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2015.11.30

【全国中学選抜選手権・特集】男子大会史上初の3連覇を達成! 男子47kg級・森川海舟(AACC)

(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

 緊張を乗り越えてつかんだ3連覇だ! 全国中学選抜選手権の男子47kg級は、全国中学生(全中)チャンピオンの森川海舟(東京・AACC)が決勝で田中開偉(和歌山・新宮)を4-1で破って優勝。男子では大会初となる3連覇を達成。男子の最優秀選手賞も受賞した。

 キッズ時代には全国少年少女大会で7連覇の偉業。1年生での全中王者こそ逃したが、この大会では1年生から実力を発揮して3連覇。同世代でずば抜けた記録を更新した。

 だが森川は、優勝を決めた直後こそ白い歯をこぼしていたが、優勝インタビューでは「試合内容があまりよくなかった。今回の大会で自分の悪いところをたくさん見つけた」と反省の言葉を並べた。

 不調は記録の重圧からくる緊張によるものだった。森川は「緊張で自分の動きができなかった。準々決勝は3点しか取れなくて、準決勝では6点も失点しました。予想外のことでした」。3連覇のために努力してきたが、そのプレッシャーに押しつぶされ、ひやりとする場面が多かった。

 そのプレッシャーに加えて、今回は減量苦も森川の調子を狂わせた。中学3年間で身長は10cm以上も伸び、今年6月からも一回りほど大きくなった。「これまではほとんど減量がなかったけれど、今回は3、4kgほど。あまり経験がなかったのでしんどかった」と、コンディション作りに苦労した。

 森川のピンチを救ったのは、新たにの主力技として磨きあげてきた「飛行機投げ」だった。準決勝、点差が拮抗(きっこう)していたところから繰り出して点差を広げ、決勝では序盤に決めてそれが決勝点となった。

 6月の全中ではタックルを中心に攻めて優勝し、「それが自分の形だ」と言っていた。全中2連覇で今回3連覇を狙う森川は、他の選手から追いかけられる的だ。「本当はタックルで攻めたかったけども、相手も研究していた」と、タックルが警戒されているのは計算通り。そこで、タックルに代わる「飛行機投げ」を要所で決められたことは、森川が全中より進化した証だった。

 3連覇の重圧を、自分が進化することで乗り越え最高の形で中学最後の試合を終えたが、森川の視線にはすでに高校のステージが見えている。「次の目標はインターハイや国体で通用する選手になりたい」。森川の挑戦はまだまだ続く。


 







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