレスリング双方の有益につながる問題の解決策を見つけていくことを信じている」と話し、レスリングの存続を予想。(インド「ザ・タイムス・オブ・インディア」紙)

 ■7月21日 ギリシャ・オリンピアで「オリンピア国際大会」が実施され、レスリングが古代オリンピックから存在する伝統あるスポーツであることを示すための企画として、パラエストラ(古代のレスリング学校または競技場)でのエキシビションマッチに2人の若手女子選手が参加。古代オリンピックで女子は行われていなかったため、伝統のレスリング場に初めて女子選手が立ち、レスリングの女性参加をアピール。(FILAホームページで、)

 ■8月9日 IOCがロシア・モスクワで理事会を開催し、2016年リオデジャネイロ・オリンピックの階級数を、3スタイル(男子両スタイル、女子)ともに6階級とすることを決めた。当初は2020年大会で実施とIOCに提案していたが、レスリングのオリンピック存続をアピールするため、階級変更を1大会早めることを6月末に決め、IOCに再提案していたという。(共同通信)

 ■8月10日 FILAのネナド・ラロビッチ会長がモスクワで開幕した陸上の世界選手権を訪れ、34人のIOC委員と会談しレスリングの存続をアピール。「いい感触を持っている。この6ヶ月間、やるべきことはすべてやった。ただ、ブエノスアイレス(9月のIOC総会の場所)では何が起こるか分からないので、気を引き締めたい。私達のゴールはオリンピックの中核競技に戻ることだ」と話した。

 ■8月31日 IOC総会で会長選挙に立候補するセルミャン・ウン副会長(シンガポール)が、中国ナショナルゲームズが行われた遼寧省で、「国際レスリング連盟は最高の改革を行った。女子の階級を増やし、ルールを変えた。私はレスリングが2020年大会でオリンピック競技の地位を取り戻すことは非常に有望だと思う」と話した。(中国「新華社通信」)


 







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