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2014.04.10

【ジュニアクイーンズカップ・特集】元世界女王の坂本涼子さん率いる芦屋学園(兵庫)がデビュー


(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

“お母さんスタイル”で強化に取り組んでいきたい! 女子レスリングの黎明期を支え、「女子レスリング1期生」とも言える元世界女王の坂本涼子さんを監督に招き、中学から大学までのレスリング一貫教育に乗り出した兵庫・芦屋学園が、4月6日のジュニアクイーンズカップで初陣を果たした。

 出場したのは32kg級の笠井梨瑚と40kg級の福井紀夏の2人の中学生。笠井は決勝(初戦)で藤邉喜愛(東伊豆ジュニア)を破って優勝、福井も3位入賞を果たした。公式戦初出場で2人とも入賞を果たすという幸先のいい滑り出しだった。

 坂本監督は「2人とも、つい先日まで小学生でした。今回は4月1日から東京に合宿練習に来ました。そこで練習したことが出せました」と選手の頑張りを評価。課題としては「中学生になりましたから、もっと体力をつけなくてはならないし、技も正確にかけなくてはいけません」と、中学レベルへのステップアップを挙げた。

 坂本監督は1992年世界選手権の57kg級チャンピオン。指導者としても中京女子大(現至学館大)で部長を務めた経歴を持ち、女子レスリング界では、どの部分でも“さきがけ”だった。

 だが、坂本監督は「しばらくレスリング界から離れていたので、セコンドにつくのはとても緊張しました。ルールも変わりましたし、日々勉強です」と、すべてにおいて手さぐりの状態でやってきた。「中学生やカデット世代の選手を直接教えるのも初めて。指導者は私しかいませんので、自分が(しっかり)やっていかないといけない。勉強することがたくさんあります」と言う。

■「女子の指導者が増えれば、女子選手も増えます」

 現在の部員2選手は坂本監督の自宅に下宿しており、私生活からマットの上までトータルで指導していくスタイル。「食事も作っていますし、お母さんスタイルでやっています。中学生はかわいいですね。すごく可能性がある年代です。人数が増えても、このスタイルでやっていきたいと思っています」と、指導方針を話した。

坂本監督が芦屋学園の監督を引き受けた理由の一つに、中学生のレスリング離れがある。「ちびっ子は年々盛んになってクラブもたくさんあるのに、中学生は続ける環境がない。日本は世界で一番強い国なのに…」。底辺拡大を狙い、それが少しでも女子レスリング界のためになればという気持ちで始めた。

 女子レスリングの1期生として活躍している指導者は、坂本監督のほかには、JOCアカデミーの吉村祥子コーチや、強豪キッズクラブの監督を務める成國晶子監督がいる。「吉村さんも成國さんも頑張っていますので、1期生として私も頑張っていきたい。女子の指導者が増えれば、女子選手も増えますから」と力強く語った。

 現在の部員は、ともにレスリング経験者。だが、「初心者でも教えます。一般入学の生徒はもちろん、兵庫県の生徒でしたら、学内外を問わず教えていきたい。私も中学時代は柔道をやっていて、レスリングは高校から始めました。中学生から始めても伸びる可能性はあります」と、芦屋学園の門戸を全面開放して、女子レスリングの拡大に本気で取り組む姿勢を見せた。


 







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