【2015年世界選手権・展望】男子グレコローマン59kg級…不振のハミド・スーリヤン（イラン）、復活優勝なるか

※エントリー未発表時点での予想です。

　昨年優勝で、オリンピックを含めて世界を７度制しているハミド・スーリヤン（イラン＝大会時30歳）は、不可解な判定に泣かされたとはいえ、今年４月のニコラ・ペトロフ国際大会（ブルガリア）、７月の「ピトラシンスキ国際大会（ポーランド）とも上位進出ならず。イラン国内に敵となる選手がいないため、出場してくると思うが、優勝争いに加われるか。

　ロシア代表は３人の候補。2012年ロンドン・オリンピック55kg級３位で昨年２位のミンギヤン・セメノフ（25歳）、欧州大会優勝のステファン・マルヤニャン（23歳）、ロシア選手権優勝のイブラヒム・ラバザノフ（27歳）。実績からすればセメノフと思われるが、だれが出てきても優勝候補となろう。

　欧州勢では、2013年世界選手権60kg級優勝のイボ・アンゲロフ（ブルガリア＝30歳）はピトラシンスキ国際大会（ポーランド）で２位と調子を上げている。昨年３位のスティグ・アンドレ・ベーグ（ノルウェー＝32歳）、2014年世界ジュニア選手権60kg級優勝で欧州大会３位のエルマン・ムクタロフ（アゼルバイジャン＝20歳）らが要注意。

　スーリヤン以外のアジアからは、昨年３位で今年のアジア選手権優勝のエルムラト・タスウラドフ（ウズベキスタン）、2013年世界選手権55kg級優勝で昨年のアジア大会２位のユン・ウォンチョル（北朝鮮）が優勝戦線に加われるか。

　パンアメリカンからは、昨年５位でパンアメリカン選手権優勝のイスマエル・ボレロ・モリーナ（キューバ＝23歳）、昨年５位でオリンピック２度出場のスペンサー・マンゴ（米国＝29歳）、パンアメリカン大会優勝のアンドレス・モンタノ・アローヨ（エクアドル）らがあなどれない。

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■ＵＷＷ（世界レスリング連盟）ランキング＝2015年７月末時点
［1］Mingiyan Semenov（ロシア）＝ピトラシンスキ国際大会優勝
［2］Ivo Angelov（ブルガリア）＝ニコラ・ペトロフ国際大会優勝
［3］Elmurat Tasmuradov（ウズベキスタン）＝アジア選手権優勝
［4］Stepan Maryanyan（ロシア）＝欧州大会優勝
［5］Elman Mukhtarov（アゼルバイジャン）＝欧州大会３位
［6］Yun Won-Chol（北朝鮮）＝アジア選手権２位
［7］Soslan Daurov（ベラルーシ）＝欧州大会２位
［8］Tarik Belmadani（フランス）＝欧州大会３位
［9］Victor Ciobanu（モルドバ）＝U-23欧州選手権優勝
［10］Aleksandar Kostadinov（ブルガリア）＝ピトラシンスキ国際大会３位

■2014年世界選手権成績
［1］Hamid Soryan（イラン）
［2］Mingiyan Semenov（ロシア）
［3］Elmurat Tasmuradov（ウズベキスタン）
 〃  Stig Andre Berge（ノルウェー）
［5］Ismael Borrero Molina（キューバ）
 〃  Spenser Thomas Mango（米国）
［7］Haitham MahmoudFahmy（エジプト）
［8］Wang Lumin（中国）

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