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2015.01.12

【全日本マスターズ選手権・特集】現役時代と変わらぬウエストを維持…西村盛正さん(宮崎・南九州大教)

(文・撮影=増渕由気子)

 第14回全日本マスターズ選手権の66歳以上の部69kg級は、宮崎にある南九州大監督の西村盛正さんが2試合を勝ち抜いて優勝した。西村さんは出場した4人中、最年少の66歳。初戦は71歳の三枝平さん(東京・町田市役所)に勝利し、決勝戦は梅田修二さん(大阪・近高クラブ)にバックを奪うなどして奮闘し、栄冠を勝ち取った。

 西村さんは「今大会で6度目の出場でした。前回出場したのは10回大会でしたので、4年ぶりの出場で優勝できました」と満足そう。出場の熱意はあったものの、「大学の入試とかぶってしまうことが多かったので」と思いがかなわず、久々の出場で思う存分力を発揮したようだ。

 西村さんは宮崎県出身で、宮崎日大高から日大に進学。卒業後はコーチとして2年間、日大に残って現役を続けた。その後、地元開催の国体のために帰郷し、南九州大に勤務して同大学の監督を務めている。仕事の合間をぬって、1995年にはブルガリアで行われた世界マスターズ選手権に出場して優勝した経験も持つ。

 「校舎の移転のため、現在、残念ながらレスリングは休部中なのですが、その代わりに、宮崎日大高で指導を続けています」と、今でも指導者としてレスリングに携わっている。自らマットに立つ理由については、「今の学生に、レスリングはいつまでもできることが伝われば、と思ってやっています。今の若者は実際に見せてあげないとね」と笑顔で話す。

 学生に頑張る姿を見せるためにも、負けられなかった。「大学の先輩である日本協会の福田(富昭)会長や全日本マスターズ連盟の吉田(義勝)会長にも、『おい、負けるんじゃないよ』と声をかけていただいた。励みにもなりますね」とも話し、優勝への強い気持ちを持ってマットに上がったことが優勝を引き寄せた要因だろう。

 気持ちに加えて練習も十分だった。早朝のランニングと週1回の高校での指導を欠かさず行ってきた。「コツコツ続けてきたことがマットに上がれる理由。若さの秘訣ですよ」と西村さん。日々の練習で、ウエストは大学卒業時と変わらぬ82cmを維持している。「腹が出てない」と自慢のお腹に手を当てた。

 同階級は今大会、最年長出場となった78歳の杉田秀夫さん(秋田・体力づくり教室杉田道場)が出場したことで注目を浴びていた階級だ。西村さんより10歳以上も年上の大先輩が出場を見て、「自分もその年になっても出場したいですね」と今後もマットを降りるつもりはない。

 「マットが好きだもんね! 今後もマスターズに参加したいです」と生涯レスリングに強い意欲を示した。


 

 







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