(取材=樋口郁夫、撮影=矢吹建夫)
■男子グレコローマン130kg級・園田新(拓大)「ふがいな、という気持ちでいっぱいです。やらなければいけないことを、やっていない。ずっとやっていた課題だったグラウンドの切りがまったくできなかった。これで、本当にオリンピックに行けるのかな、という気持ちです。レスリング以前に、心の問題の方が大きいかもしれない。気持ちで負けていたかもしれない。
回されてしまったのは、肩が死んでしまって(極められて)、最初は体の柔らかさで切れましたが、2度目の仕掛けでは切れなかった。勝手に回ってしまったような感じ。(8月の)ハンガリー合宿で、ああいう形で何度も返されたので、あの形になってはいけない、と思ったのに…。意識できなかったというか、意識の低さが出てしまったのかもしれない。
ここで悔やんでいても、進まない。コーチからも言われましたが、スタンドではポイントを取られていないので、課題はグラウンドです。強い選手はスタミナがあるので、グラウンドで取られてしまったら、取り返すのは大変。最初のグラウンドの防御が絶対に必要。今までやってきたことを続けていきたい。
11月に重量級のハンガリー遠征がありますが、素晴らしい練習環境を頂けることに感謝するだけでなく、結果を出さないとならない」