2013年のレスリングのオリンピック競技存続運動の際の公約である男女平等の実現に向け、世界レスリング連盟(UWW)は1月14日、スイス・ローザンヌの国際オリンピック委員会(IOC)博物館で女子レスリング普及キャンペーン「スーパー8」をスタート。吉田沙保里選手(ALSOK)ら8人の女性選手・関係者がIOCのトーマス・バッハ会長(ドイツ)らに女子レスリングをアピールした。
キャンペーンでは、女子レスリングについてのパネル・ディスカッションや女子レスリングのデモンストレーションが行われ、バッハ会長は女子レスリングのテクニックを見るだけではなく、2008年北京オリンピックの金メダリストでUWWの選手委員会のキャロル・ヒュン(カナダ)委員長の指導でテークダウンのテクニックに挑戦するほど女子レスリングに親しみを見せた。
UWWのネナド・ラロビッチ会長(セルビア)は「私たちはIOC、およびバッハ会長の公約のひとつである女性のスポーツ参加を促進する方針に賛同する。今回のイベントは私たちの前進の最初の一歩にすぎない。レスリング界はこの目標に向かって団結しています」と話した。
パネル・ディスカッションに参加したIOCのクラウディア・ボーケル選手委員長(ドイツ)は「きょうは女子アスリートと女子リーダーのすばらしいグループとともにすごせた貴重な日でした。(この活動の)推進はレスリングをいい方向へ動かしており、将来の発展へとつながる。レスリングにとっても、アスリートにとってもいいことだ」とUWWの姿勢を称賛した。
キャンペーンは、女子ワールドカップ(ロシア・サンクトペテルブルグ)最終日の3月8日まで続けられる。