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2013.12.31

【全日本選手権・特集】怒とうのアンクルホールド爆発!…女子48kg級・登坂絵莉(至学館大)

(文=三次敏之、撮影=矢吹建夫)

まさに、こん身の“一撃”だった。2013年、日本人女子として21番目の世界チャンピオンに輝いた登坂絵莉(至学館大)は、全日本選手権の女子48kg級決勝でライバルの入江ゆき(九州共立大)に0-4とリードされながら、アンクルホールドの連続攻撃で逆転し、突き放して優勝を決めた。

 昨年のロンドン・オリンピックで小原日登美が金メダルを獲得した同級は、後継者を育てるのが日本レスリング界の急務だった。栄和人・女子強化委員長が至学館大で手塩にかけて育ててきた登坂が、そのバトンを今年の世界選手権で受け継いだ。2012年9月の世界女子選手権では、不可解な判定で手中に収めかけた世界一を逃していただけに、思いも格別だった。

 昨年の全日本選手権で、登坂はこの日と同じ相手の入江を下して全日本チャンピオンの座を獲得すると、今年6月の全日本選抜選手権でも入江を返り討ちにし、7月のユニバーシアード、9月の世界選手権で連続優勝。国内外をまたにかけ、名実ともに世界のトップに君臨した。

 それだけの実績を残していただけに、今回の全日本選手権で敗れることは許されなかった。「ここで負けてしまうようなら、世界チャンピオンになった意味もなくなる」。そんな思いが集約されてのアンクルホールドだった。

 「回した回数は覚えていません」と振り返った登坂。至学館大学の付属高校である至学高校レスリング部に入門した時から、栄監督に「しつこいほど」(本人談)教わってきた技がアンクルホールドだった。登坂にとって入江は最近2試合連勝しているとはいえ、「苦手意識のある選手」であることに変わりなかった。通算の対戦成績では入江が上回っていることも意識の中から消え去ってはいまい。

 「4ポイントもリードされて、アンクルホールドしかないと思っていました」。練習でもそんなに決まらないというアンクルホールドだが、現時点での最大のライバルに決めてみせたのだから、この自信は間違いなく次につながってくるはずだ。得意技として磨いていくに違いない。

■K-1元王者ピーター・アーツのファン!

 試合後、入江との決勝の第1ピリオドで右の親指が曲がらないほど付け根を痛めるアクシデントを負っていたこともに明らかになった。それでもアンクルホールドを出せる余力はあった。これは、世界の頂点に立った登坂だからこその覚悟だったに違いない。

 「オフの時は寝てばかりいるから、あまりテレビも見ないし、好きな芸能人も特にいないんです」と、20歳の女子大生らしくない(!?)発言も飛び出したが、格闘家らしく「ピーター・アーツが大好きです。強くてカッコイイから」とも。

 奇しくも、登坂が優勝した前日に同じ都内で引退試合を行ったアーツ。立ち技格闘技のK-1で、史上初のグランプリV3を達成したアーツとはまるっきり異なるレスリングという競技で、日本女子をけん引する立場になった登坂。アーツの分まで世界で勝ち続けるという宿命がある。

 「来年は48kg級に階級変更した選手たちがやって来るかもしれませんが、世界チャンピオンの名に恥じないように、たくさん練習してもっと強くなります」。2016年のリオデジャネイロ・オリンピックまで突っ走る! その覚悟は、もうできている。


 







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