日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2015.03.05

女子ワールドカップ代表チームがロシアへ向けて出発

 3月7日(土)~8日(日)にロシア・サンクトペテルブルグで行われる女子ワールドカップに参加する日本チームが3月4日、成田空港発の日本航空で出発した。ヘルシンキ経由で現地へ入る。

 2005年のフランス大会以来、日本は海外開催の大会では優勝できていない。それだけに海外での優勝は日本の悲願。木名瀬重夫監督(日本協会専任コーチ)は「若手中心のメンバーですが、このメンバーで優勝を勝ち取る。強い国ばかりだし、けが人もいるのが実情だが、団体戦特有の流れを作り、実力以上のものを発揮させたい」と話す。

 地元のロシアが1階級2選手をエントリーするのは当然だが、今年は予選同ブロックの米国も6階級で2選手をエントリー。対戦相手との相性などを考えての闘いを挑んでくる。厳しい状況だが、「(各階級)1選手ということで、自覚が芽生えるメリットもある。自分が主役だ、という気持ちで臨ませる」と話した。

 団体戦の流れと言えば、2013年にモンゴルで行われた大会の3位決定戦が思い出される。米国を相手に1勝3敗と絶体絶命のピンチを迎えながら、63kg級の伊藤友莉香(自衛隊)がフォール勝ちで流れが一変。飯島千晶(当時日大=現警視庁)、鈴木博恵(クリナップ)とフォールで続き、メダルを死守した。

 逆に、予選のモンゴル戦では3連勝4連敗で落としている。この大会には、木名瀬監督は帯同していなかったが、「1勝で流れが変わるのが団体戦」と、最後まであきらめずに闘うことを誓った。

■「みんなの応援を力にして試合を締める」…鈴木博恵主将

 74kg級の鈴木は「チーム一丸となって、優勝を目指して頑張ります。まずアメリカですね。75kg級は世界チャンピオン(アデライン・グレイ)ですから、勝って勢いをつけたい」と言う。前述の通り、2年前のメダル獲得の最大の功労者。勝敗を分ける場面でマットに上がって勝った経験は大きな財産だろう。「どんな緊張する場面になっても、プレッシャーに感じず、みんなの応援を力にして試合を締められるようにしたい」と話した。

 前回大会は、モンゴル戦でチームスコア3-3でマットに上がり、鈴木が負けてチームの負けとなった。その悔しさは残っている。「今度は全勝をマークし、3位ではなく優勝してきます」ときっぱり。

 階級は違うが、世界チャンピオンとして初めての国際大会に出場する53kg級の浜田千穂(日体大)は「4試合すべてに勝って団体優勝に貢献したい。(世界チャンピオンとして)負けられない、というか負けたくない」と必勝宣言。

 世界選手権53kg級2位のソフィア・マットソン(スウェーデン)は反対ブロックで、しかも55kg級へのエントリー。今回闘うことが予想されるのは、すべて初顔合わせの選手となりそう。53kg級として世界でどこまで通用するか試す場でもあり、「やってきたことをすべて出したい」と言う。

 日体大を卒業するにあたり、世界チャンピオン獲得を評価されて理事長賞の受賞が決まっている。しかし、フライトの関係で、どうやっても10日の卒業式には出席できない。当初はワールドカップの辞退も考えたが、過去の栄光より試合。「世界の強豪と闘うことを優先しました」と、儀式より実践を選んだ。

 「53kg級で箔(はく)をつけて6月(全日本選抜選手権)へ臨みます」。団体優勝と個人全勝を目指してロシアへ向かう。


《女子ワールドカップ予選組み分け》

A組=日本、ポーランド、米国、アゼルバイジャン
B組=ロシア、ウクライナ、モンゴル、スウェーデン

《日本選手団》

【監 督】木名瀬重夫(日本協会専任コーチ)

【コーチ】成富利弘(東京・安部学院高)、笹山秀雄(自衛隊)

【ドクター】長尾卯乃(駒込病院)、【トレーナー】髙橋あすか(ファクトリージャパン)

【帯同審判】篠原正樹(静岡・吉原工高教)

【選手】
▼48kg級 宮原 優(東洋大)=2014年全日本選手権2位
▼53kg級 浜田千穂(日体大)=2014年全日本選手権2位、同年世界選手権55kg級優勝
▼55kg級 菅原ひかり(至学館大)=2014年全日本選手権優勝
▼58kg級 川井梨紗子(至学館大)=2014年全日本選手権2位
▼60kg級 村田夏南子(日大)=2014年全日本選手権63kg級3位
▼63kg級 伊藤友莉香(自衛隊)=2014年全日本選手権優勝
▼69kg級 工藤佳代子(自衛隊)=2014年全日本選手権2位
▼75kg級 鈴木博恵(クリナップ)=2014年全日本選手権優勝


 







JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に