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2016.01.26

【全日本マスターズ選手権・特集】元世界2位の実力者、清水真理子さん(群馬・富岡実高教)が12年ぶりに参戦


(文・撮影=増渕由気子)

 昨年は元世界チャンピオンの成國晶子さんが出場して話題になった全日本マスターズ選手権。今年の女子の目玉は1997・99世界選手権銀メダリストの清水真理子さん(群馬・富岡実高教)。女子の部58kg級で、2003年全日本選手権以来の公式マットに復帰。初戦と決勝の2試合を勝ち抜いて初優勝を飾った。

 清水さんは約12年ぶりの試合に、「周りからは『(第一線でやっていた)経験があるから大丈夫』『簡単に勝てるでしょう』と言われましたが、とても緊張してしまいました」と心情を吐露。

 普段は高校のレスリング部コーチとして、選手とともに練習をしているので、レスリングそのもののブランクはないが、試合と練習はまた別の感覚がある。マットを目の前にすると、ものすごい緊張感に襲われてしまったという。

 「全力でやるしかない」と、決勝は開始直後にタックルからすぐさま押さえ込みに入り、ワンアクションでフォール勝ち。「相手も全力で来るから、私も全力で返すのが礼儀だと思いました。けれども、それだけ余裕がなかったということです」と久々の試合を苦笑いしながら振り返った。

■毎年、審判員として参加していた全日本マスターズ選手権だったが…

 清水さんは、毎年この大会は審判員として参加していた。「生涯レスリングを掲げて闘っている姿を見て、本当に素晴らしいと思っていた」と、選手からのエネルギーをもらっていた。しかし、試合出場となると、「私は29歳まで現役を続けさせてもらいました。当時としては長く競技をやりましたので、もう出ることはないと思っていました」。マスターズに出られる資格がありながら、自ら出場しようという気持ちは、全くなかったと言う。

 きっかけは、赴任先の富岡実業高校のマットを借りて開催している富岡市レスリングクラブに、昨年4月から教員仲間の小沼由紀子さんと今井美智代さんが参加し始めたこと。「2人ともレスリングは初心者で、週1回のペースで練習してきました。やるからには目標を立てることが重要なので、この大会に出場することを勧めたのです」。

 2人は出場を快諾したが、一つだけ条件を出された。「真理子先生も一緒に出てください」―。もう二度と試合はしないだろうと思っていた清水さんにとって、思いもしない展開だった。「確かに、2人は初めて試合に出るわけで、いろいろ不安も出てきます。私が勧めた以上、私にも出場すべきなのかなと思いました」と、仲間の熱いラブコールで元世界銀メダリストの清水さんの気持ちが動いた。

 エントリー締め切りのぎりぎりまで出場か否かを悩んだそうだが、試合後は「やってみてよかった」とすっきりした表情を見せた。12年ぶりの試合をやり遂げ、元日本代表として世界を相手に闘った血が騒ぎだしたようだ。

 昨年の世界ベテランズ選手権(ギリシャ)から女子が採用され、日本選手として誰が最初に出場するか話題になっている。その白羽の矢は、清水さんにも向けられているといっても過言ではない。「仕事や、高校生の指導がメーンなので即答はできませんが、非常に興味があります」と笑顔で回答。条件がそろえば、今年10月の世界大会(ポーランド)に参加する可能性も示唆した。

教員仲間の今井美智代さん(左)と小沼由紀子さん(右)とともに

現役時代の清水さん=1997年世界女子選手権(フランス)


 







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