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2015.03.30

【全国高校選抜大会・特集】インフルエンザを乗り越え、昨夏のインターハイに続いての全国制覇…55kg級・乙黒拓斗(東京・帝京)

(文=増渕由気子)

 インフルエンザにかかっても全国チャンピオンは譲らない! 全国高校選抜大会・個人戦の55kg級は、昨年のインターハイ男子50kg級で1年生王者に輝いた乙黒拓斗(東京・帝京)が階級を上げてエントリー。決勝で学校対抗戦の優勝メンバー、早山竜太郎(京都・京都八幡)と対戦し、4-2で下してチャンピオンに輝いた。

 成長期を迎える乙黒は、50kg級から順調に階級アップに成功したかに見えたが、試合前にはアクシデントもあった。「試合前にインフルエンザにかかって、1週間ほど練習を中断せざるを得ませんでした。この試合では、自分のレスリングさえできればいいと思って臨みました」と、55kg級の全国デビューに万全な準備ができていなかった。

 階級を上げたばかりで55kg級の力がついていない部分もあり、準々決勝では、同級の国体2位で乙黒も「バランスがよくて安定感がある」と認める永田丈治(青森・八戸工大一)に苦戦。一進一退の攻防で7-5とリードで迎えたものの、試合ブザーとほぼ同時に相手のタックルを受けてテークダウン。一時は、永田の2点が認められ、ラストポイントによって負けという状況だった。

 チャレンジ(ビデオチェック要求)の結果、テークダウンする前にタイプアップだったことが判明し、判定が入れ替わって乙黒が勝者となったが、薄氷を踏む思いで勝ち抜いた。「1点に抑えようと思っていたが、気を抜いてしまった。集中力を最後まで続けられるようにしなければ」と課題を口にした。

 決勝の相手の早山は、乙黒と同じように55kg級の中では長身で手足が長いタイプ。乙黒と体型は似ているが、レスリングのタイプは乙黒と違って踏み込んで差してくるタイプ。乙黒は「普通にやったら勝てる相手」と思ったが、インフルエンザで練習を離脱していたブランクが大きく、大差で勝つことはできなかった。「差してくる相手にてこずった。練習して、次のインターハイで、また勝てるようにしたい」と目標を掲げた。 

 今シーズン初の全国大会だが、1カ月後には世界カデット選手権予選ともなるJOC杯ジュニアオリンピックがあり、すぐ大事な試合がやってくる。乙黒は「今回の選抜で優勝できたのは自信になりました。JOC杯、インターハイと優勝して、もっと活躍していきたい」と飛躍を誓った。


 







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