日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2014.10.20

【長崎国体・特集】親戚一同の応援に応え、専門外でも3位入賞!…男子グレコローマン85kg級・松坂誠應(長崎・日体大)

(文・撮影=増渕由気子)

 グレコローマンで地元の期待に応えた! 「長崎がんばらんば国体」の成年グレコローマン85kg級は、地元出身の松坂誠應(まさお=日体大)が3位に入賞。フリースタイルを主戦場としている選手がグレコローマンで最低限の活躍を見せた。

 会場に入ると、ひときわ目立った横断幕が目に入った。「南島原市西有家町出身 必勝 松坂誠應」と大きな文字で書かれた横断幕。その上に親戚一同がずらりと並んだ。自宅は会場の島原市復興アリーナから車で20分ほど。叔父叔母、いとこまで松坂一家が勢ぞろいの中、松坂はマットで躍動した。

 「横断幕を作ってくれていることは知らなくて、びっくり」とうれしかった反面、初日の準々決勝の相手、守部克秀(宮崎・青学大)は昨年の新人戦(グレコローマン)の3回戦で負けました。「(今回は)左ひざをけがしていて、大会前の1週間しか練習が積めず、横断幕がある中、2日目に進めなかったらどうしようと思いました」とプレッシャーを感じていた。

 その緊張感を力に変えた。守部には開始からどんどん攻め、わずか1分34秒でテクニカルフォール勝ち。最終日の準決勝に駒を進め、親戚一同の前で2日間に渡って活躍を披露した。

■すぐにフリースタイルでの勝負が待っている

 準決勝で全日本学生選手権3位の星翔也(福島・日体大)に敗れて決勝に行けず、「天野(雅之)さんと対戦する姿を見せたかった」と悔しそうに話したが、松坂にとってグレコローマンは専門外。高校時代は全国高校生グレコローマン選手権2位などの実績があり、昨年の全日本選手権は出場資格の関係でグレコローマンで出場しているが、現在の “主戦場”はフリースタイル。

 今年は4月のJOC杯や東日本学生春季新人選手権で優勝。8月の全日本学生選手権でもアジア大会代表の嶋田大育(国士舘大)に追い詰めるなど、順調に力を伸ばしている。「JOC杯はフリースタイルで優勝したので、国体も出られるかと、ちょっと期待していたのですが、グレコローマンにエントリーされていました(笑)」。

 長崎県には、フリースタイルの有望株がたくさんいる。両スタイルで実績がある松坂は、県の事情でグレコローマンにエントリーされてしまった。「投げ技は得意ではないけど、本当に強い人は両スタイルで強いですから、やるしかないと思った。実際に、差しなど勉強になることがいっぱいありました」と、この経験を今後のフリースタイルに生かす腹積もりだ。

 フリースタイルに出場していたら、初日が台風の影響で中止で、全階級がベスト8までしか行わないアクシデントがあった。「グレコローマンに出たことで準決勝までやれて、やりがいはありました。自分の力も出せましたし、表彰台に上れて長崎県にも貢献できた。地元国体はめったに出られませんので、いい思い出です」と充実感を漂わせた。

 地元国体が終わっても松坂に休みはない。11月には全日本大学選手権に出場し、12月には全日本選手権が控える。直近の全日本大学選手権は専門のフリースタイル。「この国体の経験を生かして、絶対に優勝したい」とタイトル奪取に燃えていた。


 







JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に