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2015.01.04

【新春特別対談・棚橋弘至-高谷惣亮(4)完】目立とう! 輝こう! キング・オブ・スポーツ、レスリング!

《第3回》


 ――高谷選手は切羽詰まった減量はありますか?

 高谷 僕はしょっちゅうですね。ふだんの体重は82kgくらいあります。身長がありますので、なかなか落とす場所(脂肪)がないのです。ここから8kgの減量はきついです。

 棚橋 僕もビッグマッチの前は減量するけど、それ以上に減量しているんですね。高谷選手は、体重をどうやって落としていますか? 食事制限をしながら運動量を上げていく感じですか?

 高谷 栄養士さんがいるので、食事面のアドバイスを受けています。体重を落としてもしっかり動けるよう、バランスがよい食事をしています。

 棚橋 バランスのいい食事が重要だと分かっていても、僕は減量している時でも、夜アイスクリームを食べたくなるんです(笑)。甘いものが大好きなんです。

 高谷 気が合いますね! 僕は「レスリング界のスイーツ王子」といっても過言ではないほど甘いものが大好きです(笑)。

 棚橋 そうなんですか。新日本プロレスでスイーツと言えば、真壁(刀義)さんがいます。

 高谷 いつも「スッキリのスイーツ真壁のうまいッス!!」(日本テレビ系)を見ていますよ。この前もパンケーキのおいしそうな店を取り上げていたので、今度行こうと心に決めてます。

 棚橋 モテポイントを押さえていますね。普段ストイックなのに、スイーツに詳しいとか、ギャップがありますね。

 ――女子的には、甘いものを一緒に食べてくれる男性は好感度高いですよね。食後のデザートを一緒に食べてくれるとその時間も共有できますし。別のものを頼んだ時は、分け合ったり…。高谷選手は、そういうこともしているでしょう?

 高谷 まぁ、やってますね! 違うメニュー頼んで、一口もらうとか(笑)。

 棚橋 真壁さんが、スイーツの番組に出ているので、ファンの方からたくさん差し入れがあり、おすそ分けをいただくことがあります。

 高谷 うらやましい! おいしいスイーツ食べ放題じゃないですか。

 棚橋 でも、減量の話に戻るけど、食べたら、もっと運動しないといけないんですよ!

 ――真壁選手と言えばスイーツの肩書があります。高谷選手はすでに「タックル王子」などキャッチがついているのですが、どうやったら、肩書を付けてもらえますか?

 棚橋 これは発信して、周りの方に気がついてもらうしかないのです。僕は「仮面ライダー」が好きで、仮面ライダー、仮面ライダーと連呼していたら、今度、仮面ライダードライブとのコラボTシャツを出させてもらえることになりました。真壁さんも「スイーツが好きだ。好きだ」と言っていたら、テレビでコーナーを持てるようになりました。高谷選手もプライベートで好きなことを仕事にできるといいですね。

 真壁さんはラッキーで番組を持てるようになったわけじゃないです。自分で勝ち取ったものですよ。種をまき、いろんなところに情報発信していたら、テレビ局から使ってみようかと声がかかったんです。自分が持っている情報を発信し続けていると、相手からオファーがくるかもしれません。

 ――高谷選手は、これからはスイーツ系男子を売りにしていきたいですか。

 高谷 そうですね。少し前まではファッションとかもだいぶ凝っていましたが、今はスイーツに熱いですね。

■“アニメ・オタク”岡倫之(ブシロード)の方が有名!?

 ――全日本のチームメートである岡倫之選手(ブシロード=新日本プロレスの親会社)が、「アニメオタク・キャラ」で有名になりましたよね。

 棚橋 「世界最強のアニメ・オタク」ということになっています。新日本プロレスの入門テストを受けて、その時に「愛してま~す!」って僕のセリフを使いました。本当に困った選手です(笑)。

 ――高谷選手は高校生で全日本選手権に初出場した2007年、高校野球の斎藤佑樹投手(早実高=現プロ野球・日本ハム)の「ハンカチ王子」のブームに乗って、「タックル王子」と呼ばれました。どんな気分でしたか?

 高谷 気分がよかったですよ。その肩書はありがたかったです。全部乗っかって行こうと思いましたし、プレッシャーに感じず、むしろパワーになりました。自分の言動も大きく言いすぎて後悔したことはないです。会社のオリンピック壮行会では、社長など偉い人たちを前に「僕は強いんです」って言ったことがあるんです。ビッグマウスは得意です(笑)。

 棚橋 発言したからには責任を持たなくてはいけないから、自分へのはっぱかけにもなりますよね。

 ――大きい肩書や身の丈にあってないキャッチフレーズをつけられてしまった場合はどうすればいいですか? プレッシャーになると嫌がる選手もいるのです。

 棚橋 僕は自分を「100年に1人の逸材」とつけちゃっています(笑)。もし、身の丈以上のキャッチフレーズであっても、つけてもらったことを楽しめるといいよね。大げさすぎると思ってしまったら、それに追いつけるように頑張ればいいんです。

 ――ビッグマウスで有名だったプロボクシング世界ヘビー級王者のムハマド・アリも、自分を追い込むためにビッグマウスを言っていたようですね。

 棚橋 プロレスも観てくれる人に期待感を持たせなくてはならないので、「勝ちます」「頑張ります」だけじゃダメなんです。もうひとつ、ワンランク上のビッグマウスを言って、お客さんたちに期待してもらわないといけない。

 ――高谷選手の「目立つ」方向性は間違っていないですか。

 棚橋 高谷選手は、目立つためのポイントをナチュラルに押さえているのがすごいです。プロレスより結果が求められるジャンルで、大変なことをさらっとやっていますね。これからも頑張ってください。

(完)

棚橋弘至(たなはし ひろし)
 1976年11月13日、岐阜県大垣市出身。高校時代は野球の選手で、立命館大へ進んでからレスリングを始める。1998年2月に新日本プロレスの入門テストに合格し、1999年3月に大学を卒業してから入門。同年10月10日、東京・後楽園ホールでデビュー。

 2006年に第45代IWGPヘビー級王者へ。現在まで7度王座につき、同王座の通算最多防衛記録(27回)を保持。「プロレス界100年に1人の逸材」と名乗り、現在は第61代王者として新日本プロレスを支えている。

 2015年は1月4日の東京ドーム大会でオカダ・カズチカ相手に王座の防衛戦に臨む。2011年から5年連続で新春・東京ドーム大会のメーンイベントに登場。


 







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