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2015.08.27

男子両スタイルの世界選手権代表チームが報道陣に練習公開

(文・撮影=増渕由気子)

 東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで今月初めから合宿している男子両スタイルの世界選手権代表チームは8月26日、世界選手権(9月7~12日、米国・ラスベガス)に向けての追い込み練習を報道陣に公開した。全日本学生選手権も終わって学生の練習相手も多く参加し、熱気ある練習が展開された。

 練習前には、激励に訪れた日本協会の馳浩副会長(衆議院議員)が「世界選手権まであと10日。代表選手はコンディショニングを整えてください。初出場の選手は、雰囲気や流れを先輩たちに聞いて確認してください」とアドバイスを送った。高田裕司専務理事も参加し、選手に直接アドバイスを送り、世界で勝つコツを伝授していた。

 練習に先立ち、マスコミに向けて両スタイルの代表選手、和田貴広フリースタイル強化委員長、西口茂樹グレコローマン強化委員長があいさつ。オリンピックの第1次予選を兼ねた世界選手権でベストを尽くす決意を表明した。

■高橋侑希(山梨学院大)と高谷惣亮(ALSOK)が中心のフリースタイル

 男子フリースタイル陣は、けがによる離脱者はいないが、疲労による体調不良者が数名いるという。和田強化委員長によると、97kg級の山口剛(ブシロード)が23日から体調不良を訴えてこの日の練習を休み、65kg級の石田智嗣(警視庁)が前日までの3日間、ヘルペスが出て練習ができなかった様子。

 だが、同強化委員長は「石田は今日から練習に戻ってこられたし、山口も回復に向かっている。数日休めたことは、逆に疲労が取れていい状態にもって行けると思っている」と前向きにとらえた。

 フリースタイルの主軸として和田強化委員長が挙げたのは、57kg級の高橋侑希(山梨学院大)と74kg級で昨年銀メダリストの高谷惣亮(ALSOK)の2人。いずれも、7月のジオルコウスキ国際大会(ポーランド)でメダルを獲得しており、「極端な組み合わせがない限り、メダルを獲ってもらいたい。57kg級は北朝鮮など強豪国と当たっても勝機はある」と自信をのぞかせた。

■3位に入る実力を見せる田野倉翔太(クリナップ)

 グレコローマンも仕上がりは順調の様子。西口強化委員長は「大きなけがもなく、8選手全員が闘える状態で仕上がっている」と話した。エースとして指名したのは、59kg級で2度目の世界選手権に挑む田野倉翔太(クリナップ)。「ポーランドの練習で元60kg級の世界王者より上だった。今回、世界3番に入る力は十分にある」と太鼓判を押した。

 初出場の66kg級・泉武志(一宮グループ)やベテランの75kg級・金久保武大(ALSOK)にも期待がかる。西口強化委員長は「泉はグラウンドの守りさえできれば、5位以内の力が出せるかもしれない。金久保は、以前はグラウンドの甘さがあったけど、試合の時に自分の流れにもって行けば、十分に(オリンピックの)キップは取れる」と言い切った。

 世界銀の高谷を擁するフリ-スタイルと比べると、グレコローマンは過去2年間の世界選手権でメダルはない。だが、西口強化委員長は「昨年はアジア大会があって、グレコローマンの1番手はアジア大会に出場した経緯がある。そのアジア大会では、金メダル1、銀メダル3と結果も出しているので、世界選手権でメダルを獲っていないことは気にしていない」と表情は明るく、今年のメンバーで自信を持って世界選手権に臨む。

選手を激励する馳浩副会長

高田裕司専務理事も参加し、ゲキをとばした


 







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