2015.06.13

【６・19～21明治杯全日本選抜選手権・展望（18）】激戦階級を制せるか、石田智嗣（警視庁）…男子フリースタイル65kg級

《場所》東京・代々木競技場第２体育館　／　《大会日程》

　【男子フリースタイル65kg級展望】＝12選手（６月19日実施）

激戦階級制するか、石田智嗣（警視庁）

　全日本選手権Ｖ３で、３月のブリヤート国際大会（ロシア）優勝、５月のアジア選手権２位と実力をつけている石田智嗣（警視庁）に、全日本選手権はけがで欠場したが、世界選手権７位の高谷大地（拓大）が挑む状況。

　石田が海外で結果を出したのに対し、高谷は負傷の回復に時間がかかり、東日本学生リーグ戦ではスーパールーキーの藤波勇飛（山梨学院大）に敗れる不覚を喫した。高谷が悪循環を断ち切って巻き返せるか。

　全日本選手権２位の田中幸太郎（阪神酒販）、同３位の前田翔吾（クリナップ）、同４位の高塚紀行（自衛隊）、同５位の井上貴尋（三恵海運）らの社会人選手も優勝争いに加わる力は十分。昨年70kg級２位の横山太（岡山・おかやま山陽高教）もあなどれまい。

　2010年世界ジュニア選手権２位の田中は昨年11月のブラジルカップ３位、2013年世界選手権60kg級代表の前田は３月のブリヤート国際大会とモンゴル・オープン連続３位と最近も成績を残している。

　東日本学生リーグ戦で高谷を破った昨年の前述の藤波は、昨年の高校四冠王者（全国高校選抜大会、インターハイ、全国高校生グレコローマン選手権、国体）で今年のＪＯＣ杯66kg級優勝と伸び盛り。リーグ戦での殊勲が一過性か地力か、この大会ではっきりする。

　◎エントリー選手

※全日本選手権４位以内以外はアイウエオ順

石田智嗣（警視庁）

田中幸太郎（阪神酒販）

前田翔吾（クリナップ）

高塚紀行（自衛隊）

高谷大地（拓大）

《2014年全日本選手権１位》
石田智嗣（いしだ・ともつぐ＝警視庁）
1989年５月24日生まれ、26歳。三重県出身。京都・立命館宇治高～早大卒。168cm。2015年アジア選手権３位

《2014年全日本選手権２位》
田中幸太郎（たなか・こうたろう＝阪神酒販）
1990年９月12日生まれ、24歳。京都府出身。京都・京都八幡高～早大卒。171cm。2014年モンゴル・オープン３位

《2014年全日本選手権３位》
前田翔吾（まえだ・しょうご＝クリナップ）
1987年５月23日生まれ、28歳。愛知県出身。愛知・星城高～日体大卒。170cm。2013年世界選手権60kg級出場

《2014年全日本選手権４位》
高塚紀行（たかつか・のりゆき＝自衛隊）
1985年４月28日生まれ、30歳。大阪府出身。茨城・霞ヶ浦高～日大卒。165cm。2014年アジア大会61kg級３位

井上貴尋（いのうえ・たかひろ＝三恵海運）
1990年８月29日生まれ、24歳。兵庫県出身。兵庫・育英高～日体大卒。172cm。2013年世界選手権66kg級代表、2014年全日本選手権５位

川村倫平（かわむら・ろんぺい＝拓大）
1994年４月10日生まれ、21歳。静岡県出身。静岡・飛龍高卒。168cm。推薦（2014年国民体育大会・認定１位）

栗森幸次郎（くりもり・こうじろう＝三恵海運）
1991年11月23日生まれ、23歳。秋田県出身。秋田・秋田商高～日体大卒。170cm。2014年全日本選手権５位

高谷大地（たかたに・だいち＝拓大）
1994年11月22日生まれ、20歳。京都府出身。京都・網野高卒。169cm。推薦（2014年世界選手権７位）

初見智徳（はつみ・とものり＝山梨学院大）
1995年１月26日生まれ、20歳。千葉県出身。千葉・関宿高卒。172cm。推薦（2014年東日本学生秋季新人選手権優勝）

原田駿（はらだ・しゅん＝専大）
1993年12月４日生まれ、21歳。長崎県出身。長崎・島原高卒。172cm。2014年全日本大学選手権３位、2014年全日本選手権５位

藤波勇飛（ふじなみ・ゆうひ＝山梨学院大）
1996年５月27日生まれ、19歳。三重県出身。三重・いなべ総合学園高卒。173cm。2014年高校四冠王、2014年全日本選手権５位

横山太（よこやま・ふとし＝岡山・おかやま山陽高教）
1985年２月16日生まれ、30歳。岡山県出身。岡山・笠岡工高～日体大卒。172cm。推薦（2014年全日本選抜選手権70kg級２位）

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