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2015.07.14

スペイン・グランプリ出場の学生選抜チームが帰国

(文・撮影=保高幸子)

 7月11日にスペイン・マドリッドで行われた「スペイン・グランプリ」に出場した学生選抜の男女18選手が7月13日、オランダ航空で成田空港に帰国した。解団式で多賀恒雄副団長(明大教)は「反省点をよく頭に入れ、所属に帰っていい練習をして、将来はオリンピックでメダルを目指す選手になってほしい」と激励した。

 5試合を勝ち抜き国際大会で初の優勝を達成した男子グレコローマン59kg級の文田健一郎(日体大)は、けがで4月のJOC杯に出場できず、世界ジュニア選手権に出場することができなかった。「世界ジュニア選手権の代わりと思って力を入れた。選手権ではないけれど、ジュニアではなくシニアの大会なので、身になるものも多くあると思い、意気込んでいた」と話す。

 内容は3回戦までテクニカルフォールかフォール、昨年の世界選手権9位のリー・ユンバエク(韓国)にも5-2で快勝。ほとんどの試合で得意のそり投げを出せ、それが決まったことを勝因に挙げる。「韓国選手とは練習したことがあった。その時は取ったり取られたりだった。今回取れたことで、自分の成長を確認することができた」と話し、自信をつけた様子。

 男子フリースタイル57kg級で銀メダルを獲得した中村倫也(専大)は、2013年タクティ・カップ(イラン)60kg級3位の韓国選手に0-1で敗れてしまった。テクニカルポイントは取られていないものの、「攻撃力のなさを実感しました。基本のタックルで取り切れる力をつけるよう練習に励みます」とコメント。

 同70kg級銅メダルの多胡島伸佳(早大)は「現地に夜到着し、翌日計量という難しいスケジュールでしたが、その中でも、できるだけパフォーマンスを落とさないでいけるよう、時差調整や飛行機の中での過ごし方などを心がけました。外国の選手はレスリングのスタイルが日本とは違うので、外国選手と渡り合うにはそういったことも頭に入れてやっていきたいと感じました」と、国際大会で初のメダル獲得にも浮き足立たず気を引き締めていた。

 全日本学生連盟会長の藤沢信雄団長(大東大監督)は「世界チャンピオンレベルも出場している大会。世界を目指して闘う選手が、世界でどの位置にいるのかを知り、世界の強豪と実際に闘うことは、この先、世界選手権やオリンピックで闘うにあたっていい経験になる。今回は1日で全ての階級が試合をしたため、朝9時から始まって、セレモニーが終了した時は深夜0時を過ぎていた。集中力が要求される場面でメダルを勝ち取った3選手はよくやったと思う」と、異例の事態にも動じなかった選手の健闘をたたえる総括を話した。

 世界を経験した学生選抜メンバーは、この経験を糧にさらなる高みを目指し、若手のリーダーとなり日本チームを盛り上げてくれるはず。今後、さらなる期待に応えてくれることが望まれる。


 







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