日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2015.03.29

【全国高校選抜大会・特集】和歌山国体に弾み! 和歌山北(和歌山)が県勢初の3位に

(文=増渕由気子)

 「2015紀の国わかやま国体」に弾みがつく3位入賞! 全国高校選抜大会の学校対抗戦で、和歌山北(和歌山)が準々決勝で鹿屋中央(鹿児島)に4-3で競り勝ちベスト4進出を決定。準決勝で同じ近畿ブロックの京都八幡(京都)に2-5で敗れて決勝進出は逃したものの、県勢初となる3位となる快挙を成し遂げた。

 地元国体を半年後に控えて強化の真っ最中とはいえ、部員不足で6階級のエントリーが現状だった。森下浩監督は「新3年生が1人だけで、ほかは新2年生。120kg級の選手がいなくて6階級のエントリーで、84kg級も本来は66kg級の選手を起用して闘いました」と苦しい台所事情を吐露した。だが、その84kg級で辻大成が中量級のスピードを駆使して相手を翻ろう。5戦全勝をマークしてチームに大きく貢献した。

 昨年の夏はこのメンバーを中心にインターハイのベスト8に食い込み、今回は、それ以上の記録を狙っていた。壁となったのが、東北予選1位の秋田商(秋田)と対戦した初日の2回戦だった。「66kg級の三輪優翔、74kg級の吉田隆起、84kg級の辻の3枚は勝てる計算ができていましたが、問題は50、55、60と軽量級がまだ力不足の状態。120kg級がいないので、3人のうち誰かが勝たなければいけなかったんです」。

 森下監督の期待に50kg級の岡本隼人がやってくれた。第1ピリオドのスタートからリードを奪われたものの、2分57秒に逆転フォール勝ちを収め、計算できた“鉄板の3勝”に1勝を加えた。3回戦では和歌山東との県勢対決を制してインターハイに続くベスト8に進出。

 ベスト4をかけた闘いの相手は、昨年のインターハイ2位の鹿屋中央だった。鹿屋中央相手でも「後ろの3枚の勝ちは固いと思っていた。やはり勝負は軽量級で1勝を挙げること…」という森下監督の思いに、今度は55kg級の長澤勇人が応えて勝利を挙げ、チームの勢いに弾みがついた。最後は、84kg級の辻が4勝目を挙げてベスト4に駒を進めた。

 ベスト4に進出しても、選手達の気持ちが満足することはなかった。吉田主将は「去年のインターハイは(優勝した)花咲徳栄(埼玉)に負けましたが、メンバー全員が力の差は思ったより感じなかったんです。また対戦して今度は勝ちたいと思って練習してきました」という強い思いで決勝進出を狙った。

 しかし、相手の京都八幡は、軽量級3枚が鉄板の選手をそろえ、66kg級からの4階級で1勝を目指す和歌山北と真逆のチーム編成。さすがに、そのが城を崩すことはできず、50kg級から3連敗したところで120kg級の不戦敗をあわせて敗退が決まってしまった。

 森下監督は「京都八幡には力不足で作戦が通用しませんでした」と完敗を認めたが、「一つ一つ階段を上がることができて満足。今回穴となってしまった重量級も、柔道あがりの新入生を確保しているので、インターハイまでになんとか形にできるように仕上げていきたい」と前を向いた。

 県勢初の快挙については「国体に向けて、“チーム和歌山”のおかげ。3回戦で県勢同士で闘いましたが、和歌山東の気持ちをプラスして、準々決勝で鹿屋中央を撃破できました」と、国体に向けての県をあげた強化が実ってきたことを実感していた。


 







JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に