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2014.11.03

【マスターズ講習会・特集】総合格闘家の“レジェンド”中井祐樹さん(パラエストラ東京)が原点を求めて参加


(文=増渕由気子)

 日本の総合格闘技のパイオニアである中井祐樹さん(44歳=パラエストラ東京)が11月1~2日に東京・味の素トレーニングセンターで行われた第4回マスターズレスリング講習会に参加。2004年アテネ・オリンピック銅メダリストの田南部力コーチ(警視庁)に基礎トレーニングや技術指導を受け、最後は世界マスターズ選手権で優勝した勝目力也さん(防衛大学校教)ともスパーリングを行った。

 中井さんは1990年代に総合格闘家として活躍し、修斗ウエルター級王者へ。1995年には総合格闘家の第一人者のヒクソン・グレイシー(ブラジル)とも闘った数少ない日本人格闘家。その後はブラジリアン柔術を学び、総合格闘技道場「パラエストラ」を主宰。

 今では、全国に支部が広がり、多くの弟子を抱えて総合格闘技や柔術の普及を行っている。同時に全国少年少女選手権にも加盟しており、全国大会などにキッズ選手を出場させている。

 格闘技界で中井さんの存在は“レジェンド”。総合格闘技に多少でも関心のある人なら、知らない人はいない。参加者の中には、レジェンドの姿を見つけて目を丸くする人もいて、世界王者の勝目さんもその一人。中井さんとヒクソンの試合を生で見たそうで、「憧れの人でした」と話す。

■札幌北高レスリング部が格闘技生活のスタート

 “日本柔術界の父”とも呼ばれている中井さんだが、格闘技を始めたのは北海道・札幌北高校でレスリング部に入部したこと。60kg級代で活躍。「札幌市民大会では優勝もしました。ですが、どんなに頑張っても、岩見沢農業高校に粉砕されましたね」と当時に思い出話にも花が咲く。

 今回の参加の経緯は「土日で参加できることになり、指導にも役立つと思いました。私は総合格闘技をやってきましたので、完全なピュアレスリングは約25年ぶりでしたね」と懐かしそうな表情を浮かべた。

 25年も経てば、同じレスリングでもルールや階級が変わっている。「技の呼び方も違うし、技も増えてモダン化した印象を受けます。がぶり方も違っていました」と話し、中井さんにとって充実した3時間だったようだ。奇しくも、この日の指導担当は、同郷北海道出身で岩見沢農業高出身の田南部コーチだった。

 中井さんは参加目的を「最初にやった格闘技がレスリングですので、原点回帰のために来ました。私のような年齢になると、トップレベルの方から学ぶ機会があまりないですし」と話し、総合格闘技に必須とされるレスリングの技術を吸収し、今後の指導に活かすようだ。

■スパーリング16連チャンできなかったことが悔しそう

 今回参加したメンバーの多くは、11月23日に行われる全国社会人オープン選手権(神奈川・逗子)や来年1月の全日本マスターズ選手権を見据えている。スパーリングでは、試合さながらのファイトが見られた。

 中井さんも“現役”さながらの気迫で12本のスパーリング(1本2分)に参加した。十分な本数をこなしたと思えるが、「16本のスパーリング中、4本も休んでしまいました」と悔しそうに振り返るなど、“格闘技界のレジェンド”ならではの厳しさを見せた。

 今後のこの講習会の参加については、「機会があればぜひ参加したい。レスリングは格闘技の原点。総合格闘技の選手も、どんどん参加した方がいいですね」と話し、総合格闘技とレスリングの垣根を越えた交流を今後も続けたい意向を見せた。


 







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