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2015.08.20

【全日本学生選手権・特集】けがによる1年半のブランクを乗り越えて初優勝…女子48kg級・矢後佑華(日大)

(文=渋谷淳、撮影=矢吹建夫)

全日本学生選手権の女子で最大の激戦と思われた48kg級は矢後佑華(日大)が制した。初戦に圧勝すると、2回戦で今月13~14日の世界ジュニア選手権(ブラジル)で優勝を飾った五十嵐未帆(至学館大)と対戦。「強いと聞いていたので緊張した」というが、最大の山と思われたこの一戦に競り勝つと勢いがついた。

 「落ち着いてできた」という決勝も、伊藤史織(至学館大)を9-0と寄せつけずに優勝。「インカレは1年生の時が初戦敗退で、2、3年生の時は(けがで)出場できなかった。縁がないと思っていたけど、最後の大会で勝ててうれしい」と喜びを口にした。

 東京・安部学院高時代から同世代のトップ選手として活躍し、日大に進んで2012・13年にはアジア・ジュニア選手権を連覇。同年のゴールデン・グランプリ決勝大会も制し、将来を嘱望された矢後だった。このあと、まさかの落とし穴が待っていた。満を持して出場したこの年の全日本選手権、準決勝で左肩を負傷。これが手術を要する大けがとなり、1年半に及ぶブランクを作ってしまったのだ。

長いリハビリの期間は不安もあったというが、最終学年を迎えるにあたり、「就職もかかってくるので必死だった」と覚悟を決めた。7月の全日本社会人選手権(注=女子は学生選手も出場できる)でようやく復帰すると、病み上がりながら見事優勝。今大会につなげ、立て続けにタイトルを獲得するのだから、やはり底力がある。

 「今年は何が何でも、という気持ちだった。結果が出せてうれしい」と語る口調にも自信が感じられた。

 長くけがに悩まされたが、復活を遂げた今、残り少なくなった学生生活でこれまでのうっぷんを晴らそうとしている。「天皇杯(全日本選手権)を獲りたい」-。次なるターゲットを12月の全日本選手権に据えた。


 







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