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2015.07.28

【全国少年少女選手権・特集】群馬大の後輩の活躍に刺激! 櫻井優史監督率いる高知クラブが2年連続5階級を制覇

(文・撮影=増渕由気子)

 2年連続5名のチャンピオンを輩出! 創部11年目の高知クラブから、小学生5年生30kg級BLUEの西内悠人の3連覇をはじめ、同42kg級の高橋侑臣、小学生4年生26kg級の濱田銀大、小学生3年生26kg級の下田瑛太、小学生1年生20kg級の下田結月の5名が優勝した。

 チームを率いた櫻井優史監督は「西内は、すごく賢くて気持ちが強い子。向上心もあって、来年の4連覇も狙える」と、金メダルを手にした選手を称えた。一方で、「昨年も5人優勝だったのと、去年優勝した選手が2人負けてしまったので、もう少しいい成績を取れたと思う。勝たせたかった」と悔しそうに振り返った。

 今や高知クラブは乗りに乗っている。6月の全国中学生選手権では、櫻井監督の愛娘が2人そろって出場。姉の櫻井つぐみ(高知・野市)は2年生で大会を連覇し、来年は大会3連覇に挑戦する。妹の櫻井はなの(同)は決勝で敗れて2位だったが、姉と同じく決勝に進み、有望選手として注目度は高まるばかり。

 クラブとして、全国中学生選手権、全国少年少女選手権ともに胸を張れる成績を残した。

 このチームを引っ張る櫻井監督は、香川県出身で高松北高時代に国体の少年グレコローマン46kg級優勝の実績。群馬大に進学し、1年生の東日本学生春季新人選手権でも優勝。これは同選手権史上、初めての国立大学選手の優勝だった。

 その後、1996年全日本学生選手権3位などの成績を残し、2002年の高知国体まで現役を続けた。、同国体ではグレコローマン54kg級で2位となって有終の美を飾った。

■教室での指導はグレコローマン流

 櫻井監督は創部の経緯を、「選手時代も高校生の指導は行っていましたが、現役を引退したことをきっかけに、ジュニアの育成も始めようかと思いました」と振り返る。娘が3歳になった2004年に高知クラブを立ち上げて、全国大会には今回で7度目を数えた。

 練習は、小学生は最高で週4回。平日に2回練習して、土日は県外に出げいこに行くのが基本パターンだ。「高知県自体、レスリングがそこまで盛んではないので、県外に行くことで強化をはかっています」と、瀬戸内海を超えての他のチームと交流を欠かさない。

 キッズ・レスリングで主流の攻撃方法はタックルだ。だが、高知クラブの指導陣はグレコローマン出身のコーチばかり。そのため「タックルは出げいこの時、他のクラブを通して身に着けさせ、高知クラブでは、組み手や差しの技術を教えています」と話し、子供たちもツーオンワンなどをだいぶ身につけてきた。

 群馬大OBの櫻井監督には、先日吉報が入った。後輩の木村安里選手(3年生)が9月の世界選手権(米国・ラスベガス)代表に選出されたからだ。「後輩が頑張ってくれて、うれしい限り。僕も負けないように頑張らなくてはと思います」。

 “国立大レスラー”木村のフィーバーぶりは、遠い高知の地でも活力となったようだ。

5階級制覇を成し遂げた高知クラブ

現役時代の櫻井監督=1994年東日本学生春季新人選手権決勝


 







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