日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2015.04.27

【JOC杯・特集】大会5連覇でジュニア有終V! 男子グレコローマン74kg級・屋比久翔平(日体大)

(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

 シニアにつながるジュニア締めだ! JOC杯のジュニア・男子グレコローマン74kg級は、昨年優勝の屋比久翔平(日体大)が決勝で櫻庭功大(拓大)を5分29秒、9-0のテクニカルフォールで下した。カデット時代を含めて大会5連覇を達成し、大会の最優秀選手に贈られるJOC杯を受賞した。

 8月の世界ジュニア選手権(ブラジル)の出場権も手に入れ、手放しで喜んでいるかと思われたが、屋比久の表情は曇っていた。「昨年は、ほとんど1ピリオドで勝ったのに、今回は2ピリオド、フルで闘ってしまった。このレベルでもたもたしていたらダメ」と内容を猛反省。「リフト技が1点になってしまったり、つぶれてしまったりと決定力がなかった」と悔やんだ。

 日体大入学当初は66kg級に出場していた。新階級ができたタイミングで71kg級に上げ、学生二冠制覇と結果を出していた。しかし、71kg級は非オリンピック階級。今はナチュラルな時は体重80kgを超えるので、来年のリオデジャネイロ・オリンピックは75kg級で挑むと覚悟を決めた。

 「66kg級の時は減量苦で、減量のための練習ばかりだった。試合では力が出ないし、おもしろくなかった」と振り返る。今では減量苦がないため、試合ではダイナミックなリフト技を何度も展開し、魅せるレスリングでも評判だ。

 ただし、オリンピック階級に階級アップするということは、たくさんの強豪が待ち受けていることを意味する。全日本王者で同級の第一人者、金久保武大(ALSOK)もその一人だ。金久保とは日体大の道場で毎日練習を共にするが、「やられてしまいます。作戦は立てているけど、なかなか通用しない」と、オリンピック階級の壁の高さを痛感している。だが、だからこそやりがいを感じているのも事実だ。

 75kg級は金久保を世界選手権代表の清水博之(自衛隊)が追う展開。学生界では、昨年の世界学生選手権(ハンガリー)で3位に食い込んだ阪部創(神奈川大)が二冠を制しており、独壇場だ。そこに屋比久がどう食い込んでいくか。

 「今年の目標は全日本選手権や世界ジュニア選手権で勝つこと。全日本学生選手権は阪部さんがいるので、簡単には勝てないと思いますけど、しっかり勝ってオリンピックを目指したいです。まだまだ体は75kg級としては、まだ小さいので、ご飯をたくさんたべて筋トレして大きくしていきたい」。

 ジュニアの74kg級を制した屋比久が、満を持して75kg級に本格参戦する。


 







JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に