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2015.12.10

【西日本学生秋季リーグ戦・特集】43人の部員が一丸となって闘い、日本文理大が一部へ復帰

(文・撮影=増渕由気子)

 混戦となった西日本学生秋季リーグ戦の二部リーグ。春季一部最下位で自動降格となった日本文理大が、関大、天理大とともに4勝1敗で並んだものの、勝利数で圧倒的な差を見せつけて優勝。来季の一部復帰を決めた。

 日本文理大は、一部リーグで2度の優勝があるチーム。世界選手代表経験を持つ勝龍三郎総監督、日体大のグレコローマン選手で学生王者になった後藤秀樹監督らが指導にあたっている。今大会は優勝して一部復帰することだけを考えて試合に臨んだ。

 会場で一際目立ったのが、日本文理大の学生たち。とにかく人数の多さに圧倒される。後藤監督は「今年は1年生が22名入りました。全員で43名になり。練習場もマットを2面から4面に増設し、大集団で練習しています」と話し、「母校の日体大を思い出します」と、強化へ環境作りは満点のはずだった。

 しかし初日、関学大に2-5で黒星を喫する不覚。後藤監督は「二番手を出したわけでもなく、純粋にやられてしまった。積極性に欠けていたことがよくなかったです」と反省の弁。

■「自負」が、「おごり」「慢心」に変わってしまった関学大戦

 「一部リーグで闘える力を持っている」という選手の心にあった自負が、「二部では余裕で勝てるはず」とおごりや慢心になってしまったと後藤監督は分析する。まさかの初日黒星で、優勝に黄色信号が灯った。関学大に負けた後のミーティングで、後藤監督は「残りを4-3で勝っていったら優勝できない。リーグ戦で優勝するには、残りの試合を圧勝するしかない」と諭した。
全部員が一丸となって闘った日本文理大選手 すると、続く帝塚山大は全員がテクニカルフォールまたは、フォールで勝ち、チームスコア7-0と圧勝。選手たちの「昇格したい」という気持ちが爆発した試合だった。「気持ちの持ちようでここまで変わるのか、というくらいびっくりしました」と後藤監督。

 40人を超える部員たちの応援も力になった。「補欠部員たちが喉をからして応援してくれた。選手とサポート部員で一体感が出たかなと思う」。最終戦となった桃山学院大戦を危なげなく6勝1敗で勝ち、二部優勝で一部昇格を決めた。

 後藤監督は「今回は1敗をしたけど、それをきっかけにみんなの気持ちが一つになりました。来年はまた一部に戻ります。文理大は優勝したり二部に落ちたりと、安定した力を出せない部分があります。次の目標は一部定着を目指したいです」と抱負を話した。

 来年も多くの新入生を迎える準備をし、部員が50名以上になる予定。し烈な部内戦を勝ち抜いた精鋭レギュラーたちが来年の春季リーグ戦で台風の目となるだろうか。


 







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