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2015.09.12

【世界選手権/第4日・特集】58kg級レスリングで勝負し銀メダル獲得…女子63kg級・川井梨紗子(至学館大)

(文=池田安佑美、撮影=矢吹建夫)

 58kg級から急きょ2階級アップして63kg級でリオデジャネイロ・オリンピックを目指し、2度目の世界選手権に挑んだ川井梨沙子。63kg級といっても、約61kg程度で計量をクリア。あくまでも58kg級の体つきのまま出場した。理由は「東京オリンピックでは58kg級に戻すため」だ。

 今大会では、川井の方が63kg級の誰よりも小さく見えたが、「スピードレスリングで勝負したい」と、初戦で昨年優勝のユリア・トカチ(ウクライナ)と対戦し3-0で勝利。その後も、横の動きで相手を揺さぶり、片足タックルで得点を重ねるという技の展開で勝ち上がり、準決勝も突破して、日本協会の規定によってオリンピックの出場をほぼ決めた。

 準決勝での勝利を決めると、両手でガッツポーズ。目には涙を浮かべて喜んだ。だが、これが落とし穴だった。金メダルを狙った決勝で2010年59kg級世界チャンピオンのバドゥーチェグ・ソロンゾンボルド(モンゴル)に、開始早々、タックルに行ったところを浴びせ倒しを受けて背中からマットに。そのままフォールされてしまった。

 川井は銀メダルを片手に「オリンピックが決まって、うれしかった。(吉田)沙保里さんのように、チャンピオンになってオリンピックに行きたいと思っていたけど、どこかで安心してしまったし、初戦が世界チャンピオンだったから、そこで勝てば、とも思ってしまった」と反省の弁。金メダルは、来年までお預けとなった。

 リオデジャネイロで金を取るためには、相手に63kg級の王道レスリングをされた時に、2階級下の川井が軽すぎることは課題かもしれない。けれども、川井は「体重を63kg級に増やすつもりはないです。58kg級のスピードを生かして、“レスリング”の部分で勝負したい。モンゴルのような選手には、正面から攻撃したらきつい。組み手や横から攻めるレスリングをやり直してきます」と、スピードと技でオリンピックを制することを誓った。


 







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