ハミド・スーリヤン（イラン）は抗議の“試合放棄”、オミド・ノルージ（イラン）は３位…ニコラ・ペトロフ国際大会（ブルガリア）

　男子グレコローマンの「ニコラ・ペトロフ国際大会」は４月25～16日、ブルガリア・ソフィアで行われ、59kg級では昨年の世界選手権優勝のハミド・スーリヤン（イラン）は初戦を勝ったあと、２回戦の2013年60kg級世界王者のイボ・アンゲロフ（ブルガリア）戦を棄権した。

　イラン・レスリング協会のホームページなどによると、スーリヤンは初戦のアルジェリア戦を８－０で勝ったものの、２回戦のアンゲロフ戦でテークダウンを審判が認めなかったため、抗議の意味で試合を放棄したという。敗者復活戦も棄権しているが、「７位」という順位がついており、順位ははく奪されていない。世界選手権のあと、約７ヶ月ぶりの復帰戦だった。

　66kg級に出場した2012年ロンドン・オリンピック60kg級優勝、昨年の世界選手権66kg級２位のオミド・ノルージ（イラン）は準決勝でハサン・イブラヒム（エジプト）に敗れ、その後の３位決定戦で勝って３位。

　イランからは、71kg級で仁川アジア大会66kg級３位のアフシン・ビャバンガードと85kg級でアジア大会80kg級優勝のハビボラフ・アクラギが勝った。

　98kg級は欧州＆世界王者のアルトゥール・アレクサニャン（アルメニア）が優勝。地元のブルガリアは59kg級のアンゲロフら３選手が勝った。

　各階級の成績は下記の通り。

　◎男子グレコローマン

　【59kg級】
［1］Angelov, Ivo（ブルガリア）
［2］Kostadinov, Aleksandar（ブルガリア）
［3］Ucuncu, Fatih（トルコ）
［3］Munteanu, Virgil（ルーマニア）
 
　【66kg級】
［1］Stas, Konstantin（ブルガリア）
［2］Ibrahim, Hassan（エジプト）
［3］Noroozi, Omid（イラン）
［3］Ugurlu, Abdulsamet（トルコ）
 
　【71kg級】
［1］Byabangard, Afshin（イラン）
［2］Aleksanyan, Rafael（アルメニア）
［3］Karlsen, Petter（ノルウェー）
［3］Hinoveanu, Tomi（ルーマニア）

　【75kg級】
［1］Julfalakyan, Arsen（アルメニア）
［2］Georgiev, Ilian（ブルガリア）
［3］Chalyan, Karapet（アルメニア）
［3］Yanakiev, Yavor（ブルガリア）

　【80kg級】
［1］Aleksandrov, Daniel（ブルガリア）
［2］Abdelsalam, Tarek（エジプト）
［3］Sidazara, Bachir（アルジェリア）
［3］Sargsyan, Eduard（アルメニア）

　【85kg級】
［1］Akhlaghi, Habibollah Jomeh（イラン）
［2］Manukyan, Maksim（アルメニア）
［3］Basar, Metehan（トルコ）
［3］Marinov, Hristo（ブルガリア）

　【98kg級】
［1］Aleksanyan, Artur（アルメニア）
［2］Timoncini, Daigoro   Italy ITA
［3］Metodiev, Vladislav（ブルガリア）
［3］Salehizadeh, Seyedmostafa（イラン）

　【130kg級】
［1］Gagloev, Soslan Mairbekovich（スロバキア）
［2］Mohebbi, Yadollah（イラン）
［3］Chintoan, Rares Daniel（ルーマニア）
［3］Kumchev, Dimitar（ブルガリア）