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2014.03.05

男子グレコローマンの全日本チームがハンガリー遠征から帰国

(文・撮影=保高幸子)

ハンガリーへ遠征し、合宿をこなしたあとハンガリー・グランプリに出場した男子グレコローマンの全日本チームが3月4日、成田空港着の全日空機で帰国した。当初はウィーンからの直行便で帰国予定だったが、理由不明で欠航となり、振替されたフライトも欠航。ドイツ・ミュンヘン経由で約8時間遅れの帰国となった。

 階級区分が変わったあと、グレコローマン・チームとしてはイラン遠征に続いて2度目の国際大会。世界チャンピオン級の選手が10数人出場するレベルの高い国際大会だったが、59kg級の太田忍(日体大)が3位に入賞し、80kg級の角雅人(自衛隊)が2009年74kg級世界3位のファルシャド・アリザデ(イラン)に勝って5位入賞するなど、若手の活躍が目立った。

 馬渕賢司監督(中京学院大監督)は「出場選手のレベルが高い大会で、その中でジュニア世代の2人が3位決定戦に進めたことは、次の世代を考えればプラスだろう。ただ、今年1年のことを考えると、世界選手権とアジア大会に向けて早急な対策が必要だと思う」と、実り多い遠征のなかにも課題を見い出した。

 階級変更に関しては、「世界の動きとしても、まだ試運転という感じを受けた」と言い、「ルールに大きな変化はなく、リフトの5点技と3点技のどちらも、失敗して(うまくかからずに)つくのは1点だったことくらい。コーションは審判によって違うが、テクニカルポイントがある状態での第2ピリオド目は、世界選手権の時ほど厳しくとっていなかった」と印象を語った。

 今回は遠征前からのけがによって試合に出られなかったり、出ても力を試し切れなかった選手がいたことに関し、「事前に調整がうまくいっていれば、3番手でもジュニアでも代わりの選手に経験を積ませことができた。今後の遠征に関して課題になります」と、所属と強化委員会との連携を強化さていく構えだ。

 グレコローマン・チームはこのあと、アジア選手権へ向けて3月20日から合宿を行う予定。


 ■59kg級3位・太田忍(日体大)「60kg級で全日本選手権にも出ているので、相手が大きいというような感じはしませんでした。3位にはなれましたが、(ロンドン・オリンピック王者の)スーリヤンとの対戦で力の差を見せつけられて落ち込んでいます。イラン遠征で練習した時にどんな選手かは分かっていたのですが、ボクの一瞬のすきを逃さず、1回の展開でテクニカルフォールに持っていかれてしまいました。リオデジャネイロ・オリンピックまであと2年半しかありません。59kg級は日体大のOBや自衛隊の倉本(一真)さんなど強い先輩のたくさんいる階級で、そこで勝っていかなければ世界は見えてこないです。まずは全日本選抜選手権(6月)で優勝することを目指して頑張ります」

 ■80kg級5位・角雅人(自衛隊)「初めてのシニアの海外遠征に参加させていただき、いい経験ができました。世界での自分の位置を知ることができ、5位入賞で少し自信になりました。イランの(ファルシャド・アリザデ)選手が2009世界3位とは知らず闘ったのですが、相手が首投げにきた所に両差しして投げたらフォールにつながったという感じです。(4月のアジア選手権の代表候補に挙げられているが)出られるようなことがあれば、優勝目指して頑張りたいです。80kg級は非オリンピック階級なので、来年は85kg級に上げていくつもりです。鶴巻(宰)先輩、岡(太一)先輩、天野(雅之)先輩といらっしゃるので、その中に食い込んでいけるよう練習します」 


 







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