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2015.08.28

【特集】2015年世界選手権へかける(19)…女子53kg級・吉田沙保里(ALSOK)


男子フリースタイル 57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 86kg 97kg 125kg
男子グレコローマン 59kg 66kg 71kg 75kg 80kg 85kg 98kg 130kg
 女   子  48kg 53kg 55kg 58kg 60kg 63kg 69kg 75kg

《吉田沙保里・略歴》《吉田沙保里・国際大会成績》《吉田沙保里・国内外成績》《女子53kg級展望》
《勝者の素顔》《オリンピック&世界選手権・歴代優勝選手と日本選手成績=女子》
《吉田沙保里の個人戦195連勝》


(文=布施鋼治)

 今年の世界選手権(9月7~12日、米国・ラスベガス)での16度目の世界一、来年のオリンピックでの4連覇へ向け、無敵の白星街道をひた走る女子53kg級の吉田沙保里(ALSOK)。8月14日の公開練習(東京・味の素トレーニングセンター)では、調整が順調に進んでいることをアピールした。「ひざを打ったり、ひねったりというのもあるけど、時間が経てば治るようなけがです」。

 6月の全日本選抜選手権では左肩を負傷したが、それも問題ないと言葉を続けた。「私は、痛めても湿布(しっぷ)とかマッサージですぐ治る人間です。手首の古傷? これはもう付き合いながらいかないとダメかも」

■軽い選手を相手に練習を重ね、いろんなパターンに対応、

 世界選手権まであと1か月。気持ちの高ぶりを訊かれると、吉田は「う~ん、まだ」と答えた。「もうちょい時間があるので。(最後の追い込み合宿となる26日からの)桜花レスリング道場に行く時くらいから気持ちも盛り上がっていくと思います」

 味の素トレーニングセンターの合宿では、軽い選手を相手に練習することに重点を置いたという。「(軽量級の選手は)身体が小さかったり、パワーがない分、スピードがある。いつもとは違った環境の中で練習することも大切かな、と。いつもやっている選手とは違う選手とやっていると、パターンがわからないので息が上がりやすい。おかげで、いい練習になっていると思います」

 栄和人強化本部長が「吉田に男子コーチとの練習を提案しても、いつも『NO』と言われる」と発言したため、質問は「なぜ男子との練習がNGなのか?」に集中した。

 「あんまり意味はないかもしれないけど、こだわりがあるんですよね」と吉田。「男性に触りたくない?」「いやいや、触れますよ、ホラッ(と目の前にいた某社の記者の身体にタッチ)。男の人が嫌いというわけではない。スパーリングというのがイヤ。ここまでになって、こんなもんか、と思われるのがイヤだったり…。自分の中のプライドとか、まあ相手がコーチだったら、そんなことは考えなくてもいいと思うんですけど、まあなんかちょっとね…。やられたくないというのもありまして」

■リオデジャネイロより、まず今年の世界選手権

 話題が世界選手権の意味づけに及ぶと、吉田の口調は急に滑らかになった。「オリンピックの前の年の世界選手権はいつも厳しい闘い(を強いられる)。出場選手数が多くて、6回も試合をしなければならない時もある。厳しい闘いをどう乗り換えるか。やっぱり連覇もかかっていて、皆さんそこに注目してくれているんだと思います」

 連覇をつなげるやり方は蓄積しているのか。そんな質問が飛ぶと、吉田はいつも通り」とマイペースを強調した。「最後まで諦めなければ大丈夫。(昨年9月の)アジア大会の1回戦みたいなことがあったら大変なので」。

 その1回戦とは、鐘雪純(ゾン・シュチャン=中国)にニアフォールにまで持ち込まれた一戦を指す。第2ピリオドから盛り返して逆転勝ちをおさめたが、薄氷の勝利だったことは否めない。

 世界選手権でも鐘雪純をマークするのか。7月のスペインGPで、鐘雪純は世界2位のソフィア・マットソン(スウェーデン)に敗れ、マットソンを李会(リ・フイ)が決勝で破って優勝している。吉田は「彼女は必ず出てくると思う」と語気を強めた(注=8月27日のエントリー発表で、予想通り鐘雪純が同級にエントリーされていた)。

 「しっかり集中して頑張りたい。1年後にはリオが控えているけど、まずは今年の世界選手権で(出場)枠をとらないといけない。だから、今は世界選手権という思いの方が強いです」。そう早口で語ると、いつものように軽やかに笑った。


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