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2015.04.21

素足で雪上トレーニング…新潟・十日町で男女合同合宿スタート

 3スタイル(男子両スタイル、女子)の全日本合同合宿が4月20日、新潟・十日町市の桜花レスリング道場でスタート。初日から、素足で雪上トレーニングという“精神修行”も実施された。

 男子の全日本チームが十日町で合宿するのは1990年代前半以来で、約20年ぶり。今回の参加全選手にとって、初めての“女子・虎の穴”での合宿。視察に訪れた日本協会の福田富昭会長は「都会と違い、ここは夜遊びに行くこともできない。ここでの練習を肝っ玉に落とし込んでやってほしい。いつも同じ環境では刺激がなく、それでは成長しない」とゲキを飛ばした。

 栄和人・強化本部長は「原始的かもしれないが、こういうトレーニングは超一流になるために必要なこと。格闘技には、精神的訓練が欠かせないと思う」と、山中合宿の狙いを説明した。

■「慣れないことをするのは大切」…吉田沙保里(ALSOK)

 練習では、まず1スタイル1マットがあてがわれ、室内練習。続いて雪が残る屋外へと飛び出し、通称〝地獄坂〟での男女合同ランニングで息を上げた。最後は、いまだに厚く残る雪の上で素足のまま打ち込みや基礎トレーニングをする荒行。

 「氷水の中にいるのと同じ」(栄本部長)という耐え難い冷たさに、さすがの世界15連覇の女王・吉田沙保里(ALSOK=女子53kg級)も「痛いよ~、お母さ~ん!」と涙顔。それでも木名瀬重夫コーチ(日本協会専任コーチ)らの「しっかりやらないと、いつまでも終わらないぞ!」との叱咤に後押しされ、最後までメニューをこなした。

 雪上練習は2度目という吉田は「前にもやったので大丈夫かと思ったら、とても痛くて。でも、慣れないことをするのは大切だと思った。予想できることばかりだとつまらないですから。こういう経験を男子と一緒にできたのはよかったと思う」と、最後は笑顔。

 “桜花デビュー”の男子フリースタイル74kg級の高谷惣亮(ALSOK)は「最初は、正直なところ、ここでやるのかとびっくりしました。でも、自然の中で練習に取り組めるのはよいこと。山のエネルギー、大地のパワーをもらえます」と前向きにとらえた。

 合宿は23日まで。このあと、女子は9月の世界選手権(米国)までに4回の十日町合宿が予定されており、男子も7月に再び十日町で合宿する予定。

 栄本部長は、今後は最低でも1年に1度は男女合同で十日町合宿を行うことを明言。「技術うんぬんではなく、女子が強くなったこの環境を男子にも味わってほしかった。掃除、皿洗いもある。すべて修行だと思ってやってほしい」と話していた。


通称“金メダル坂”を男女でランニング

2度目の雪上特訓という吉田沙保里。前回よりきつかった?

合宿所の周囲は残雪の山。そこでトレーニングが行われた

つらい練習でも、合間には笑顔!


 







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