【全日本ビーチ選手権・特集】「ガールズ＆パンツァー」のパワーもらって優勝！プロレス・デビューにそなえる岡倫之（ブシロード）

優勝＆ドン・キホーテ杯受賞の岡倫之（ブシロード）

　２年ぶりに行われた全日本ビーチ選手権の最優秀選手は、昨年の世界選手権・男子フリースタイル125kg級代表の岡倫之（ブシロード）が前回に続いて連続受賞した。岡はプロレス入りを希望しており、昨年末でレスリングに区切りをつけて格闘技路線へ進出。今年、「巌流島」という格闘技イベントに出場し、すでにプロデビューを果たしている。

　“アニメ・オタク”を公言し、そのキャラクターで売り出し中。アニメ・ファンの間ではかなりの有名人だ。２年前は日大の学生だったためか、アニメを前面に出すことはしなかったが、プロになった現在は制限なし。大洗町が舞台となっているアニメ「ガールズ＆パンツァー」のキャラクターが描かれているＴシャツやマスクを着用し、「さすがプロ」と思わせるパフォーマンスの連続だった。

　岡は「ここはアニメ・ファンにとっての聖地です。（ガールズ＆パンツァーの主人公の）西住みほからパワーをもらって優勝できました」とにっこり。ビーチレスリングは、大学１年生の時（2010年）に出場したのが最初。その時は初戦で一般の人に負けて「最高に悔しい思いをした」と言う。

　４年生の時に出た２度目の大会で優勝。昨年11月にはタイ・プーケットで行われたアジア・ビーチ大会に出場し、アジアの強豪を相手に腕を磨いた（６位）。それだけに自信たっぷりだったが、「勝敗にこだわらず、お祭りムードでできるのがビーチレスリングのいいところ。格闘技はどうしても殺ばつとしたムードができてしまうけど、スポーツとは本来楽しいもの。楽しさを求めて多くの人が参加してほしいですね」と、その魅力を力説した。

　プロレス・デビューは、早ければ今年末、遅くとも来年初めには実現したいという。“世界最強のアニメ・オタク・プロレスラー”の誕生が待たれる。