日本レスリング協会公式サイト
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2015.12.22

【全日本選手権第1日・特集】健闘選手の声(男子フリースタイル)

(文=増渕由気子、布施鋼治、目黒広菜、渡辺新平、撮影=矢吹建夫)


 ■61kg級2位・有元伸悟(近大=学生二冠王者。近大初の全日本王者ならず)「優勝を持って行かれてしまったのは実力不足です。(11月末からゴールデンGP決勝大会、西日本学生リーグ戦と)連戦になったけど、それを分かった上で試合をしていた。全体的にすごいプレッシャーはあったんですけど、勝てないのだったら(実力が)その程度かなと思った。レスリングは卒業後も続けると思います」


■65㎏級2位・藤波勇飛(山梨学院大=世界選手権代表を破っての決勝進出も2位)「減量はきつかったけど、試合で体は動いたし、コンディションは逆にいい方だったと思います。決勝は最初に一本背負いを食らってしまい、そこで4点という大きなポイントをとられて流れが向こうに傾いてしまった。準決勝で石田(智嗣)さんに勝った時点で優勝することしか狙っていませんでした。優勝できる実力はあったと思うけど、それができなかったのは自分の弱さだと思います。上ばかり見ていて、足元をすくわれてしまったのかな。まだオリンピックに行くチャンスが残っているというので、これからの練習の励みにします」


 ■65kg級・高塚紀行(自衛隊=昨年のアジア大会61kg級3位から階級アップで挑戦も初戦敗退)「3回目のオリンピックへの挑戦だったので、これで負けたら第一線を引こうと思ってやってきた。自分がやってきたことはもうやり切った。10年以上闘ってきて、自分的には現役としての悔いはなく、一つの区切りとしてこの大会に挑んできた。中途半端にはオリンピックに挑めないので、今回で、という気持ちが強い。父親やみんなが応援してくれたので、やっぱり最後は喜ばせたかった。最後までやり切れたことが本当に誇り。レスリングをやってきてよかった。(今後は)レスリングで何か恩返しができたらいいと思っている」


 ■65kg級・石田智嗣(警視庁=今年の世界選手権代表も大学1年の藤波勇飛に惜敗)「精いっぱいやってきましたので、決勝に上がった2人を心からたたえたいと思います。よく研究されていて狙い撃ちされている感じだった。実力不足でした。世界選手権終わって落ち込んでいた時期もあったのですが、支えてくれる方々のおかげで立ち直り、練習に励むことができました。ただ、右ひじのけがが思わしくなくて、自分の気持ちほど体がついてこなかったかなと思います。3年間もチャンピオンとしてできたのは間違いなく妻の努力のおかげだと思うので本当に感謝しています。自分一人で決めることはできませんが、気持ちは引退するつもりでいます。本当に幸せな23年間を送らせていただいたという感謝の気持ちでいっぱいです」


 ■65㎏級・田中幸太郎(阪神酒販=2回戦で1年生大学王者の藤波勇飛に敗れ)「ちょっとミスですね。足を触わらせたのはいいけど、得意な方向にもっていけなかった。そこからの失点が響いた。これからのこと? ちょっとわからない」


 ■65kg級・小島豪臣(神奈川・中原養護学校教=70kg級世界代表から階級ダウンで臨むも敗退)「(勝てなかったが)これも実力なので仕方ない。(65kg級に)挑戦したので悔いは残っていない。世界で勝つとしたら74kg級は厳しいと思い、65kg級で勝負した。最後は気持ちの面で石田(智嗣)選手の方が上回っていた。決勝にも行ってないし、オリンピックなんて偉そうなことを言っていられない。これで一区切りにしたい。悔しいが正直ホッとしている。生徒は学校が終わってから来る予定で、決勝には間に合うはずだった。その前に負けてしまい残念。(応援してくれた子どもたちには)もう一回この場に立たせてくれてありがとうと思う」


 ■65kg級・高谷大地(拓大=2014年世界7位も2回戦敗退)「情けないなと思います。相手の攻撃に対して自分の甘さが出てしまいました。自分の技に自信というより、過信の方が強くて、それだけで勝てる世界じゃないというのは散々感じてきたはずでした。それでもまだ自分でそういうことをしてしまうのは、反省できていない証拠だと思います。(相手が)逃げてくるのは分かっていたのですが、一回取られた技にびびってしまい、タックルも手前で落ちてしまいました。みんなに背中を押されているのに、自分が前に出られなかったので悔しいです」


 ■65kg級・鴨居正和(自衛隊=61kg級世界5位も65kg級では勝ち抜けず)「最初にポイントを取れたのは良かったのですが、もう2点を取るというくせがなく、2点を取って満足してしまいました。2点を取ったらまた2点を取り、4点差をつけるレスリングをこれからやっていきたいと思います。減量がないぶんだけ動いて頑張ろうと思っていたのですが、下がりながら動いてしまったので、それが駄目でした。これから練習してしっかりと体をつくっていきたいと思います。(リオデジャネイロ・オリンピックの出場権を獲得できなかったことについては)決まったことなので仕方ない」


 ■65kg級・井上貴尋(三恵海運=2013年世界選手権代表。準決勝で1点差負け)「(ラスト30秒までリードしていて)最後、何かあるかなと思って警戒していたが…(逆転されてしまった)。僕の実力がこれまでだった。24年間、やってきて情けないし、支えてくれた人たちに感謝したい。準決勝がオリンピックの分かれ道だと分かっていた。(負けたのでこれからは)別の道に行きたい。ありがとうございました」


 ■86kg級2位・松坂誠應(日体大=世界選手権代表の松本篤史を破る金星も、決勝で力尽きる)「篤史先輩に勝ったからには優勝しないといけないと思っていたのに情けない試合だった。決勝であんなにふがいない試合をしてしまって、篤史先輩に申し訳ない。(決勝では)相手のガツガツした攻撃に対して自分のベストを尽くせなかった。後半に勝負を仕掛けようと思っていたが、自分のペースで試合を進められなかった。自分の甘いところがあった。(今後)出させてもらう試合は全力を出し、もしオリンピックの枠を取れるのであれば全力で取りにいきたい。体重と力を増やして海外の選手にも気後れせず頑張りたい」


 ■86kg級・松本篤史(ALSOK=世界選手権代表が初戦敗退)「(世界選手権後のけがは)響きましたが、ただ自分が弱かったからです。前半は悪くなかったのですが、後半はもう一つうまくいきませんでした。焦るなと自分の中で思っていたのですが、ゾーン際で甘さが出てしまいました。(松坂誠應選手は)いつも練習している相手で最近の成長を感じていました。先輩の意地とプライドで闘っていたのですが、ちょっと最後は空回りしてしまいました。(兄でロンドン代表の隆太郎選手が今大会の出場を見送ったことについては)兄の分までとは思っていて、自分が良いところを見せたかったです」


 ■86kg級・赤熊猶弥(自衛隊=全日本選抜選手権2位も、決勝に進めずオリンピック選考から脱落)「自分の持ち味のタックルが全くできなかった。大事な試合で自分のレスリングができないと駄目だなと思った。(松本篤史選手が)負けたと聞いて、自分が優勝できるという気持ちになってしまい、油断してしまった。(負けた松本真也選手とは)リオがかかった試合でいつも以上の力を出せるところが自分と違うと思った。東京(オリンピック)に向けて一から練習していきたい」


 







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