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2014年世界選手権/男子グレコローマン展望

 昨年の世界選手権で2人の世界王者を出した韓国は、アジア大会にベストメンバーを派遣するため、2番手選手の派遣。グレコローマンの強国となったイランは、ベストメンバーが正エントリーしているが、アジア大会とのからみで、だれが出てくるかは読めない。

 そうした状況において、どの階級もロシア、アゼルバイジャンが実力見せそう。アルメニアも上位に顔を出すか。

 130kg級には、オリンピックを2大会連続で制しているミハイン・ロペス(キューバ)が復帰参戦する。2005・07・09・10年を制しており、優勝すれば7度目の世界一。年齢(現在32歳)からして、ロンドン大会後は米国で総合格闘技デビューもうわさされていたが、オリンピック3連覇を目指すことを決めたようだ。

 各階級のエントリー選手は下記の通り。


 ◎男子グレコローマン

 【59kg級】

 2012年ロンドン・オリンピック55kg級王者のハミド・スーリヤン(イラン)がエントリー。復帰以来、今年3月のハンガリーGP、5月のワールドカップ、7月のピトラシンスキ国際大会66kg級と負け知らず。ただ、アジア大会とのからみで、イランからだれが出てくるかは不明。

 ピトラシンスキ国際大会59kg級で優勝した昨年の60kg級世界王者のイボ・アンゲロフ(ブルガリア)、ロンドン・オリンピック55kg級2位のロブサン・バイラモフ(アゼルバイジャン)、同3位のミンギヤン・セメノフ(ロシア)など、旧55、60kg級の強豪が集まる激戦階級だ。


 【66kg級】

 昨年の66kg級王者はアジア大会のため不出場。同2位のロシアからは今年の欧州王者のアダム・クラクが正エントリー。

 2010年の60kg世界王者で、ロンドン・オリンピック後に階級を上げ、7月のゴールデンGP決勝大会で優勝しているハサン・アリエフ(アゼルバイジャン)、2012年ロンドン・オリンピック60kg級優勝のオミド・ノールジ(イラン)も優勝争いに加わりそう。ノルージはアジア大会とどちらを選ぶか。


 【71kg級】

 旧66、74kg級の選手は集まる階級。昨年のゴールデンGP決勝大会(アゼルバイジャン)66kg級優勝で、今年71kg級2位のラスール・チュナエフ(アゼルバイジャン)、2011年世界選手権66kg級優勝で今年のアジア選手権75kg級3位のサエイド・モラド・アブドバリ(イラン)、1月のイバン・ポッドブニー国際大会優勝のチンギス・ラバザノフ(ロシア)あたりが優勝を争うか。


 【75kg級】

 昨年の74kg級世界王者はアジア大会に出場で不出場。同2位で2012年ロンドン・オリンピック74kg級優勝のロマン・ブラソフ(ロシア)が、宿敵がいない中で世界一復帰を目指す。

 昨年74kg級3位で今年の欧州選手権2位のアルセン・ジュルファラキヤン(アルメニア)、欧州選手権3位で7月のゴールデンGP決勝大会(アゼルバイジャン)80kg級優勝のエルビン・ムルサリエフ(アゼルバイジャン)、2013年アジア選手権74kg級2位のハジ・アリザデフ・プールニア(イラン)らが、どう闘うか。


 【80kg級】

 旧74.84kg級の選手が集まる階級。FILAランキングは、欧州選手権優勝のピーター・バクシ(ハンガリー)が1位で、欧州選手権2位で2012年ロンドン・オリンピック74kg代表のセルクク・セビ(トルコ)が2位。

 この2人に、ロンドン・オリンピック84kg級代表のハビボラフ・アクラギ(イラン)、1月のイバン・ポッドブニー国際大会(ロシア)優勝のベッカン・オズドエフ(ロシア)、2月のベービ・エムレ国際大会(トルコ)優勝のビクター・サスヌスキ(ベラルーシ)らが、どう挑むか。


 【85kg級】

 昨年の84kg級王者は今春のドーピング違反のため出場停止中。同2位のサマン・タマセビ(アゼルバイジャン=前イラン)が世界一を目指す。ロシアは2012年ロンドン・オリンピック84kg級優勝のアラン・クガエフを含め、だれが出てきても優勝を狙える。欧州選手権優勝のチャン・ベレニウク(ウクライナ)が世界を制せるか。

 昨年の世界選手権84kg級3位のビクトル・ロリンツ(ハンガリー)ジャビド・ハムザトフ(ベラルーシ)、欧州選手権2位のラミ・ヒエタニエミ(フィンランド)、同3位のダミアン・ヤニコウスキ(ポーランド)らFILAランキング上位選手が実力を見せるか。


 【98kg級】

 ロシアは昨年の世界王者のニキタ・メルニコフ(ロシア)が控えエントリーで、2013年世界ジュニア選手権96kg級優勝のムサ・エブロエフが正エントリー。2012年ロンドン・オリンピック96kg級2位のルスタム・トトロフとともに、だれが出てきても優勝候補。

 昨年96kg級2位で今年の欧州選手権優勝のアーチュール・アレクサンヤン(アルメニア)、欧州選手権2位のセンク・イルデム(トルコ)、7月のゴールデンGP決勝大会優勝のバラス・キス(ハンガリー)らが上位に出てきそう。


 【130kg級】

 昨年の世界王者は2度目のドーピング違反で永久出場停止。繰り上がり世界王者のヘイキ・ナビ(エストニア)が繰り上がりでない王者となれるか。

 2008北京・2012年両オリンピック120kg級優勝のミハイン・ロペス(キューバ)が復帰し、今年は国際大会を3大会連続優勝と強さをキープ。オリンピック3連覇を目指し、世界一への復帰なるか。

 昨年120kg級2位で今年の欧州選手権優勝のリザ・カヤルプ(トルコ)がロペスの勢いを止めることができるか。


 

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